魚、貝、そして蟹
===移動===>【武術界】第二の街セカッド
はい、そういうわけでサクッと第二の街に着いてしまいましたよ。
どういうわけだって?正直な所、順調すぎるというかとりわけ見所もなく進んでしまったのだよ。
まずアーテルたちが頼もしすぎておれ達の出番が全然なかったこと、それと道中のモンスターのレベルが低く、たまにLv.10モンスターが出る程度だったので、大して苦労しなかったということで大して立ち止まる事も無くサクサク進む事ができたのだ。
それはいいのだが、おかげでアーテルたちのレベルはそれほど上がっていない。ブラン以外のレベルが6~8になったくらいかな。当然、既にLv.30のブランは、この程度のモンスターたちを倒してもレベルなんか上がらない。
むしろ、ここいらの敵では効率的なレベリングは期待出来ないと判断して途中からモンスターたちを無視して突っ走ってきたくらいだ。なので割と早くたどり着いてしまったのである。
正直アーテルたちの強さと、ここいらのモンスターのレベルの低さは計算外だった。次の街への道中に期待しよう。
それはさておき、第二の街は港街だ。海の香りが漂っていて船もたくさん並んでいて、新鮮な魚介類の売買が盛んに行われている。当然、屋台や飲食店などでも魚介系の料理が並んでいた。魚の塩焼きを始め、煮付け、刺身、フライ、すり身、スープにたこ焼き、・・・たこ焼き?ま、まあそんな感じの食べ物が並んでいてすっかり食べ歩きの散策になってしまった。
アーテルたちも喜んでおいしそうに食べてる。好き嫌いが無いのは良い事だ。【料理ギルド】ではレシピももらえたらしく料理の幅が広がったとアーニャが大変喜んでいた。食材も大量に買い込んだそうだ。
なお、港街には来たが別に海を渡るとかではない。第三の街はここから陸地を南に進んだところにあり、海を渡った先は別の国で、そこが第四の街らしい。つまり第二の街は第一、第三、第四の街の中継地点といえる場所なのだ。今回は第三の街に向かうがその内、第四の街にも向かう事になるだろう。
その中継地点の街で、正直通り道程度にしか思っていなかったが思わぬ収穫である。こういう寄り道も旅の醍醐味だよね。
収穫といえば他にもある。
この街には【鎧ギルド】や【衣服ギルド】があって防御系のスキルを取得することができた。BPを消費して物理防御力を上げたり、逆に防御力を下げてスピードアップなんてスキルもあるそうだ。
また、MPを消費する魔法防御スキルは【魔法界】の【鎧ギルド】や【衣服ギルド】にあるんだそうな。正直、もっと早く知りたかったというか、もっと早く来ればよかったと思わなくもないが今さらである。
そうそう、【冒険者ギルド】にも立ち寄った。クエストの確認もそうだが、街に着く直前でこんな事があったからだ。
===回想中===>街道にて
「よう兄ちゃん達!!命が惜しかったら「クルル!!」ブフォア!!」
「てめぇ!!俺たちを誰だと「がお!!」グハアア!!」
「舐めるな!!「ピュイー!!」グフゥ!!」
「なんなの?コイツら?」
「「「さあ?」」なのです。」
===回想終了===>街中に戻る
突っかかってきたと思ったら、アーテルたちに問答無用で瞬殺された連中がいたのだ。あ、瞬殺って言ったが殺してはいないよ?人間のNPCはHPが0になると気絶した扱いになるので殺してはいない。
とりあえず【看破】で見てみると【盗賊】と表示されたので、まあそういうことなんだろうと街の衛兵に引き渡したのだ。一応Lv.10でモンスターたちよりレベルが高かったのでもしかしたらアイツラがクエストに出ているターゲットか、フィールドボスの扱いだったのかもしれない。
とりあえずアーテルたちには、相手の話は最後まで聞きましょう、と言っておいた。
まあ、そんな事があったわけで【冒険者ギルド】に話を聞きにきたのだ。
まずクエストを確認してみて驚いた。討伐クエストはモンスターの討伐ではなく盗賊団やら窃盗団やら海賊団やらの討伐、というか捕縛クエストばっかりだった。モンスターの討伐クエストもあるにはあったが、人里離れた山奥や森の奥に生息する凶悪モンスターの討伐ばかりだった。
聞くところによると街周辺や街道沿いのモンスターは、冒険者を始めとした腕利きが討伐してしまうため、強力なモンスターは残らないんだそうだ。この【武術界】ではモンスターよりも、冒険者崩れの盗賊や海賊などの方がよほど厄介らしい。
そういえば【武術界】とは武術を極めた超人たちの世界という触れ込みだった。モンスターより強い人間が大勢いるのだそうだ。魔力より気力が主体のこの世界では魔力で構成されるモンスターがさほど強力ではないというのも理由にあるらしい。
その分、人間同士の争いが絶えないらしい。争いといっても戦争とかではなく流派と流派のぶつかりあい、格闘試合みたいな物なのだそうだ。まあ、犯罪者崩れまでに成り下がった腕利きもいるらしいが。
また、世界各地には実力者、達人や超人も存在していて、ある時は弟子入り、またある時は挑戦状を叩きつけて勝負を挑んだりすることもできるそうだ。無論報酬は強力なスキルである。
何を隠そう、次に目指す第三の街にもいるのだそうだ。いわゆる達人と呼ばれる人たちが。今から楽しみだね。アーテルたちのレベリング以外にも目的ができた。
というわけでさっそく第三の街に、といいたいところだが・・・
「あ、あそこで魚貝鍋が食べられるみたいなのです!!」
「キュイー♪」「キュアー♪」
「いいわねー。私、貝も好きなのよねー。」
「がーお♪」
お前らまだ食うの?
「み、皆さん!!こ、これを見てください。フ、フグ鍋なんて物があります!!」
「ピュイー♪」
「ほ、本当だわ!!料金もお手ごろ・・・これはもう食べに行くしか・・・」
いやだからね。フグには心惹かれるけどもね。
「アルクさん、アルクさん、これ、なのです。」
「ん?」
そこにあったのは・・・蟹鍋の文字。
「よっしゃあ!!第三の街は明日にして今日は食いまくるぞ!!」
「「「おー!!」」なのです!」
「クールルー♪」
蟹鍋は大変美味でした、と付け加えておく。
===ログアウト===>お疲れ様でした。
おまけ 某掲示板より抜粋
22:名無し
なんかかわいいマスコットみたいなモンスターを連れてる連中を見たんだけど。
23:名無し
眷属な。
24:名無し
かわいい?どこどこ? (゜∀゜ )三 三( ゜∀゜)
25:名無し
武術界の第一から第二の街の街道。
見た目の愛らしさと裏腹にモンスターをワンパンという。
26:名無し
マジ?見た目重視のモンスターはあんまり強くないはずなんだが・・・
どんな見た目だった?
27:名無し
それが驚け、ミニドラゴン2体、ミニライオン、羽のでかい鳥、馬?っぽいやつの5体だ。
みんな50センチくらいのヌイグルミみたいだった。
28:名無し
なにそれ、欲しい!!
30:名無し
他はともかくドラゴン?
ドラゴンを眷族にした奴がいるのか?
31:名無し
あー、たまに目撃証言がでるらしいよ?
どこのクランにも所属してないって聞いたけど。
32:名無し
まて、確かライオン系のモンスターが幻獣界のエリア3にいたはずだ。
33:名無し
え?じゃああの眷属たちは元Lv.30以上のモンスターってこと?
34:名無し
ありうるぞ、生まれたばかりの眷族でも元となるモンスターが強力なら
その分強力な眷族になるはずだから。
35:名無し
そういえばエリア3には不死鳥のモンスターもいたはず。
36:名無し
え?それってフェニックス?カッチョイイ!!
37:名無し
それは多分、高レベルモンスターの眷属の幼体だと思う。
成体化スキルか進化するとでっかくなるタイプ。
38:名無し
マジか。そんな眷属もありなのか。
じゃああの馬っぽいのもそうなのか。
39:名無し
馬、じゃなくて馬っぽい、なの?
40:名無し
体は馬なんだけど顔がドラゴンっぽいんだよな。
あと羽が生えてた。
41:名無し
顔はともかく馬に羽が生えてたってペガサス?
42:名無し
マジか!?
ペガサスっているのか?
43:名無し
俺は聞いたことないな。
44:名無し
アタシも。
45:名無し
俺も。
46:名無し
じゃあ新発見のモンスター?
そういえばユニーク個体の眷属のアナウンスなかった?
47:名無し
あーそれかも。
俺もペガサスかと思ったんだけど黒かったし顔つきからして
新種のドラゴンかと思った。
48:名無し
なるほどユニーク個体か。
どこで手に入るんだろ?
49:名無し
スクショとかないの?
50:名無し
こらこら、本人に無断で撮ってたら盗撮だぞ。
それを掲示板にさらしたら通報もんだ。
51:名無し
そうそうマナーは守りなさい。
52:名無し
すいませんでした!! m(;∇;)m
53:名無し
私も見た。
確かに強かった。
何よりあのかわいさときたら・・・
54:名無し
そっちかよ。
55:名無し
俺も見た。
そしてあれは例の勇者さんの一行だな。
56:名無し
勇者さん?
57:名無し
ナンパから女の子を助けたり、悪質プレイヤーをやっつけたり、
べヒーモスクエストを起こしたりで、ちょこちょこ話題になるプレイヤー。
58:名無し
え?あの緊急レイド起こしたの勇者さんだったの?
59:名無し
どうもそうらしい。
あとインフォガルドやアイゼンガルドとつながりがあるらしいな。
60:名無し
あれ?
じゃあもしかしたらインフォガルドに情報があるかも?
61:名無し
かもしれん。
62:名無し
そういえば幻獣界でインフォガルドのロゼさんを見かけたな。
63:名無し
俺はアイゼンガルドのヴィオレさんを見かけたぞ。
64:名無し
もしや両ギルドで貴重なモンスターを眷属にしようとしているのか!?
こうしちゃいられない、俺、インフォガルドに突撃してくる。
65:名無し
アタシも!!
カッコかわいい眷族が欲しい。
66:名無し
行ってらー。(*゜Д゜)ノ
ちなみに勇者さん一行は第二の町で食べ歩きしてたぞ。
67:名無し
もっと早く言ってやれよ・・・




