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【幻獣界】へ

===ログイン===>【アークガルド】クランホーム


「あれ?・・・ってそうかホームを手に入れたんだっけ。」


いつもログイン場所は【転移装置(ポータル)】広場だったから戸惑ってしまった。しかしいいねー。ゲームの中とはいえ自分の部屋があるのは。昨日買ったばかりのソファーに思わず寝そべってしまう。うーんこのリアルな寝心地のよさはゲームの中とは思えないな。ソファーに寝っころびながらコーラを飲む。至福のひと時だ。・・・おい誰だ。いま安っすい至福だなって言った奴。


コン、コン、コン。


ドアがノックされた。どうやら二人が来たようだ。ちなみにノックが二回だとトイレのノックだと思われてしまうので気をつけよう。・・・だれに言ってんだ?俺?


「おはよう、アルク。」「おはようございます、アルクさん。」


「おはようこんにちこんばんは。」


「・・・何その挨拶。」


「朝でも昼でも夜でも通用する時間感覚の狂った廃人プレイヤー向けの挨拶。」


「へぇー、そうなんですか。」


・・・すまん嘘だ。信じないでくれアルマ。


「・・・よし、じゃあ早速行こうか!【幻獣界】へ!」


「ええ!」「はい!」


【人間界】の【大転移門(ゲート)】を通って【幻獣界】へ。眷属をゲットしに行くのだ!!


===移動中===>【幻獣界】エリア0 【大転移門(ゲート)】前


・・・うーん。またまた予想外の光景だな。どうやらここは平原のど真ん中のようだ。遠くに森や海が見える。そして目の前には建物が一つ、だけ。他にはなーんにもない。


いや、無いわけでもないか。


「きゃー!何これ、かわいい!」


アテナさんが足元にあった毛玉を拾い上げている。いや毛玉ではないか。つぶらな瞳の愛らしい顔をしているが、要するにモンスターだな。【看破】発動っと。


【もこもこ Lv.0】

【幻獣界】に広く生息する最弱モンスター


もこもこ?もこもこって名前なの?それなんてもこもこ?(意味不明)


いや、それよりLv.0って何だ?キャラクリのときだって【人間 Lv.1】だったはずなのにLv.0なんて状態があるのか?それってつまり戦闘力0ってことか?


・・・あとアルマさん、鼻息荒くしてもこもこさんを凝視しないであげてくれますかね。もこもこさんが怯えてますよ?


と、とにかくわからないことは聞くしかないわけで目の前にあるたった一つの建物、【眷属ギルド】へ入る。アテナさんがもこもこさんを抱きしめたままなのとアルマさんがもこもこさんを凝視したままだが気にしてはいけない。


===移動中===>【眷属ギルド】


「いらっしゃいませー、初めての方ですか?眷属ギルドへようこそ。」


おうふ。ネコミミだ。猫獣人のお姉さんだ。


「どーも。ギルド登録をお願いします。」


「ハイ、それではアバターカードの提出をお願いします。」


それぞれアバターカードを渡し、登録を待つ。


「登録が完了しました。【眷属】、【育成士(テイマー)】、【召喚士(サモナー)】についての説明をお聞きになりますか。」


お、いよいよ本題か。


「お願いします。」


「承知しました。まず【眷属】というのはプレイヤーの皆さんに付き従う従者であり仲間でありペットでもあります。」


・・・言いたい事はわかるが従者と仲間とペットでは大分違うと思うんだが。


「【眷属】の種類については非常に多岐に渡ります。どのような【眷属】がいるのかはご自身でお確かめください。ここ【幻獣界】ではモンスターの【眷属】に関する研究を行っております。」


・・・何気に()()()()()()()()()()()】がいるかのような言い方だがまあいい。言われたとおり自分で確かめる事にしよう。


「モンスターの【眷属】を手に入れる方法はただ一つ、【幻獣の卵】を孵化させることです。」


「【幻獣の卵】・・・孵化・・・?」


【幻獣の卵】とはなんぞや?


「そもそもモンスターというのは凝縮された魔力の塊が実体化し、様々な形となった()()()()()()()()です。その形となる前の実体化した魔力の塊のことを【幻獣の卵】と呼びます。」


何気に重要な事を言ってるよね?これ。そうかモンスターはすべて卵から生まれていたのか。


「【幻獣の卵】についてはわかりましたが、何故それを孵化させないと【眷属】を手に入れられないんですか?」


「モンスターとは元をただせば魔力の塊、エネルギーの塊で、そこには意思がないのです。モンスターが人間を襲うのはその魔力を取り込もうとする本能ようなものなんです。意思がなく、本能のみで行動するモンスターを【眷属】にする事はできません。」


ふむ、つまりそこらへんを歩いているモンスターを【眷属】にする事はできないってことだな。


「そこで【幻獣の卵】にプレイヤーの持つ魔力(MP)と霊力(LP)を注ぎ込むのです。そうして産まれたモンスターはプレイヤーの力と意思を受け継いだ【眷属】となるわけです。」


おお、とうとう謎の項目だったLPの話が出てきたぞ。魔力ではなく霊力、ね。


「なるほど、それで【幻獣の卵】を手に入れる方法は?」


「モンスターと戦って弱らせた所で【育成士(テイマー)】のスキル【テイム】を使用するか、当ギルドで販売している【幻獣卵符】を貼り付ければ、対象となったモンスターを【幻獣の卵】に還元する事ができます。


ただし、必ず成功するというわけではありません。【テイム】の場合は成功失敗に関わらずMPとLPの両方を消費しますし、【幻獣卵符】も使用後は成功失敗に関わらず消費しますので気をつけてください。」


ふむ、【テイム】は他のゲームでも出てくるけどこのゲームではちょっと違うようだ。【幻獣卵符】っていうのは初めて聞くな。MPやLPの数値が低い人への救済策かな。


「また、ボスモンスターを始め、一部のモンスターは【眷属】にする事は出来ないので【テイム】や【幻獣卵符】も効果がありません。


また、モンスターを【幻獣の卵】に還元したとき、モンスターからの経験値取得及びドロップ品の入手は出来ませんのでご注意ください。」


これは当然だな。ボスモンスターが【眷属】にできたら大変な事になる。・・・べヒーモスを【眷属】に出来たらホームが潰れてしまうな。経験値とドロップは仕方が無い。そもそも倒してないんだし。


「【幻獣の卵】につきましてはマーケットでも売り買いできるのでそこで買い取るという方法もあります。あとは、ごくごくたまーにモンスター化する前の卵を拾うくらいでしょうか。」


マーケットでも手に入るのか。でもレア物は当然売りには出されないだろうし、仮にあったとしてもバカ高いんだろうなぁ。卵を拾うっていうのは・・・まあ期待できないだろうな。


「【幻獣の卵】を孵化させた【眷属】というのは必ず元になったモンスターになるんですか?」


「・・・」


おや?急に黙ってしまったぞ。


「鋭い質問ですね。通常ではYESです。が、条件次第では別のモンスターになる場合もある、とだけ言っておきます。」


・・・どうやら【眷属】というシステムにはまだまだ先がありそうだ。


「なるほど、おおよそわかりました。【幻獣卵符】も買うとして【テイム】のスキルについては・・・」


「はい、当ギルドの出すクエストをクリアしていただければ【技術巻物(スクロール)】をお渡しします。」


ああ、やっぱり。


【眷属クエスト 眷属ギルド入会試験】

【幻獣の卵】を5個納品する

クリア報酬:【テイム】


「なお、ここエリア0に出現するモンスターはすべてLv.0です。戦闘能力はほぼ無いので【幻獣卵符】を張るだけで【幻獣の卵】に出来ますよ。」


「え?そうなんですか?」


「はい、腕に自身のある方は他のエリアに行ってモンスターと戦闘を行うのですが、戦闘が苦手な方はここ、エリア0で【幻獣の卵】を集めておりますね。」


・・・なるほど。戦力ではなくペットとして【眷属】が欲しい人への救済措置かな。確かに戦いだけがこのゲームの楽しみ方じゃないからな。


「それじゃあ【幻獣卵符】を買って早速行くか!」


「ええ!」「はい!」


「いってらっしゃいませ。お戻りになられましたら残りの説明を行わせてもらいます。」


・・・ああ、まだあったんだ説明。


作者のやる気とテンションを上げる為に


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m(_ _)m

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