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===ログイン===>【アークガルド】クランホーム


おはようこんにちこんばんは。


・・・なんだかこの挨拶もすっごい久しぶりのような気がするな。なんでだろ(笑)?


ともあれ激動の一日から一夜明け、今日はホームでゆっくりまったりする予定だ。戦士にも休養は必要なのだよ。


「クルー♪」


「だう♪」


おう、アーテル、アウル、昨日ぶり。・・・アーテルよ。その頭の上の白い玉はなんだ? いや、昨日アウルに渡した【フツノミタマ】だっていうのはわかるんだ。俺が聞きたいのはなんでそんな大道芸人みたいにバランスを取りながら器用に頭の上に乗っけているかなんだが・・・・新しい遊び?


それはオモチャじゃあ・・・いや、別に良いか。使い道わかんないんだし。・・・だから取り上げたりしないから。そんなウルウルした目で俺を見るな。・・・ところでその玉、若干色が薄くなってるような気がするんだが・・・気のせいか?


なお、昨日差し入れたお菓子の山は綺麗に平らげられていた。なので追加を少し置いておく。本番は報告会の後の宴会なので少しだけだが・・・ちょーっと【眷属】たちを甘やかしすぎな気がしないでも無いな・・・まあ、これからも頑張ってもらいたいし、良いか。


きゃいきゃい騒ぐアーテルたちを横目に俺は二階の会議室へと向かう。


二階の会議室には・・・誰もいなかった。結構珍しい・・・やっぱり皆お疲れだったかな。


待っている間にラングたちに送ったメールの返事を確認しておく。


『無事で何よりでござんす、有益な情報期待してやすぜ、旦那』


なぜかラングのメールは悪徳商人風だった。まあ、俺が送ったメールにノリで返したんだろうが。【インフォガルド】には【天凱十二将】や【フツノミタマ】の情報を貰いたいからな。アテナたちと情報を共有、精査して情報を売りに行こう。


『相手は神だ。気落ちするな』


これはガット。・・・明言はしていないが、明らかに俺がボロボロのボコボコにされた事を知っているな。いや、予想していたと言うべきか?・・・ガットの作った【豪剣アディオン】や【攻鎧アルドギア】もボロボロにされた事を伝えるべきだろうか? ガットの方が気落ちしてしまうかもな。・・・いや、逆にやる気出して今以上の物を作ろうとするかも知れんけど。


・・・【神仏界】に行って分かったのは、俺もまだまだだということだ。レベルだけではなく、スキルに関する知識、武器や防具についてもだ。【戦闘神スサノオ】のアドバイスもあったし、情報収集と戦力アップにはもっと力を入れていかないといけないな。


「・・・あら、早いわね、アルク」


「どうもです」


「こんにちはですー」


「おつかれー、なのだ」


「こんにちはっす! アニキ!!」


「こんにちはー」


そんなこんなやってる内にみんな続々とやって来た。・・・昨日の疲れは引きずっていないようだ。なお、【眷属】の皆は報告会に参加せず、庭で遊んでもらっている。この場にいても騒がしくなるだけだし・・・サクッと会議してサクッと終わらせる予定だ。


アーニャが人数分のお茶とお菓子を用意してくれる。・・・お茶はともかくお菓子は・・・ポテトチップス? サクッと一口・・・美味い!!


「【精霊イモ】で作った特製チップスですー!」


うむ、大変素晴らしいぞ! アーニャ!! ・・・問題なのは皆チップスを食べるのに夢中で誰も話し始めないことだな。・・・俺もだけど。


少しの間、サクサクした所で報告会を始める。


「昨日、【神仏界】でそれそれ単独行動になった後のことを聞きたい。まずはクラン内で情報を共有した上で【インフォガルド】に売る内容を精査したい。まあ、言いたくないことがあるのなら言わなくても良いからな」


例えば神様相手にボロ負けした事とか、な。


「と言うわけでまずは俺から話そう。かくかくしかじか・・・」


トップバッターは言いだしっぺの俺。俺は昨日あったことを話し始めた。かくかくしかじかって便利な言葉だよなぁ。説明が一瞬で終わる。


「かくかくしかじかじゃ分からないわよ?」


「ちゃんと説明してくれません?」


と思ったがあいにくと伝わらなかったようだ。残念、かくかくしかじかだけじゃ駄目か(当たり前)。


仕方が無いちゃんと説明するか。


・・・


説明中・・・


・・・


「・・・ということがあったんだ。皆には【天凱十二将】の情報があったら教えて欲しい。【フツノミタマ】についてもな」


とりあえず俺からの説明は終わった。


・・・おんやー? みんなドン引きしてますよ?


「・・・え? 加護が三つに祝福が三つって・・・多すぎない? 私は加護を一つ貰っただけなんだけど・・・」


「私もです。【太陽神アマテラス】【月光神ツクヨミ】【戦闘神スサノオ】に【天凱十二将】、ですか・・・【縁結神ククリヒメ】もいたんですよね?・・・神様に大人気ですね、アルクさん」


聞くと他のメンバーは全員、加護を一つだけ貰ったそうだ。というよりそもそも【謁見の門】をくぐった先で会ったのは神様一柱だけだったらしい。


・・・つまり、何故か俺のところには神様が大挙して押し寄せてきていたということだ。まあ、【勇天ストラッシュ】たち【天凱十二将】はまた別の要因があったから別枠のような気がするが・・・それでも三柱から加護を貰ってるからな。・・・あれ? 俺だけおかしい? というより他の皆よりラクしてない?


「・・・ラク、ではないんじゃないっすか? ギリギリの戦いで装備もボロボロになったんっすよね?」


「むう、【グランディスバンカー】が全壊なのだ・・・やはりもっと強力な【兵器】を作らねばならないのだ」


「カイザーくんもやられちゃうなんて意外なのです! でっかいロボットがいたら無敵だと思ってたのです!!」


「ガットさんに作ってもらった装備でも歯が立たなかったなんて・・・僕の場合はこの装備に大分助けられたんですが・・・」


みんなそれぞれに感想を言い合う。


・・・あれー、なんか話を聞くに俺だけ難易度が高かったように思えるんだが・・・まあ、【戦闘神スサノオ】は【神仏界】でも一、二を争う戦闘の神様らしいからな。別枠というか別格だったのかもしれん。


「ま、まあ、戦力アップになったのは間違いないし、新情報もあった。さらに試練クエストも継続中だ。収穫は十分にあったと思うぞ?」


・・・もっとも【天凱十二将】の他の面子の手がかりは皆無だが。


「手がかり無しでこのゲームの世界を探すには広すぎますし・・・ここは情報共有して皆で協力した方が良いってことですね?」


「ああ・・・お前達も試練クエストを受注したんじゃないのか? 一人で全部こなせとは言われなかったし、協力できる所は協力していきたいと思ってな」


俺の言葉に全員が頷く。まあ、協力はあくまで協力だ。強制はしない。せいぜい出先で情報が無いか尋ねるくらいだ。俺自身、試練クエストのためだけに世界中を飛び回るなんてゴメンだしな。


メインは冒険、その過程でクエストクリア出来れば良し、って所だ。


「俺からはこんな所だ。細かい話は全員の報告が終わってからにしよう。・・・で、次は誰が話す」


「・・・じゃあ、今度は私が話すわ」


二番手はアテナが話す様だ。


作者のやる気とテンションを上げる為に


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