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ウォーミングアップ

===ログイン===>【アークガルド】クランホーム


おはようこんにちこんばんは。


アシュラとアスターの装備も完成し、いよいよ【神仏界】へ行く準備が整いつつあった。とはいえ、二人は装備を受け取ったばっかりなので慣らしは必要だろう。


と、言うわけでメンバー全員で集まり、とあるクエストを受けるつもりだ。まあ、レベリング兼ウォーミングアップだな。


「よし! 全員揃ってるな! んじゃあ、早速出発だ!!」


「・・・え? 結局どこに行くんすか?」


「僕たち、何も聞いていないんですが・・・」


アシュラとアスターが不安そうである。


「私たちも聞いてないわよ? まあ、なんとなく予想は付いてるけど・・・」


「これも訓練だーってアルクさんが言うので私たちからは何も言えません・・・頑張ってくださいね?」


不測の事態に対応できてこそ実力がつくというものだ。と言うことで他のメンバーには余計なことは言わないよう口止めしてある。


「・・・まあ、レベリングにはちょうど良いのだ」


「テールちゃんのためにもなるので頑張るのです!」


よし、士気が高いうちに行こうか! 【武術界】へ!!


・・・数時間後。


・・・はい、戻ってまいりました。クエストは無事にクリアできたー!!


・・・え? なんのクエストを受けたのかって?


レイドクエスト【神々に封印されし魔物】だよ? 【ヤマタノオロチ】と再戦してきました。


いやー、前回と違ってラングたちはいなかったが、俺たちもレベルアップしているし、新しいメンバーも増えた。さすがに時間はかかったが、一度倒した相手でもあるし、何とかクリアできた。レベルも上がったし、ウォーミングアップにはちょうど良かったな。


「・・・いやいや、ウォーミングアップってレベルじゃなかったっすよ・・・」


「本当ですよ・・・緊急クエストの次はレイドクエスト・・・こんな短期間に体験するとは思いませんでしたよ」


アシュラとアスターは疲労困憊だ。まあ、二人は初参加だったしな。大変ではあったが二人のレベルもかなり上がったし、【三神の探求者】の称号を得たことで【神気】を感知できるようになったので収穫は大きかったはずだ。


「それはそれとして事前情報ぐらい与えても良かったんじゃない?」


アテナの言う通り、初めて参加した二人はどういう感じでクエストが進んでいくかを知らなかったので、大量の【亡霊武者】や巨大な【ヤマタノオロチ】相手に右往左往していた。しかし、だ。


「甘やかしてはダメだ。俺たちの時だって事前情報がなくともちゃんと対応していただろう? 未知のクエストに対して、先を予想して、配分を考えて、実力を発揮できるようにしないとな」


他のメンバーだって参加していたし、フォローの体制は万全だったから、まだ優しい方だったと思うぞ?


「・・・スパルタですね、アルクさん」


・・・かもしれんが、俺たち全員にとって【神仏界】は全く未知の世界だからな。不測の事態ってやつが起こることを前提としたうえで、鍛えておいても損はないはずだ。


「・・・そうですね。世界が変われば勝手も変わりますから、慣れておいた方が良いのは確かなんでしょうけどね」


「それでも強烈でしたっすよ! なんすか、あの【ヤマタノオロチ】って! 【禍白虎】や【禍朱雀】の何倍もデカかったすよ!? とんでもないっす!!」


良い経験になっただろう? クリアできたんだし良いじゃないか・・・


え? 戦闘描写?・・・前回の焼き増しになるから省略しようと思ってたんだが・・・


それではさくっとダイジェストでどうぞ。


===回想===>【スサノオ神社】防衛線


「アニキアニキ! なんか一杯来たっすよ!?」


「あれが【亡霊武者】だ。奥に【亡霊武者大将】もいるから気を付けろ。【スサノオ神社】には近づけるな」


「分かったっす! まとめてタイマンはらせてもらうっす!!」


「・・・いや、タイマンじゃねぇよ?」


「・・・はあ、先が思いやられるなぁ・・・僕も行きますね」


「ああ。他の神社はアテナたちが行ってるし、俺が後方支援に回るから、安心して行ってこい」


===回想===>【ヤマタノオロチ】戦


「な、なんすか!? あのでっかいのは!?」


「あれが【ヤマタノオロチ】・・・正真正銘の怪物ですね。・・・というかよくアルクさんたち、あんなの倒せましたね」


「ああ。まあ、攻略法はちゃんとあるし、カイザーもいるからな。・・・よし、アルマが眠らせたな。今のうちに攻撃しろ!!」


「分かったっす! せいやあああ!!」


「うらああああ!!・・・クッ、デカいせいか攻撃が・・・」


「生半可な攻撃じゃジリ貧になるぞ。とはいえ、このままじゃあ厳しいか・・・よし! カイザーに乗れ! 【クランメカロイド】に乗って全力攻撃だ!」


「おお! とうとうボクらもアークカイザーを操縦させてもらえるっすね!? 行くっすよ、ルドラ! アスター! ミコト!」


「まう!」


「わかった!!」


「あい!」


「・・・よし! 乗り込んだっす! 一意専心! 狙うは大将首っす!!」


「・・・首、八つあるんだけど?」


「・・・アニキアニキ! どれが大将首っすか!?」


「知るか!? 全部そうだと思って全力で行け!!」


「わかったっす!!【精霊憑依(レイ・ポゼッション)】っす!!」


「まーうー!!」


「思いっきりやって、アシュラ! アルクさんたちもフォローしてくれてる!!」


「勿論っすよ! うりゃああああ!!!」


===回想終了===>クランホーム


・・・うん、まあこんな感じ。アシュラとアスターをメインのオフェンスにして全員でごり押しである。幸い、攻撃パターンや攻略法は分かってるからな。楽に・・・とはいかないまでもクリアできた。


資金や報酬も手に入ったし俺のレベルも上がった。クランとしても有意義な時間だった。


「・・・それでどうだ、アシュラ、アスター。ガットの作った装備は?」


「すごいっす! 今までとは全然違うっす!!」


「そうですね。装備の違いでここまで違うとは驚きです」


うむ、俺たちもガットの作った装備品を貰った時は驚いたな。そしていつも思う。


「・・・この装備があれば緊急クエストももっと進めたかもしれないっす・・・」


・・・そう、もっと早くこの装備があれば、と。まあ、よくあるゲームあるあるだな。


「そうか・・・じゃあ、あったまったところで早速【神仏界】に行くか?」


そう二人に問いかけるが・・・


「「今日は勘弁してください!!」っす!!」


・・・二人は相当お疲れのようだ。まあ、二人だけじゃなく他のメンバーもだけど。


「さすがにこの流れで行くのは厳しいのだ・・・」


「そうなのです。テールちゃんたちもお疲れなので休ませてあげたいのです」


・・・ちょっと強烈過ぎたようだ。反省。


「クルー!!」


「だうー!!」


・・・一部元気に駆け回っているのもいるが。


「そうだな。じゃあ【神仏界】行きは明日にするとして・・・今日は宴会にしようか」


もはや【アークガルド】の定番となりつつあるバカ騒ぎである。皆から・・・特に【眷属】たちから歓声が上がる。・・・まあ、明日に向けて英気を養うのも良いだろう。


「・・・最後の晩餐?」


「こらっ、アテナ。縁起の悪いことを言ってはいけません」


・・・アテナのつぶやきをアルマが注意している。


・・・俺もちらっと同じことを思ったが気にしないでおこう。


今日のところはアシュラとアスターの装備完成と、レイドクエストクリアのお祝いということで飲めや歌えやと騒いだ。


さあ! 明日はいよいよ【神仏界】だ!!


===ログアウト===>お疲れさまでした

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