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フッ、いい勝負だった・・・

「ソードガンフォーム。」


キーワードを口にすると右手に長剣が出現する。左手は拳銃のままだ。【武装換装】による武器変更。ちなみにさっきはガンフォームと小声で唱えていたので瞬時に武器を拳銃に切り替える事ができた。


ネタが割れてしまった以上、隠す必要はない。堂々と叫ぶつもりもないが。


「右手に剣、左手に銃か。一見すると遠近の両方に対応した装備に見えるが剣を扱うのも銃を扱うのも一朝一夕で出来るものではない。ましてや両手で扱うなど無謀もいいところではないのかね。素人であれば自爆するのは目に見えているぞ。」


・・・なんか敵にアドバイスされた。いや説教か?言ってることは至極もっともだとは思うが。


「無謀かどうかはその身で確かめろ。【スピードショット】」


発砲しつつ接近する。相手が弾丸を避けようとした先に、


「【スピードスラッシュ】」


剣を叩き込む。鎧に阻まれてしまったが。


「フハハハハ、その程度ではわが鎧は砕けん!!」


なんかうるさかったが、俺は左手に持っていた拳銃を手放し、そのまま相手の顔を鷲掴みにする。そして、


「【ファイア】」


「うおおおおおおおお!?」


顔が丸焼きにされそうになったのがわかったのか強引に手を振り払って距離を取るベルバアル。


「なんて危ない事をするんですか!?」


「キャラが崩れてるぞ。武器を持ってるからってその武器で攻撃するとは限らないってことだな。まあ、実際のところ大したダメージにはならなかっただろ?」


「ダメージは無くとも精神的にはきついんですが、・・・ね!!」


一瞬で間合いを詰め、剣を振り下ろすベルバアル。の攻撃を紙一重で避ける俺。


「【ウインドカッター】!」


先ほどの意趣返しなのか避けた俺に魔法で追い討ちをかけてくる。だが目で見える以上、避ける事はできる。


「・・・素晴らしい反射神経ですね。ゲームのステータスによるものじゃない。貴方自身のプレイヤースキルですか。実はアルクさんってプロゲーマーだったりします?」


「まさか。俺はいたって普通の一般人だぞ。」


「そうは思えないんですが・・・。彼女たちも・・・。」


言われて見ると、


「アーハッハッハッ、それそれどうした!?」


巨大戦斧を振り舞わすライフールに対して、


「ちぃっ!!なんて頑丈な奴なの!?」


避けつつも近距離では刀、遠距離では弓で対抗しているアテナの姿があった。


彼女も【武装換装】のスキルを持っているので武器の切り替え自体は問題ないはずだが、問題なのは大したダメージを与えられていない所か。一見互角に見える戦いでも、当たれば終わりのアテナに対し、当たってもダメージにならないライフールでは勝敗は目に見えている。


一発逆転の必殺技でもあれば話は別だが、そんな都合の良いものがない以上ジリ貧は確実である。


もう一方の戦いといえば


「オーホッホッホッ、さあさあさあ、逃げ惑いなさい!!」


ムチを振り回しながら魔法を打ち出すレシトリーと


「くぅ!!」


槍を持ち、ムチをかわしながら魔法をレジストしているアルマの姿があった。アルマには現状、遠距離攻撃の手段がない。本来では魔法でそれを行うはずだったのだが、今のレベルではせいぜい近距離から中距離程度の射程でしかない。


一応、火には水、風には土と魔法で相殺は出来ているが、変幻自在のムチの攻撃に近寄る事ができないでいる。ひたすらムチと魔法をかわしながら攻撃のチャンスを待っているがこちらもジリ貧だろう。射程外から槍を投擲という手段も無くはないが、外したら一巻の終わりだろう。


「レベル差があるにもかかわらず、あそこまで戦えるのはプレイヤースキルの高い証拠でしょう。」


「それでも負けそうだけどな。俺も含めて。」


「まあ、そう簡単に追い抜かれたら僕達の立つ瀬がありませんよ。例え1、2週間程度の差だったとしても僕達のほうが先にゲームを始めたんですから。」


フム、先輩としてのプライド、いや自分たちの努力に対する誇りだな。わからなくもない。


「【ウォーターランス】!」


「おっと!!」


「・・・魔族らしく不意打ちを狙ってみたんですが上手くいきませんね。」


「不意打ちするなら余所見してるときに狙わないと意味無いだろ。アテナたちの戦いを見てるときにやればよかったのに。」


「ご冗談を。彼女達の戦いを見つつも貴方は僕から意識を外していませんでした。カウンター狙いだったんでしょう?」


チッ、ばれてーら。


「・・・そういえば名前を聞いていませんでしたね。」


「・・・クラン【アークガルド】のリーダー、アルクだ。」


「僕は・・・いや、我輩はクラン【ディアボロス】のリーダーベルバアル。いざ勝負!!」


どうやら再開らしい。それから俺達は30分、勝ち目の無い戦いをひたすらに続けるのであった。そして・・・。


『設定時間の30分をオーバーしました。PvPバトルは引き分けです。』


戦いは引き分けという形で終わった。というか制限時間なんてあったんだ・・・。


「どうやら引き分けのようですね。」


「よく言うぜ。倒そうと思ったら倒せただろ?」


「そんな事ありませんよ。少なくとも僕は全力で戦いました。今日は良い勉強になりました!」


「・・・そうですか。」


そして戦いを終えたアテナたちも戻ってきた。


「おしいなー、もうちっと時間があれば当たりそうだったのに・・・。」


「そんなわけないでしょ!!それよりこっちの攻撃が効かないなんてどうなってるのよ!?」


微妙にケンカしながら戻ってくるライフールとアテナ。


「アルマさんは早く魔法のスキルを上げるべきですわ。せっかく高い魔力を持っているのに勿体無いですわ。」


「そうですね。今日の戦いでは手も足も出ませんでしたし、それを痛感しました。」


いつの間にか仲良くなっているレシトリーとアルマ。


事実上負け戦だったが格上との戦いは何か得る物があったようだ。ただ気になるのが・・・


「これってクエスト的にはどうなるんだ?こっちは特にクエストを受けてないから良いとして、そっちは失敗ってことになるのか?」


「そうですけど、仕方ないですよ。クエストの失敗なんてしょっちゅうありますし、また次に頑張ればいいんですよ。」


魔王を目指してるくせにこの爽やかさはどういうことよ?


「・・・今からその次をやるって言わないよな?」


「そんな事は言いませんよ。また、この付近を通りかかるプレイヤーを狙います。」


・・・セリフだけだと危険な発言だな。


「そうか、それなら俺達はそろそろ撤収させてもらうぞ。」


「そうですか。それでは決着はまた・・・。」


そういって手を出してくる次期魔王。


「魔王が冒険者とがっちり握手するってどうなんだ?」


疑問に思いつつ握手に応じる俺?


「良いんですよ。自由にやりたいようにして。」


「・・・そうだな。」


軽く笑いあう俺たち。


『緊急レイドクエスト発生!!緊急レイドクエスト発生!!』


そんな俺たちの爽やかな空気をぶち壊すアナウンスが響き渡る。


『湖底に封じられていた災厄(カラミティ)モンスター、べヒーモスの封印が解かれました。このままでは第一の街アインズが壊滅してしまいます。封印が完全に解除されるのは30分後です。プレイヤーの皆さんは至急、べヒーモス湖に集結し、べヒーモスを討伐してください。』


・・・そういえばここは湖エリアだ。目の前の湖を【鑑定】する。


・・・べヒーモス湖と表示された。


「・・・ベルバアルさんや。」


「いやいやいやいやいや、僕達じゃありませんよ!!というか緊急レイドクエストなんて初めて聞きましたよ!?」


俺も含め、この場の全員が混乱していた。と、そのとき【メニュー】にメールが届いた。


『今回の緊急レイドクエストに際し、トリガーとなった【アークガルド】及び【ディアボロス】の皆さんは強制参加となりますので悪しからず。 by魔法界総合管理AI【マジニック】』


・・・悪しからずじゃねえよ!チクショーめ!!

作者のやる気とテンションを上げる為に


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