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===ログイン===>【アークガルド】クランホーム


おはようこんにちこんばんは。


・・・長いな。やっぱり。


読者からも指摘されたし(メタ発言)、なんとか省略形が無い物か。


うーん、頭文字をとって、おここ?・・・なんのこっちゃ。


2文字取って、おはこんこん?・・・こんなふざけた挨拶してくる奴がいたらラリアットでお返しするな、俺は。


うーん、おはこんばんちわはア○レちゃんだし・・・良いのが無いな。


・・・そうだ、外国語ならどうだろう。朝昼夜でも通じる挨拶といえば・・・ナマステ? サワディ?


「クルー♪」


「だう!」


「おお、アーテルにアウル。・・・ナマステ」


「・・・クル?」


「だう?」


・・・二人は首を傾げている。残念ながら通じなかったらしい。・・・挨拶はまた今度考えよう。


「・・・なんでもない。行こうか」


俺は二人を伴ってクランホームの二階へ。目的は最近になってようやく本来の役割で使われ始めた会議室。緊急クエストの反省とこれからの活動方針を決める為だ。・・・前回の会議からまだ一週間と経ってないけどな!


会議室の扉を開け中に入る。


「おいーっす」


これは俺。


「やっときたのね」


若干怒り気味なのがアテナ。ちなみに俺は遅刻はしていない


「時間ぴったりすぎですよ」


時計を見ながらため息をつくアルマ。何気に俺が時間ぴったりにきたのを見破ったらしい。


「お茶を用意するのです!」


俺の姿を認めると同時にお茶を用意してくれるアーニャ。ありがたいんだが、家政婦じゃないよな?


「時間に遅れなければ別に良いのだ」


【メニュー】を開きながらポチポチやっているアヴァン。また何か開発中か?


「まあ、ゲームの中ですからそこまで厳しくしなくても・・・」


苦笑しつつもフォローを入れてくれるアスター。君は良い後輩になれるよ。


「お疲れ様っす! アニキ!!」


一人だけデカイ声で挨拶をしてくるアシュラ。ゲームの中でお疲れ様っていう挨拶はどうなんだろうか?


「がお!」


勇ましく吼えるレオーネ。


「ピュイ!」


慎ましく鳴くフィオレ。


「キュイ!」


みんなの兄貴分のブラン。


「キュア!」


お茶が熱ったのか舌を出しているノワール。


「キュウ!」


クッキーを頬張っているテール。


「・・・」ペコリ


頭を下げるラグマリア


「・・・」ビシッ


なぜか敬礼するカイザー。


「あい!」


びょこっと手を挙げるミコトちゃん。


「まう!」


元気よく部屋を駆け回っているルドラくん。


ご存知、【アークガルド】が誇る【眷族】軍団です。

 

・・・よくよく考えたらまともに挨拶してる奴の方が少ない気がする。俺も含めてだけど。まあ、学校や会社じゃあるまいし、ちゃんと挨拶しろ! なんて言うつもりも無い。・・・このゆるーい感じ、嫌いじゃないので。


「悪い悪い・・・っていうか皆ちゃんと揃ってんだな」


正確に時刻を指定したわけではなく、何時くらいに会議するから来れる奴は来てくれー、程度の集まりだったのだが。・・・皆真面目だなぁ。・・・不真面目なのは俺だけかもしれん。


「一番下っ端の僕たちが来ないわけには行きませんよ。他に用事があったならともかく」


「そうっすよ! アニキに呼ばれれば即、参上っす!」


・・・アスターとアシュラは意外と体育会系だ。・・・いや、意外でもないか。二人ともリアルでは武道経験者みたいだし、案外、そういうのは身に付いているのかもしれない。


「まあ、集まれる機会に集まるのも悪くないでしょう? ・・・それはそうと今日はラングさんやガットさんたちが来ていないみたいだけど?」


「ああ、今回の緊急クエストはクラン別で、かつアイツら自身も参加したからな。自分達のクランで反省会をやるんだと」


・・・そもそもの話、何故余所のクランの連中がうちの会議に混ざっているのか・・・そして何故、その事を疑問に思わないのか・・・謎である。


「まあ、いない奴らのことなんざほっといて、まずは緊急クエストの反省会だな。アヴァン、映像を・・・あ、アーニャ。お茶、ありがとう」


「分かったのだ」


「どう致しましてなのです」


アーニャから貰ったお茶を飲みながら、アヴァンが撮影していた緊急クエストの様子を見ていく。・・・このお茶、何気にすげー美味いんだが・・・【精霊界】産のお茶っ葉? 納得。


「・・・やはり、いつもと違ってクリア条件に縛りがあったのがネックですね。事前情報がほとんどない中、初めて受けるタイプのクエストでしたから、手探り状態から始まりましたし・・・」


アルマが動画を見ながら冷静に分析して行く。確かにな。クエスト失敗を恐れて最初は慎重にどんなクエストなのかを見極める事に従事していたが、始めからもっと全力で飛ばしていれば成績はもっと上位だったかもしれない。・・・まあ、結果論な上に、それは他のクランにも言えることだから大きく結果が変わったとは思えないが。


「俺としては時間制限があったのが思った以上に厳しかったな。アウルたちを守りながらっていうのもあったがいつも以上にテンパっていたと思う。・・・読者からもキャラ崩壊を指摘されたしな」


「読者? キャラ崩壊?」


おっと、メタ発言、メタ発言。


「・・・確かにアルクさんの言うとおりですね。こちらの戦力とアイテムのペースの配分、敵の規模と出現のトリガー・・・時間切れでもクリアとはなっていますが、やはりあのクエストにはまだまだ先があったんじゃないでしょうか?」


白虎、朱雀、そして玄武ときたからな・・・残るは青龍・・・もしかしたら黄竜や麒麟まで出てくるのかもしれん。・・・いずれにせよ、そこまで辿り着くには今の俺たちでは力不足だな。


「まあ、それはまた、常設クエストになってからのリベンジで良いだろう。・・・今回の主な目的はレベリングだったし、報酬としては予想以上の収穫だったしな」


レベルで言えば、俺とアテナ、アルマに関してはLv.60を突破した。アーニャや他の【眷属】たちもLv50後半だ。アスターやアシュラたちもLv.40を突破した。アウルやルドラくんはまだ、Lv.20台だが、パワーレベリングで直ぐに追いつけると思う。


報酬に関しては資金やSPも大きかったが、一番の収穫は・・・種、だろうな。クエストの途中で出てきた野菜や果物の【邪霊】たちのドロップ品として大量の種が手に入った。これはもう畑を買って作物を作れという神のお告げだな。・・・まさか【ヤタガラス】が・・・なんてな。


そうそう報酬にあった【精霊結晶】だが使い方としては、装備品に【合成】すると属性を付ける事ができるらしい。例えば【火の精霊結晶】を【豪剣アディオン】に合成すれば剣自体に火属性が付加され、わざわざ【魔法付加(エンチャント)】系のスキルを使わなくても【邪霊】や【精霊】を倒す事ができるようになるらしい。武術職には朗報じゃね?


ただ、クエスト報酬の【白虎の精霊結晶】や【朱雀の精霊結晶】の効果はまだ分からんらしい。・・・白虎属性とか朱雀属性が付く、とか?・・・うん、わけ分からんな。このあたりはラングたちでも検証するらしいから、俺たちが持ってる【精霊結晶】はしばらく保管だな。


動画も終わったので、今度は次の方針について話し合う。


「次の方針としては・・・まあ、各自、自分のやりたい事を優先するのは今まで通りとして、クランとしてはアスターの畑を拡張して農業、後はアスターとアシュラの武器防具の素材集めだな」


「お手数おかけします」


「申し訳ないっす」


まあ、畑に関しては事前に決まってたことだし、武器防具製作は事前にガットに話は通してあるから、素材を持っていけば直ぐに作ってくれるはずだ。


となると残された問題はあと一つ。


「あとは・・・最後の世界、【神仏界】をどうするか、なんだよなぁ」

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― 新着の感想 ―
[一言] ふむ、例えば、ハローグッドモーイブニングとかどうかな?(1文字短い程度w)
[一言] おはようこんにちこんばんわ → おはにちばんわ 実際に私がやってるネトゲのギルメン相手に使ってる挨拶ですw 今更だけどアーテルの外見て「翼の生えた麒麟」なのかな?
[一言] 麒麟は応龍、霊亀、鳳凰と並べられる四霊の一瑞で 四神とはにたような別の存在になるので四神としては黄龍だけが正しいと思います
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