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【精霊界】へ

===移動===>大転移門


各自、自由行動となった所で皆、思い思いの場所に行く事になった。


アテナとアルマは【武術界】【魔法界】へ新しいスキルの取得と確認。


アヴァンは【機甲界】へパーツを取りに。兵器の実戦テストも兼ねてるらしい。・・・まだ使ってない兵器があったのか・・・


アーニャだが【武術界】のウルティム鉱山ダンジョンへ地竜を【眷属】にするために向かった。本当なら俺も、というか全員で向かおうと思ったのだが、


「今回はアーニャたちで頑張ってみるのです!!」


とのこと。・・・アーニャも成長しているようでお兄さん、嬉しい。


若干心配だが、ブランもノワールも強くなったし、アーニャ自身にもガットが作った装備もある。さらにダメ押しでカイザーも一緒に連れて行くように言っておいた。まあ、大丈夫だろう。それでも厳しいようなら改めて助っ人参上といこう。


そんなわけで俺は俺で行動する事にする。俺とアーテルがやって来たのは【精霊界】の【大転移門(ゲート)】だ。目的は・・・新戦力?楽しみ?・・・まあ全部だな。


新しい世界への冒険っていうのはわくわくするよな。


「というわけで出発!!」


「クルー!」


===移動===>【精霊界】エリア0


「・・・うわぁー。」


「クルー。」


大転移門(ゲート)】を抜けた先にあったのは・・・デッカイ木だった。


でかい、ただひたすらにでかい。不死山よりもはるかにでかい。それなりに距離があるはずだが全容がまったく見えない。・・・木のてっぺん、宇宙まで飛び出してない?


木の太さだけ見ても・・・何キロってレベルじゃないよな?青々と生い茂っている木の葉だが・・・この距離で見えるってことは葉だけで何メートルもあるよな。


その巨木の周りに森が茂っている・・・縮尺がおかしいな。あの巨木に比べると森の木なんて点にしか見えない。その森の周囲を良く見るといくつか集落のような物が見える。畑みたいなのも。


どうやら俺たちが居るのもそんな集落の一つのようだ。軽く見回しても雄大な自然がどこまでも続いている。空は青いし、雲は白い、太陽もちゃんとある。月は・・・時間の関係か見えないから分からないな。巨大な木以外は雄大で自然な土地といった所か。


まあ、とにかく目の前におあつらえ向きにギルドがあるので話を聞いてみることにしよう。


===移動===>【精霊士ギルド】


「ようこそいらっしゃいました。【精霊士(エレメンター)ギルド】へようこそ。」


出迎えてくれたのは緑の髪と服を着た不思議な感じのお姉さんだった。


「どーもこんにちは。ギルド登録をお願いします。」


「ハイ、それではアバターカードの提出をお願いします。・・・はい、完了しました。【精霊士(エレメンター)】についての説明をお聞きになりますか?」


「この世界に来たのは初めてなので、この世界の事も含めてお願いします。」


「承知しました。」


横着なお願いにも笑顔で応えてくれる。ゲームの世界だけの存在なのが惜しい(笑)


「この【精霊界】は【世界樹】を中心とした世界です。【世界樹】については既にご覧になられたかと思います。ここの場からでも見える巨大な木のことです。あ、【世界樹】には近づく事はできませんよ?文字通りこの世界の命そのものなので。まあ、近づこうとすると強力なガーディアンにより排除されますが。」


おお、あのでっかい木が【世界樹】が。確かリアルな伝説でも世界樹という大樹で世界が成り立っているって話だったな。その伝説がこの世界のモチーフになっているのか。


だが近づけないのは残念だな。【世界樹】のてっぺんに立って、立ったどー!って叫んで見たかった・・・いや、冗談だ。あとガーディアンってのが気になるが・・・余計なトラブルは起こさない方が良いか・・・今の所。


「この世界の大地の到る所に【世界樹】の根が伸びていて、その根から与えられる栄養によって非常に豊かな自然が成り立っているのです。」


ふむ、根っこが栄養を吸うんじゃなくて与える方なのか。・・・【世界樹】が超巨大規模で光合成を行って大地を栄養豊富にしているって解釈で良いのかな?


「そしてこの世界には森羅万物に宿る特殊な存在・・・【精霊】が存在します。かく言う私もこの森の木に宿る【精霊】・・・【ドライアド】です。」


なんと!この美人お姉さんがかの有名な【木の精霊】・・・【ドライアド】だったとは。確かにちょっと不思議な雰囲気をしているが、一見した感じ普通の人間だが・・・あ、良く見るとロングスカートの下に見えるのは足でも靴でもなく・・・木の根っこだ。納得。


「【精霊】には様々な種族が存在します。【火の精霊】【水の精霊】【土の精霊】【風の精霊】などが有名ですかね。」


ふむ、いわゆる四大精霊という奴ですな。ゲームなんかでは定番の存在だな。


「他にもたくさんの種類が居ますよ?【川の精霊】や【岩の精霊】、あ、【ピクシー】や【フェアリー】のような【妖精】も居ますね。」


ふむ、このゲームでは【妖精】も【精霊】の一種らしいな。リアルでもそうだが・・・たまにゲームなんかでは別扱いになってる事があるんだよな。


「後はそうですねー。珍しいのだと【歌の精霊】や【服の精霊】、【剣の精霊】や【銃の精霊】なんかも居ますね。」


ふむ。・・・ふむ?今なんていった?この人?


「ちょっと待ってください。【歌の精霊】・・・は分かるとして【服の精霊】とか【剣の精霊】とか【銃の精霊】まで居るんですか?」


「ええ、勿論ですよ?【精霊】は()()()()に宿る存在ですから。」


いや、そんな、なにがおかしいんです?見たいな顔をされても・・・


「そんな【精霊】と【契約(コントラクト)】を結び、【眷属】とすることが出来るのが【精霊士(エレメンター)】となります。」


一人混乱している俺をほっぽって話を進める【ドライアド】のお姉さん。・・・意外と話好き?


「ですが気をつけてください。友好的な【精霊】がほとんどですが、中には攻撃を仕掛けてきたり、理性を失って暴れまわる【邪霊】も存在しますから。」


・・・どうやらその【邪霊】というのがこの世界での敵らしい。


「【邪霊】となってしまった者は・・・悲しいですが倒すしかありません。ただ、力ある【精霊士(エレメンター)】なら【邪霊】を浄化し、【精霊】として【契約(コントラクト)】を結ぶ事もできます。」


・・・要はモンスターの【テイム】と一緒かな。【邪霊】を弱らせた所を【契約(コントラクト)】で【精霊】として仲間にする事ができる、と。


「【世界樹】を中心としたこの大陸の中心部分、エリア0には【邪霊】は出ませんので安全です。【世界樹】から円周上に離れていくにつれてエリア1、エリア2と続いて行き、より強力な【精霊】や【邪霊】が出現します。」


つまり、この世界はドーナツ状にエリア1、2、3と分かれているのか。【世界樹】から離れるほど強くなると・・・【邪霊】は何となく分かるが【精霊】も?


「すべての【精霊】は【世界樹】より産まれます。そして成長した【精霊】たちは自分たちの居た場所を後世に譲り、より外の世界へと旅立っていくのです。」


あ、【世界樹】は【精霊】たちの母親なのね。で、強くなって巣立っていくと・・・もしかして【邪霊】っていうのはその過程でグレてしまった奴のことなのか?なんか急に親近感が・・・


「説明は以上となりますね。さっそく試験をお受けになられますか?」


【眷属クエスト 精霊士(エレメンター)ギルド入会試験】

【邪霊】を5体倒す

クリア報酬:【契約(コントラクト)


おっと試験があるのか。そういえば【幻獣界】でもあったな。


「ええ、勿論です。」


「・・・はい、受注確認しました。【邪霊】はエリア1以降に出現しますのでお気をつけください。」


多少移動が必要か・・・仕方が無いな。


「それと【精霊】や【邪霊】には通常攻撃は通用しませんのでご注意ください。」


・・・ホワット?

作者のやる気とテンションを上げる為に


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m(_ _)m

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