魔杖と蒼鎧
===ログイン===>【アークガルド】クランホーム
おはようこんにちこんばんは。
「む、来たな!アルク!!」
来て早々、アヴァンが手招きしとる。・・・引きこもりにならなかったか、良かった。アヴァンに呼ばれ、ホーム地下の練習場に来た。
「おう、アヴァン、どうしたんだ。」
「うむ、今度こそちゃんと兵器を作ったのだ!」
そう言ってそれを手渡される。それは拳銃・・・それも大型のものだ。兵器らしくSFチックな見た目をしている。それが2丁。ズシリと重みがある。まあ、大剣ほどじゃないが。・・・ん?側面にボタン見たいなのが3つ並んでついてるな。
「【グランディスマグナム】なのだ。3つのボタンで3つのモードを切り替えることができるのだ。」
「へぇ。」
既にボタンが一つ押された状態になっている。試しにそのまま発砲してみる。
パンッ!パンッ!
・・・これは実弾を打ち出すモードか。続いて残りのボタンのうち一つを押す。すると銃身の部分がスライドして銃口の形が変わる。・・・発砲。
ギュン!ギュン!
・・・これはエナジー弾か。エナジーマグナムと同じだな、なるほど。続いて最後のボタンを押す。すると今度は銃身が展開し、大口径の銃口となる。これはまさか・・・発砲。
チュドーーーン!!!
極大のレーザーの様な光が発射された。・・・これはラグマリアの使っていたグランディスバスターか。
「うむ、ボタン切り替えでバレット、エナジー、バスターの3形態に変形する銃なのだ!!」
【グランディスマグナム ☆10】
特性:ATK+200 MATK+200 属性:無 消耗度:0%
マータイト製の変形銃、バレット、エナジー、バスターの3形態に変形可能
製作者:アークガルド:アヴァン 転売不可
・・・これはまた、凄いものを。☆10だが十分すぎるほどの性能だ。
「・・・素晴らしい。さすがアヴァン、さすが天才。」
この変形する銃も実に俺好みだ。
「ムッフフフフフ!それほどでもないのだ!!もう2丁用意できたのでそれはカイザーに渡しておくのだ!!」
「感謝シマス。」
・・・カイザー、いたのか。いつの間に?
「・・・そういえば転売不可になってるが、これは店売りしないのか?」
売れたらミリオンヒットしそうなのに。・・・特にヒーロー好きに売れそうな気がする。
「残念ながらそれはまだ気軽には作れないのだ。しばらくは店売りしないでメンバーに向けたものだけにするのだ。」
・・・まあ、それなら仕方ないな。バトルトーナメントも控えてるしそれが良いかもな。・・・みんな同じ武器でトーナメントに参加してたら興覚めだ。
「・・・ん?そういえばラグマリアは?」
アヴァンの眷属であり、助手?みたいな感じになっているラグマリアがこの場にいない。・・・保護者のアヴァンの近くにいないと不安になるな、あの毒舌アンドロイド。
「ラグマリアには工房で開発中の兵器を見てもらっているのだ!2、3日中にラグマリアの新装備を完成させるのだ!!と、いうわけで我も戻るのだ!!」
と言うとあっという間にアヴァンは戻っていった。・・・生き生きしてるなぁ。本人が楽しそうにしてるんだから良いんだけど。・・・この【グランディスマグナム】を見る限り、ラグマリアの新装備もなにかとんでもない物が来そうな気がするな。わくわく。
なにはともあれ、試し撃ちも終わったし早速実戦投入と行こうか。と、ホームの庭に出たところで・・・
「あ、アルクさん!」
どこかに行っていたらしいアルマが戻ってきていた。・・・あれ?ごく最近にもこんなことなかったっけ?
「どこかお出掛けですか!?」
なぜかこちらもハイテンションで俺の方を見てくるアルマさん。これってやっぱりあれだよな。
じー。
アルマさんが何かを期待するように俺を見ている。
俺は視線を逸らした!
しかし、逸らした先にアルマがいた!(軽くホラー)
「・・・はあ、これからアーテルとカイザーを連れて【海底神殿ダンジョン】に行くつもりなんだが・・・一緒に行くか?」
「ハイッ!」
・・・元気のあるのは宜しいんだが・・・昨日のアテナみたいになってるぞ。・・・アテナとアーニャはどこ行ったんだ?
「ピュイー。」
アルマの肩に乗っかっていたフィオレが申し訳なさそうに鳴いた。君が気にすることじゃないさ。
===移動===>海底遺跡
「各種センサー、問題ナシ。行動二支障ハアリマセン。」
海底神殿ダンジョンは文字通り海の底にある。つまり周りは海水だ。と、いうわけでロボットでもあるカイザーが海中でも問題なく行動できるか確認してみた。
いつだったか本人(本機?)が防水機能は完璧と言っていたが海中でも問題はなかった。【潜水】スキル無しで行動で出来る分、俺たちよりも海中戦闘向けかもしれない。
なお、【グランディスマグナム】も試してみたが、海中では実弾がそうであるようにエナジー弾やバスターも減退するようだ。まあ、使えないわけではなく射程距離が短くなるくらいと覚えておけばいいか。あとでアヴァンにも教えておこう。・・・海中装備とか作り出しそうだな。
「問題はないようですね。さあ、早速行きましょう!!」
「ピュイー・・・」
・・・落ち着けアルマ。フィオレが心配そうにしているぞ。・・・気持ちは分かるから。
===移動===>海底神殿ダンジョン B1
「ミスリルゴーレムか・・・前回は苦労したが・・・お手並み拝見と行こうか?」
ミスリルで構成されたゴーレムはかなりの堅牢さを誇る。アルマの【凍結魔法】でも単発では撃破には至らなかったが・・・
「では早速行きます!!」
気合を入れたアルマは【メニュー】を開き、装備を変更していく。・・・最初から装備してこないのはやはりお決まりなのか・・・
装備を変更したアルマは蒼く輝く鎧を纏い、蒼と銀が入り混じった杖を持っている。杖の先の片方には宝玉の様な装飾が施されている。反対側には・・・刃?槍として使うことも想定されているのか・・・
当のアルマは宝玉の装飾が付いた方をゴーレムに向け・・・
「閃光と雷鳴の槍よ、その力と刃を以て我が敵を討ち貫け!【雷鳴疾槍】!!!」
杖の先に雷で出来た光の槍が現れる。・・・何だあの巨大さ。前に見た時も結構な大きさだったはずだが、今目の前にある雷の槍はその倍以上の大きさがある。
その槍はそのまま一直線にゴーレムに向かう。そして・・・
バチバチバチバチバチバチ!!!!
この空間すべてを包み込むような巨大放電と耳がつぶれるんじゃないかってくらいの雷鳴が響き渡る。・・・なまじ同じ魔法を見たことがあるだけに威力の違いが直にわかるな。
「・・・」
「クルー。」
「ピュイー。」
「目標ノ消滅ヲ確認シマシタ。」
どうやらミスリルゴーレム君は消滅してしまったようだ。合唱。インフレ万歳。
しかし、ドロップ品はちゃっかり【収納箱】に入ってる不思議、ハハハハハ。
・・・うん、もう何も言えねぇ。
【魔杖ブルーゼブル ☆12】
特性:ATK+200 MATK+500 属性:火水風雷土氷闇 消耗度:0%
SLOT1:--- SLOT2:--- SLOT3:---
ミスリルタイト製の杖槍、強大なモンスターの素材により性能が極限にまで向上している
製作者:アイゼンガルド:ガット 転売不可
アルマ専用
【蒼鎧ディブルー ☆12】
特性:DEF+300 MDEF+300 属性:火水風雷土氷闇 損傷度:0%
SLOT1:--- SLOT2:--- SLOT3:---
ミスリルタイト製のグリーブ、スカート、バンブレース、ブレストがセットになった鎧、強大なモンスターの素材により性能が極限にまで向上している
製作者:アイゼンガルド:ガット 転売不可
アルマ専用
誤字報告、大変助かっております。m(_ _)m
そしていつの間にか300万PVを突破していました。
ありがとうございます!d(⌒o⌒)b




