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魔法も鍛える

===ログイン===>【魔法界】マナティア鉱山ダンジョン


おはようこんにちこんばんは。


本日はレイドクエスト目指して各自行動中。


アテナは【機甲界】に向かった。目的はアヴァンに渡す兵器開発用のパーツ集め。きっと今頃は新装備で暴れに暴れまくっている事だろう。


アルマとアーニャは【武術界】のウルティム鉱山ダンジョンへ向かった。ウルタイト鉱石の採掘のためだ。道中で使えそうな武術スキルが無いかも確認してくるとのこと。この二人は武術系がステータス的に苦手なので戦力アップも見越してのことらしい。


アヴァンはホームの工房に篭りっぱなし。このまま引きこもりになるんじゃないかとお兄さんは心配です。


そして俺、アーテル、カイザーは【魔法界】に来ている。マナティア鉱山ダンジョンでマナタイト鉱石の採掘及び、カイザーのレベリングのためである。後は俺の魔法スキルを鍛えるためでもある。


現状、俺の戦闘スタイルは武術寄り、それも一撃必殺型である。強力ではあると自負しているのだが、ぶっちゃけBPもMPもすぐに0になってしまい、長丁場向きではない。今までは回復アイテムでフォローしていたのだが、もう俺レベルにまでなってくるとポーション一本で全回復とまではいかなくなってしまった。


もっと効果の高いミドルポーションやハイポーションを使えば良いんだが、ぶっちゃけ高い。買えなくは無いが費用対効果を考えると安いポーションを数本使う方が安いんだよなぇ。非効率的だが。


それにバトルトーナメントでは回復アイテムの使用は禁止だ。アイテムに頼りきりでは遠からず詰んでしまうということだ。なので最低でもHPは自力で回復できるように、【回復魔法】はレベルを上げておきたいところだ。


ポコッ。


「【ヒール】」


ポコッ。


「【ヒール】」


ポコッ。


「【ヒール】」


・・・


モンスターからワザとダメージを受け、直ぐさま回復、あとはカイザーに倒させると言うのを繰り返していた。・・・だってしょうがないじゃん。HP全快のときは【回復魔法】使えないんだから。おまけにヴィオレの戦闘服とガットの鎧のおかげでダメージ1だし。まあ、ある意味安全なスキルのレベリングではあるんだが。


だが、こういった単調な仕事はどうにも苦手だ。刺激が足りない。と、いう訳でガンガン奥へと進んでおります。前回は地下5階で落とし穴に落っこちたが・・・


===移動===>地下15階


はい、サクッと地下15階までやってきました。出てくるモンスターのレベルはLv.35前後。まだ余裕はあるねぇ。・・・昔は結構苦労してたのにね。レベルのインフレって怖い。


「クルー!」


「ディスチャージ!」


おまけにアーテルとカイザーが張り切っていてあんまり出番が無い。これはあれだな。もっともっと奥に行けって言う神のお告げだな。・・・【ヤタガラス】とか出てこないだろうな。


===移動===>地下20階


そろそろ俺の出番が増えてくる頃合だな。モンスターのレベルはLv.40前後。地下1階がLv.20だったから一階地下に潜るごとにレベルが1上がってくる計算である。また、この階辺りから出てくるモンスターの様相が変わってきた。


【フレイムゴーレム Lv.40】

火属性のマナタイト鉱石で構成されたゴーレム


【ウォーターゴーレム Lv.40】

水属性のマナタイト鉱石で構成されたゴーレム


【ウィンドゴーレム Lv.40】

風属性のマナタイト鉱石で構成されたゴーレム


出てきたのは色違いのゴーレムたちだった。見た目は変な色の石で出来た人型巨人なのだが、マナタイト製らしい。順番に赤色、水色、緑色だ。そしてそれぞれの属性の魔法を使ってくる。だが・・・、


「【ウォーターストリーム】」


「【フレイムバースト】」


「【サンダーボルト】」


属性が分かっているので弱点属性も丸分かりである。弱点を突けば魔法攻撃力の低い俺でも比較的楽に倒すことが出来た。ただし、光属性しか持っていないアーテルや、俺よりも魔法攻撃力の低いカイザーはやや苦戦気味だ。といっても力技で敵を倒してはいるが。あと、マナタイト鉱石をドロップするから意外とおいしい敵だったりする。というわけで狩りを続けよう。


「【ウィンドカッター】」


「【ライトレーザー】」


「【ダークブラック】」


・・・


===移動===>地下25階


モンスターのレベルはLv.45前後。そろそろ魔法だけではきつくなって来たので武器も併用して倒すことにする。【豪剣アディオン】はMATKも、そこらへんの魔法系武器より高いので、俺の拙い魔法スキルも強力なものにしてくれる。やっぱり武器って偉大だな。


だがそれでも厄介なモンスターも出てくる。


【エレメンタルゴーレム Lv.45】

火、水、風、雷、光、闇属性のマナタイト鉱石で構成されたゴーレム


六色で色鮮やかなゴーレムだ。六属性混合とか厄介すぎるんですけど。しかも対になる属性を両方持ってるタイプ。つまり弱点となる属性が無いタイプのモンスターだ。


「【ウォーターストリーム】、【フレイムバースト】」


・・・やっぱり駄目か。ダメージはあるようだが効果は薄いようだ。ゴーレムはピンピンしている。こういうときはゴーレムが持っていない属性で攻撃するか、アルマたちのように高威力の魔法で一気に決めるか・・・


「【分身:剣の舞】」


物理で叩くかのどちらかに限る。【分身:剣の舞】は忍者系のスキルで分身(幻)を出しながら斬りつける技だ。分身の方は幻なのでダメージを与える事はできないので要は目くらましをしながら攻撃が出来るスキルといったところだ。本来は忍者刀を使うのだろうが、大剣でも問題はなさそうだ。ちょっとスピードが落ちるくらい?


しかし、ここで魔法の効きにくいモンスターが出てきたってことはウルティム鉱山ダンジョンでは武術の効きにくいモンスターが出てきてるかもしれないな。後で聞いてみよう。


・・・それにしても魔法系スキルを鍛えにきたのに武術系スキルを使ってしまったな。【エレメンタルゴーレム】も魔法がまったく効かないわけじゃないみたいだし、次は手間がかかって非効率的でも魔法を使って倒してみようか。それでも厳しいようなら武術で。見極め、大事。


===移動===>地下28階


【リフレクトゴーレム】

魔法を反射する特殊属性のマナタイト鉱石で構成されたゴーレム


「ふざけんなよ?」


俺は目の前の半透明の不可思議ゴーレムを見ながら愚痴ってしまった。なんだよ魔法反射って!思いっきり魔法使い殺しじゃねぇか!!


「・・・【ウィンドカッター】」


ヒュー(飛んでった音)


パシッ(反射した音)


ヒュー(飛ん来た音)


「アイタッ!」


・・・文字通り跳ね返ってきたぜ。すぐさま【ヒール】で回復。・・・アーテル、そんな痛い人を見る目はやめて。カイザー、お前はなんか言え。ロボットだから表情が分からないんだよ。


しかし、本当に跳ね返ってきやがった。ダメージもなさそうだし・・・この場にアテナやアルマが居たらどうなってた事やら・・・ガクガク(((;゜Д゜)))ブルブル


それはさておき、魔法が効かない以上、武術系スキルで倒すしかないか・・・いや、待てよ?魔法、か。


「【火遁:乱れ花火】」


ボウっと空中に浮かんだ無数の火の玉が一斉にゴーレムに向かった。・・・当たった!当たったぞ!!魔法は跳ね返せても忍術は跳ね返せないらしい。これは大発見ではないだろうか?魔法を弾く結界でも忍術なら素通りしてしまうんじゃないだろうか?それに魔法防御力の高い相手にも属性攻撃が有効になる。


【忍者】クラス・・・恐るべし。こっちもレベリングしないとな。


「よし、まずはコイツを倒して一旦戻るか。【木遁:縛り木】」


地面から木が生え、その枝がゴーレムに絡みつくように縛り上げる。


「よし、行くぞ、アーテル!カイザー!」


「クルッ!」


「了解デス。」


・・・


今回で魔法系の初級クラスやスキルは大体カンストできた。これなら次のクラスとスキルを取得できるはずだ。俺は意気揚々と街まで戻っていった。


・・・


・・・


・・・SPが足りなかったぜよ。orz



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