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聖弓と紅鎧

===移動===>【アマテラス神社】


「ここが【アマテラス神社】か・・・デザインは一緒だな。あとこの強烈な【神気】も。」


例によって結界内に入る事はできた社には近づく事もできない。


「とりあえず、神社は無事ってことよね?亡霊武者が入り込んだ様子も無いし。」


アテナの言うとおり、神社は綺麗な状態だ。こんな樹海の中にあって葉っぱ一つ落ちていない。このピリピリするような【神気】も【ツクヨミ神社】と同じだ。・・・どうやら本当に何事も無いようだ。


「また、【ヤタガラス】が居るかと思ったんだけどねぇ。残念。」


ラングは残念そうだが、仮に居たとしても俺たちにどうこうできるとは思えないけどな。昨日のアーテルのようにブランやノワールが襲いかかろうとするかもしれないし、居ないほうがありがたいんだが・・・


「違うぞ、ラング。正確には()()が正しいと思うぞ。・・・【ヤタガラス】の【神気】がまだ残ってる・・・気がする。」


俺たちがそうであるように、亡霊武者もまた【ヤタガラス】の【神気】に誘われてこの辺りをウロチョロしてたんじゃないだろうか?そうでなければあれだけの亡霊武者が急に集まった理由が分からない。


「ふむ・・・キキョウ殿?今まで、あんな亡霊武者の大群に遭遇した事は?」


「い、いいえ。あれだけの数、私も今日初めて見ました。」


ラングの奴が顎を抑えながら唸っている。


「うーむ、となると今までは大丈夫だったのに今日になって急に、ということだねぇ。その原因が【ヤタガラス】と。・・・まさか、【ヤタガラス】がわざと亡霊武者たちを集めたってことかい?」


確かに原因ではあるのかもしれないが・・・


「いや、それは無いんじゃないか?もし仮にそうだったら亡霊武者どもを結界の中まで呼び込んでたはずだし。結果的にそうなってしまった、が正しいんじゃないか?」


昨日の【ヤタガラス】からは敵意を感じなかった。第一あれほどの力の持ち主なら亡霊武者の手を借りる理由が無い。仮に神社を壊そうとするなら【ヤタガラス】自身の力で可能だ。・・・多分。


「しかし・・・それならその【ヤタガラス】は何故この場に居ないのでしょう?」


アルマの疑問ももっともだ。多分・・・


「・・・最後に残った神社だと思うぞ。今現在も居るかどうかは分からないが、ここにも居たのなら当然、最後の神社にも居たはずだ。」


「・・・それって最後の神社もここと同じような事態になっているかもしれないってことですよね?」


「ザッツライト。」


アルマさん、鋭い。正解かどうかは行って見ないと分かりません。


「た、大変です!急がないと!!」


キキョウも慌てだした。


「そうだな。ここの無事も確認できたし、最後の神社へ向かおう。最後の神社は不死山の北に位置しているはずだ。」


慌しくて申し訳ないが、のんびりしているわけにもいかなそうなので俺たちは急いで最後の神社に向かうことにした。


===移動===>不死山の樹海・北上空


・・・あー、見えてしまった。何が見えたかって?神社ではないぞ?神社は結界に覆われているから目には見えないはずだからな。見えたのは亡霊武者だ。かなり遠いがはっきり見えた。


・・・しかし皆さん、お気づきだろうか?日の光もまともに入らない樹海の中の亡霊武者の姿をなぜ上空から見ることができるのか?答えは簡単。遠目で見える亡霊武者が樹海の()()()()()()()()からだ。


【亡霊武者 (ガティアス) Lv.50】

????????????????????????????


すかさず、【看破】で確認してみるが・・・あちゃー。【ガティアス】が取り憑いとる。レベルも上がってるし早めに片付けないと。幸い、結界があるおかげで神社は守られているはずだ。


と、思ったところで、巨大武者はこれまた巨大なボロ刀を振り上げ、()()()()()()()()()()()()


バキィイイイン!!!


という嫌な音と共に、巨大武者の前方の景色が変わっていく。そこにあったのは・・・紛れも無く神社だった。


「なぁああ!?」


まさか・・・結界を破ったのか!?俺たちでも穴を空けるのがやっとだった結界を!?あんな簡単に!?しかし、遠目で見えるのは紛れも無く、【ツクヨミ神社】や【アマテラス神社】と同じデザインの神社。その敷地に巨大武者が足を踏み入れようとしている!


『緊急クエスト発生!!』


なんだよこんな時に!!


『緊急クエスト【スサノオ神社防衛】が発生しました。【スサノオ神社】の破壊を阻止して下さい。なお、【ガティアス】は【神気】を無効化する力を持っています。最優先で撃破してください。』


「はい?」


今、アナウンスの野郎、なんて言った?【ガティアス】は【神気】を無効化できるなんて聞いてねぇよ!


ってそんなこと言ってる場合じゃねぇ!今にも巨大武者が神社に辿りつきそうだ!!しかし、あそこまではまだ距離がある!


「アーテル!急げ!!」


「クルルッ!!」


アーテルも急いでくれているが・・・間に合わない!!


「私に任せて!!」


と、アーテルの直ぐ横を飛んでいた(走っていた?)レオーネの背に乗ったアテナが叫んだ。・・・レオーネもアーテルについてくるなんてやるね。結構なスピードで飛んでるのに。そしてこのスピードで何故会話ができるのか。


と俺の疑問を他所にアテナは【メニュー】を開いて装備を変更し始めた。


・・・そこにいたのは真紅に輝く鎧を装備し、紅と銀が入り混じった巨大な弓を持ったアテナの姿だった。・・・あれはまさかガットの作った・・・


俺の驚愕を他所にアテナは弓を構える。


「【聖なる十字架(ホーリークロス)】を【魔法付加(エンチャント)】!さらに【大爆発(エクスプロージョン)】を【魔法付加(エンチャント)】!!」


アテナが番えた矢に【魔法付加(エンチャント)】を施していく・・・そして。


「【ロングレンジアロー】!!!」


紅く輝く光の矢が文字通り、光となって俺とアーテルを追い抜き、光速で巨大武者に突き刺さる。


その瞬間、起こる大・爆・発。その衝撃は巨大武者の鎧も刀も吹き飛ばし、さらに両腕をも吹き飛ばした。思わずその場に膝を突く巨大武者。


「ナイスだ!アテナ!!」


その隙を逃さず高速で接近するアーテルに乗る俺。【豪剣アディオン】を構え・・・


「【全天の属性(アーク・エレメント)】!」


剣に浄化属性を付加する。巨大武者はもう目前だ。


「【勇天の一撃(アーク・ストラッシュ)】!!」


そして俺は、巨大武者の首を刎ね、かろうじて残っていた息の根を止める事に成功した。


・・・アテナの奴、集合に少し遅れたと思ったらガットから装備品を受け取っていたらしい。


【聖弓レッドセラフ ☆12】

特性:ATK+400 MATK+400 属性:聖 消耗度:0%

SLOT1:--- SLOT2:--- SLOT3:---

ミスリルタイト製の大弓、強大なモンスターの素材により性能が極限にまで向上している

製作者:アイゼンガルド:ガット 転売不可

アテナ専用


【紅鎧ヴァレッド ☆12】

特性:DEF+330 MDEF+330 属性:聖 損傷度:0%

SLOT1:--- SLOT2:--- SLOT3:---

ミスリルタイト製のグリーブ、スカート、バンブレース、ブレストがセットになった鎧、強大なモンスターの素材により性能が極限にまで向上している

製作者:アイゼンガルド:ガット 転売不可

アテナ専用


作者のやる気とテンションを上げる為に


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