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次の神社へ

===移動===>【ツクヨミ神社】


「こ、これは確かにきついのだ。」


アヴァンが若干苦しげだ。俺たちはアテナたちが空けた結界の穴から内部に侵入した。【ヤタガラス】は・・・いないようだが、社から発せられる【神気】を受けた結果が・・・これである。


「各種センサーニ異常発生、コレ以上ノ侵入ハ身体機能ニ影響ヲ及ボシマス。」


「同意デス。強大ナ【神気】ヲ感知。無理ヲスレバ深刻ナダメージヲ受ケマス。」


アンドロイドであるはずのラグマリアやロボットのカイザーでさえも苦しそうだ。・・・ロボット系なら平気かと思ったんだがな。やはり社に近づくこともできないか。


「キュイイイイイイ!」「キュアアアアアアアア!」


「ブランちゃん、ノワールちゃん、どうしたのです!?」


ブランとノワールが警戒心むき出しだ。アーニャも苦しそうだがブランたちを必至に宥めている。・・・昨日のアーテルと同じだ。しかし、なんでだ?アーテル、ブラン、ノワールだけやけに敵意がむき出しになる。共通点は・・・まさか、ドラゴンか?もしかして神様とドラゴンって相性が悪いのか?昨日の【ヤタガラス】のこともある。注意が必要かもな。


「・・・・」「・・・・」


アテナとアルマは無言で佇んでいる。苦しそうには見えないが・・・


「ガオ?」「ピュイ?」


レオーネとフィオレは平気そうだ。と言っても俺たちと同じく社に近づけそうもないが。ただ自分たちの主を不思議そうに見ている。


「おい、アテナ、アルマ。どうしたんだ?」


「・・・え?いえ、なんというかその・・・」


「ええ、何というか懐かしいというか安らぐというか・・・そんな感じがします。」


・・・これはまた、びっくり。これまでにない反応だ。【天使】であるアテナはまだ分かるが、【魔族】であるアルマまで・・・種族は関係ないということか?レベル?スキル?・・・わからないな。わからないことは後で考えよう。今は・・・


「じゃあお前らはあの社まで行けるのか?」


今重要なのはぶっちゃけそこだよね。あの社を調べられれば色々進展すると思うんだ。・・・案外伝説の武器とか置かれてるかもしれないしね。


「・・・いいえ、何というか・・・私たちは()()()()()()()()。」


「ええ、あの社に入るには()()が必要だと思うのですが・・・今はまだわかりません。」


・・・なんか悟ったようなことを言い出したぞ。まあ無理なら無理なんだろう。仮に社に入れたとして魔物の封印がどうなるかわからんからな。・・・魔物が復活して里が壊滅したとかになったらシャレにならん。


「ふむ、どうやら進展はないようだね。キキョウ君は何か聞いていないかい?」


ラングは慣れたのか平気そうだが、ロゼさん他はやはり苦しそうだ。そのラングがキキョウに質問している。多分ダメ元だろう。コイツのことだから神様や【神気】について調べているに違いない。そしてこの場で何も言ってこないということは・・・収穫はなかったんだろう。


「ざ、残念ながら長も詳しくは分からないそうです。人の手で作られたものではないので・・・」


苦し気に答えるキキョウ。つまり忍者たちはここを突破する方法を知らないってことか。となると社の内部を調べる方法はほぼ皆無だな。やはり何かが足りないのだろうか?・・・それとも他の神社に手掛かりがあるのかもしれん。具合が悪そうな奴らもいるし、暴れだしそうなのも若干名いるし、次に向かうか。


===移動===>不死山の樹海・上空


俺たちはそれぞれ眷属と乗り物に乗って一旦樹海を一望できる上空まで上昇する。なお、キキョウはロゼさんとともにヒュームの背中に乗っている。


「それでアルク?残りの神社の場所に目星は付いているのかい?」


ラングが聞いてくるがわざとらしい・・・


「お前だって目星付いてるだろうが。わざとらしいぞ。」


ラングは肩をすくめるだけだった。なんかむかつく。


「目星がついているのですか?」


ロゼさんも聞いてくる。こっちは純粋に分からないみたいだな。


「ヒント1、魔物が生み出した亡霊武者は不死山に近づくほど数が増える。ヒント2、封印の要である神社は三つ。ヒント3、【ツクヨミ神社】は不死山の南西に位置している。」


さあ、三つのヒントを出した。さて正解は!?


「・・・なるほどなのだ。つまり魔物が封印されているのが不死山で、不死山を囲むように()()()に配置されているということなのだ?」


アヴァン君、正解!賞金は・・・なにもありません。


「なるほど、その三角形の位置にある場所を調べるのですね。」


「ザッツライト。予想通りなら南東と北に残りの神社があるはずだ。」


ラングがうんうん頷いている。・・・お前、ほんとにわかってたのか?


「まあ、そういうわけでまずは南東へ向かう。ただ、徒歩だとかなりの距離になるから飛んで行くけどな。」


三角形と一言で言っても実際にはかなり巨大だ。不死山をまるっと囲む三角形となると一辺が数十キロ単位の巨大な三角形になる。大体の位置は見当が付くと思うが正確な位置を探すのは苦労するだろうな。


===移動===>不死山の樹海・南東上空


と、俺も思ってたんだけどなぁ。


「何というか・・・すごい光景だねぇ。」


呆れたようにラングが呟くが・・・俺も同感だ。なぜなら眼下の樹海には亡霊武者の大群がひしめいているからだ。十や二十じゃきかない。明らかに百体以上の亡霊武者が集まっている。


「位置的には神社のある場所のはずだ。ということはあいつらも神社を探しているってことか?」


「可能性はあるだろうねぇ。あの亡霊武者たちが魔物の手下ということなら、当然、封印の要を破壊しに来るだろうからねぇ。」


「い、一大事です!!早く何とかしなければ!!」


キキョウが焦った声を出すが・・・正直あの程度でどうにかなるとは思えないけどな。第一あいつら、神社を見つけられてもいないようだし。とはいえ、俺たちが神社に入るにはあいつらが邪魔だ。


「まずはあいつらを片づけるか。あの数なら、クラスクエストの討伐数を余裕でこなせるだろう。」


アテナ、アルマ、アーニャ、アヴァンを見ると4人が頷いた。


「よし、俺たちで援護する。カイザーは倒し漏らしを狙え。」


「了解デス。」


と、いうことで俺たちはひしめく亡霊武者たちの群れに突撃をかましたのだった。


・・・


はい、終了。亡霊武者は一匹残らず退治された。倒された亡霊武者の鎧の欠片やら武器やらが山積みにされている。・・・兵どもが夢のあと、か。


「いや、違うでしょ。」


そうか、違うのか・・・ま、まあそれは置いておいて早速神社に入ろう。肝心の結界に関してはラングの奴がやりたがったので任せることにする。


「【解呪(ディスペル)】!【解呪(ディスペル)】!【解呪(ディスペル)】!【解呪(ディスペル)】!【解呪(ディスペル)】!【解呪(ディスペル)】!!!」


六回ほど【解呪(ディスペル)】を繰り返してようやく穴をあけた。・・・アテナとアルマは計3回で空けたのに・・・ステータスの差か?


何はともあれ穴が閉じる前に全員結界内に入る。


そこにあったのはやはりというべきか当然というべきか神社があった。デザインは【ツクヨミ神社】と同じだ。ただ、神社の正面扉の上にある・・看板?のような物に書かれていたものは・・・【アマテラス】だった。


作者のやる気とテンションを上げる為に


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