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カイザーの素養

===移動===>不死山の樹海


一旦、【武術界】第3の街サードンに行き、そこから不死山へと移動する。なお、【盗賊(シーフ)ギルド】のギルドマスター、ゴエモン殿に忍の里へ行ったことは報告しておいた。もうたどり着いたのか!?と驚かれたが、それ以上は何もなかった。ふーむ、ゴエモン殿はフラグに関係ないのだろうか?


まあ、気を取り直して不死山へと出発する。なお、俺たちの中で唯一空を飛ぶことができない、アテナの【眷属】レオーネであったが、努力と根性で・・・かどうかはわからんが【空歩】というスキルを取得したらしい。


これは空中に魔力の足場を作るスキルで、要するに()()()()()ようになるスキルだ。これによって地面を駆けるのと同じように空も駆けることができるようになった。・・・なのでアテナ共々、他の人の【眷属】に乗っけてもらう必要はなくなった。・・・レオーネ君の涙ぐましい努力に敬意を表したい。


ラグマリアは【空飛ぶバイク(エアロチェイサー)】にアヴァンを乗っけて飛行する。そうなるとカイザーは一人だけ単独飛行になるのだが・・・なんかかわいそうだったのでカイザーにも【空飛ぶバイク(エアロチェイサー)】を買い与えた。自力飛行の場合、BPを消費するからな。いざというときガス欠も困る。特にカイザーはレベリングも兼ねているからな。


と、そんなわけで全員問題無く不死山まで移動することができた。


「きれいね。」


「すごいですね。」


「大きいのですー!」


「雄大なのだ!」


うんうん、やはり驚くよな。見た目は富士山その物だし。眼下に樹海が広がっているので余計に大自然を感じることができる。


一通り感動した(女性陣はキャーキャー言いながらスクショを撮っていた)後は忍の里へと移動した。相変わらず外からは見えないので、大体当たりを付けて探すしかないのだが、ある程度近づいた所で、昨日と同じくキキョウが出てきたので案内してもらった。


・・・なぜキキョウは正確に里の場所をわかるのかは謎である。本人に聞いてみたら、慣れです、と言われたので多分マネできないんだろう。


===移動===>忍の里


里に入るとラングとロゼさんが一足先に来ていた。里の人相手に情報収集していたらしい。新しい街(場所)に着いたら住人に情報収集は基本だよ?とラングに言われたのは昨日の帰り際である。・・・俺たちが住人に聞いたのっておいしい食べ物がある場所くらいだったなぁ。・・・もっと真面目に情報収集しないとな。


「やあ、来たね。」


「皆さん、おはようございます。」


挨拶もそこそこにして長であるハンゾウ殿の所に向かう。用件はアテナたちに【忍者】クラスのクラスクエストを受けさせるのともう一つ・・・


「ふむ、残りの神社を探すか。・・・確かに【ヤタガラス】が現れたことを考えると他の神社の様子も気になる所だな。あい分かった。ならばキキョウを連れて行ってもらいたい。キキョウよ、アルク殿たちとともに社へ行き、異変が無いか調べるのだ。」


「ハッ!!」


魔物を封じた封印の要である神社は里の中でもトップシークレットだそうだ。なので本来は部外者を入れることを良しとしないらしい。俺たちは信頼できるとのことで神社を探すこと自体は止めないそうだ。代わりに詳しい場所は教えないし、見つけても他言無用とのことだ。・・・キキョウは監視役ってことかな。別にいいけど。


そんなわけで、亡霊武者の討伐がてら神社を目指すことにした。まずは昨日行った【ツクヨミ神社】へと向かう。ちなみに俺たち【アークガルド】のパーティ編成は俺、アーテル、カイザーの第一パーティ、アテナ、レオーネ、アーニャ、ブラン、ノワールの第二パーティ、アルマ、フィオレ、アヴァン、ラグマリアの第三パーティである。ラング、ロゼさん、ヒュント、ヒュームは別枠、キキョウも一人で別枠である(パーティに誘ったが断わられた)。まあ、全員で行動するんだからあまり意味はないかもしれないけどな。


「【分身の術】!」


「【火遁:火走り】!」


「【水遁:水流破】!」


道中では早速新しいスキルを試してみる。【分身の術】は移動中に自分の幻を作るスキルだ。ようは目くらまし用だな。残念ながら攻撃したりとかはできなかった。遁術系のスキルは要はBPを使用した魔法といったところだ。火を走らせたり、水を放水したりなど、一見魔法でもできることだが参照ステータスが違うためか、俺の場合、魔法よりこっちのほうが威力が高かった。


「これは・・・色々衝撃的だね。」


というのがラングの談。いわく、武術系のスキルで属性攻撃ができるものは珍しいのだそうだ。この情報が拡散すれば皆が追い求めるだろうと悪い顔で言っていた。・・・法外な値段で売り出さないだろうな。


「邪悪なるものを浄化せしめよ!【聖なる十字架(ホーリークロス)】!!」


「閃光と雷鳴の槍よ、その力と刃を以て我が敵を討ち貫け!【雷鳴疾槍(ライトニングブリッツ)】!!!」


「みんなお願いするのです!!」


「クル!」「ガオ!」「ピュイ!」「キュイ!」「キュア!」


「ラグマリア!」


「了解、【グランディスバスター】・・・発射。」


ふむ、皆、亡霊武者ぐらいなら問題ないな。まあ、レベルで上回ってるし、当然と言えば当然なんだが。問題はレベルが追い付いていないカイザーなんだが・・・


「【グランディスバンカー】ハンマー、アクティブ!・・・ディスチャージ!!」


うん、普通に戦えてるな。ラグマリアから借りたらしいパイルバンカーで攻撃しとる。・・・亡霊を倒すロボット。よく考えたらすごい画だな。


「ふむ、問題ないようだな、カイザー。今のレベルは?」


「本機、Lv.28ヲ突破シマシタ。」


Lv.28か。もう少しレベリングが必要だな。早いうちにLv.40を突破させたいとことだ。ガティアスが出てくるかもしれないしな。


そんなこんなやっている内に昨日たどり着いた【ツクヨミ神社】・・・の結界前まで来た。相変わらず目には見えないが気配は感じる。やっぱり人数多いと到着も早いね。


「・・・確かに異様な気配がするわね。」


「ええ、なにか圧迫されるような感じがしますね。」


どうやらアテナ、アルマは分かるらしい。


「・・・アーニャにはわからないのですがブランちゃんとノワールちゃんの様子がおかしいのです。」


ブランとノワールは昨日のアーテルの様に警戒しているようだ。レオーネやフィオレは至って普通だが・・・


「ふむ、我にはわからんな。ラグマリアはどうだ。」


「・・・センサー二反応アリ。タダシ、該当データガ無イ為、解析不能デス。」


ラグマリアのセンサーには反応があるそうだ。詳しくは分からないようだが。昨日来たはずのラングとロゼさんもわからないそうだ。結界内に入れば感じられた【神気】も外からではわからないらしい。キキョウは逆に結界の気配?は分かるらしいが【神気】というのがわからないそうだ。


「・・・カイザーはどうだ?」


最後に【クランメカロイド】であるカイザーに聞いてみる。


「・・・センサー二反応アリ。【神気】ニヨル結界ト予想サレマス。」


「「「「「「「「え?」」」」」」」」


その言葉に全員が驚く。特にラング。


「カイザー、お前、【神気】がわかるのか?」


「本機二該当データガアリマス。タダシ、詳細ハワカリマセン。」


・・・こいつ何者?【クランメカロイド】です。そういえば出自不明だったなこいつ。ガティアスもそうだが何か関係あるのかもしれん。・・・神様とロボットにどういう関係があるのかさっぱりわからないが。しかし、分かる奴と分からない奴が分かれてるな。種族の違いなのかレベルなのかスキルなのかまるで分らん。


まあ、検証はラングに丸投げ(笑)して中に入らないとな。


「ではカイザー、お前はこの結界を破れるか?」


「・・・ノーデス。本機ノ現在ノ出力デハコノ結界ヲ破ルコトハデキマセン。」


・・・今は出来ないだけでレベルを上げれば出来る、と言ってるみたいだ。どのレベルでできるようになるかは分からないが少なくとも今は出来ないらしい。


「ふむ、じゃあアテナ、やってみてくれ。【浄化魔法】で行けるはずだ。」


「分かった・・・【解呪(ディスペル)】!!」


アテナの【解呪(ディスペル)】で・・・結界にヒビが入った。


「・・・一回じゃ無理みたいね。ならもう一回!!」


「私も手伝います。」


今度はアルマも手伝って【解呪(ディスペル)】を唱えた。それでようやく人が通れるほどの穴が結界に空いた。・・・いつの間にかアルマも覚えてたのね、【浄化魔法】。


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