忍の頭領
祝!!100話(ノ。・ω・)八(。・ω・。)八(・ω・。)ノ
と、いうわけで?設定資料集のようなものを作ってみました。
自分で作ってみて思いましたがこんなに設定あったんですね。
しかも、それでもまだまだ足りないと言う。
自分で自分にびっくりです。
設定資料集⇒https://book1.adouzi.eu.org/n4491fo/
「ハットリハンゾウ・・・さんですか。」
「うむ、ハンゾウでも長でも好きに呼んでくれ。」
・・・服部半蔵か・・・日本一有名な忍者と言っても過言じゃないくらい有名な忍者だな。たしか伊賀忍者だと聞いた事があるから、ここは伊賀の忍者の里なのだろうか?そういえば石川五右衛門も伊賀忍者だったとか何とか・・・このゲームではどうなのか分からんが。
なお、歴史上の服部半蔵という名前は個人の名前ではなく歴代当主の名前だったらしいが・・・今は関係ないか。余計な事を言うと警戒されそうだしな。
「お初にお目にかかります、ハンゾウ殿、俺はアルクと言います。」
やや時代がかった言い方をしてしまった。・・・雰囲気に呑まれたか?いえ、ノリノリです。
「僕はラングです。」
「私はロゼと言います。」
ラングたちも続けて挨拶をする。ハンゾウ殿は人がよさそうな柔和な笑みを浮かべている。
「うむ、アルク殿にラング殿、ロゼ殿だな。・・・本日、我らの里を訪れたのは忍の技を学びたいということで良いのかな?」
どうやら、ゴエモン殿も言っていた通り、話は通っているようだ。・・・いつの間にかゴエモン『さん』がゴエモン『殿』に変わっているが気にしてはいけない。
「はい。ゴエモン殿から預かった紹介状がここに・・・」
そう言って紹介状を渡す。・・・ラング、貴様何を笑っている?
「うむ、確かに。・・・所でアヤツは息災であったか?」
・・・ふむ。キキョウはゴエモン殿のことを先生と呼んでいたが、ハンゾウ殿はアヤツと気軽に呼んでいるな。ゴエモン殿は少なくとも忍の里の長に近しい地位の人間らしい。
「はい、本人はいたって元気でした。ただ、自分のギルドの人間の素行が悪いと嘆いておりましたが・・・」
俺の言葉を聞き、豪快に笑い出すハンゾウ殿。
「ハッハッハ!アヤツは滅多に人を寄越さぬと思っておったがやはりか!!ここに外の人間が来る事はまず無いでな。外の事が中々知れないのだ。」
・・・やはりゴエモン殿の紹介状がないとここには来れないようだ。本人が外の人間が来る事は無いと言っている以上、確定だろう。となるとラングたちは紹介状を貰った俺にくっついて来たから里には入れたが、他の人間は紹介状をどうにか貰うしかないだろうな。俺が案内?アテナたちクランメンバーはともかく、他はゴメンだね。面倒だし。後ろでラングたちも話を聞いてるから後はまかせよう。
「・・・それでどうでしょう?我々に忍の技を教えてもらえるでしょうか?」
話しが逸れそうだったので俺は一番肝心な事を聞く。俺たちは世間話のために来たんじゃないからな。
「ふむ、キキョウ、この方々の腕前はどうか。」
「はい、亡霊武者を苦も無く倒しておられました。実力は問題ないかと。」
・・・いつの間にか部屋の隅にキキョウがいた。さすが忍者、音も無く現れるとは・・・俺は気づいてたけどね!
「うむ、それは重畳。・・・いや、失礼した。我ら忍の者はこの地に留まり、代々あの亡霊武者どもを退治してきたのだ。だが、近頃は里の人間も減ってきておってな。実力ある者が手伝ってくれると言うのであれば、我ら忍の技、喜んで教えよう。」
クラスクエスト【忍者クラス取得試験】
亡霊武者を一人につき、20体討伐する
クリア報酬:【忍者】クラス
・・・来たな、クラスクエスト。一人20体、亡霊武者を倒せば良いらしい。どうやらパーティではなく個人の力量を試されるらしいな。ただこういう場合、ゲーム的な穴を突く様で悪いが、他のメンバーで弱らせてトドメを一人に刺させれば達成したことになるから、特別難しい事でもない。・・・俺はちゃんと一人でやるけどな!
「わかりました。では早速行ってきます。二人も良いな?」
俺は立ち上がりながらラングとロゼに確認する。
「もちろんさ。」
「はい。」
二人もOKらしい。忙しないが仕方ないな。
「おお!早速行ってくれるか、頼もしい。亡霊武者は不死山に近づくほどその数を増す。くれぐれも気をつけてな。」
・・・俺には不死山に何かあるって言ってる様に聞こえるんだが気のせいだろうか?あと、不死山に突撃しろって言われてるような気がするんだが・・・
それと部屋の隅にいたはずのキキョウがいつの間にか消えていた。音も無く消えるとはさすが忍者!(二回目)・・・多分、俺たちの監視に戻ったんだろうな。おそらくクエスト完了まで監視され続けるんだろう。用心深いと言うかなんと言うか。
まあ、気にしても仕方ないので、早速、外に出て亡霊武者退治へと乗り出すことにした。
===移動===>忍の里入り口
「・・・で、大岩は元に戻る、と。」
俺たちは里に入ってきた大岩から外に出た。途端にカパっと開いていた大岩が元の通りに閉じた。
「・・・ふむ、これで僕達だけではまた、里には入れなくなったね。・・・アルク、いるのかい?」
ラングが聞いたのはキキョウがまた、監視しているのか?と言う意味だ。
「いるな。といっても彼女がいないと里に入れないからいてくれなきゃ困るけどな。」
何時の間に外に出たのかは分からんが、確かに気配がある。姿を見せないということは少なくとも手助けする気はないという事だろう。当然と言えば当然だが、監視の目がある以上、不正はできないってことだ。・・・不正って何?って言われたら困るが。
ともかく、クエストをクリアしないと始まらないので、ハンゾウ殿が言っていたとおり、俺たちは不死山に向かって歩き始めた。
「しかし、上手いこと乗せられた気がするんだけど良かったのかい?」
「仕方無いんじゃないか?現状どうにもできなそうだし。」
「まあ、その判断は正しいだろうし、今回、僕達は君のおまけだ。君の判断に従うよ。」
俺とラングは言葉少なく話すが、どうやらロゼさんには伝わらなかったようで首を傾げている。
「何のことですか?」
「ほら、僕達はあのハンゾウ・・・殿からクエストを受けて慌しく出てきてしまっただろう?里の様子を詳しく見ることも無く。」
そう、何時もであれば、どこかの街に到着したらその街のどこに何があるか詳しく調べるのが普通だった。他のプレイヤーも大体そんな感じだろう。
「確かにそうですが、今回は仕方が無いのでは?実際そんな猶予はありませんでしたし。」
「それが上手く乗せられたってことだよ。多分、あの場でクエストを後回しにして里の中をまわる事もできたと思うけど、里の人間たちの好感度は下がっただろうね。何より僕達は絶対にしなければいけないことが出来ていない。」
ロゼさんは相変らず首をかしげているので変わりに答えてやる。
「ほら、【転移装置】の登録・・・」
「あっ!!」
ロゼさんが声を上げる。そう、どんなプレイヤーでも新しい場所に行ったのならまずは【転移装置】の登録を行う。そうしないと次にその場所を訪れるのに手間がかかるからだ。これは街だけではなく、ダンジョンの入り口なんかでも同じだ。しかし・・・
「で、でもあの里には【転移装置】なんて・・・」
「無かったねぇ。他の街なら入り口近くに必ず用意されているのに。他の場所にあるのか、それとも・・・【幻術】とやらで見えなかったのか、ね。」
ロゼさんは思わず息を呑む。しかし、無理もないと思う。なにせ人の案内で里・・・他は街だが・・・に入ることなんて無いだろうし、案内がある以上、その人に付いて行かなければ問題だろう。結局の所、終始監視されていた俺たちに自由なんて無かったってことだ。
「・・・まあ、素直に【転移装置】は無いんですか?って聞いても良かったのかもしれないけどな。その前にクエストを受けた以上、その後でも良いかなと思ってな。最初からクエストをほっぽり出す気も無かったし。」
ようやくロゼさんも納得してくれた所で亡霊武者が現れた。しかも3体。これは好都合と言わんばかりに俺たちはそれぞれの敵に向かって駆け出した。
・・・なお、俺たちが三人バラバラの方向に行ったらキキョウはどうするんだろう?と思ったがさすがに意地が悪いと思ってやめておいた。
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