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恋人はライバル関係  作者: 柴田盟
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小説を面白く書く方法

 とにかく光さんの小説を読むことにした。

 光さんの小説は綺麗で読みやすく、すくすくと頭の中に入ってきて、本当に面白い小説だと思った。

 これほどのインパクトのある小説を書く人がこんなにも近くにいたなんて。


「光さんはどうしてこんな面白い小説が描けるんですか?」


「それはもう私はあらゆる本を見ているからね。伊達に図書館の司書のバイトをしている訳でもないよ」


 なるほど、図書館の司書になってあらゆる本を読み尽くしているのか。僕も高校生になったら図書館の司書のバイトをしようかと思い始めた。


「光さん!図書館の司書のバイトをするにはどうしたら良いの?」


「あっ君、そんなに図書館の司書のバイトをして小説のアクセス回数を増やしたいの?」


「はい。僕の夢は小説家兼絵師ですから」


 光さんにこんなにも差をつけられて黙っている僕ではなかった。


「私も最初から一万回数を超えるような小説が書けたわけじゃないわ。私も一歩ずつ本を読んでいって、どのようにしたらアクセス回数が増えるインパクトのある小説を書いていったわ」


「そのインパクトを超えるような小説って何ですか?」


「それは自分で探すのよ。YouTubeで小説の書き方講座の勉強をしたら、最低でも恋愛小説なら恋愛小説の本を千冊読むことだと言っていたわ。それにあらゆるジャンルの本を書きたかったら最低でも六千冊以上の本を読むことだって」


「ええ、そんなに!?」


「ちなみに私は一万冊以上の本を読んでいるからね。それぐらい読まないと本当に面白い小説は書けないって言っていたけれどもね」


 そんな一万冊って、どれぐらいの時間を費やせば読めるのだろうか?


「それともう一つ本を読まないで学べる方法があることを知っているかしら?」


「それって何ですか?」


「映画やアニメや漫画を見る事よ。そうすればどのように小説を面白く描けるか分かるはずよ」


 なるほど、確かに小説を六千冊読むよりもその方が手っ取り早い感じがして、僕は早速図書館を出て、TSUTAYAに行くことにした。TSUTAYAに到着すると、僕は面白そうなドラゴンボールのテレビ版のDVDを借りる事にした。


 ドラゴンボールを選んだ理由は僕が学校をサボって図書館でドラゴンボールを読んで面白いと思ったからだ。


 早速帰ると、僕と奈々子さんの家には西宮さんと斎藤さんが勉強していた。


「あら、アツジ、遅かったのね、どこで道草を食っていたの?」


「TSUTAYAに行っていたんだ」


 そう言って早速借りたDVDを再生した。


「何を借りに行ったの?」


「ドラゴンボール」


「ドラゴンボールってあなたこんな時に遊んでいる場合じゃないんじゃない?」


「遊んでいるわけじゃないよ。これも小説の勉強にもなるからね」


「なるほど、あっ君本格的に小説の勉強をするつもりね」


 西宮さんがわくわくしながら僕が見ているドラゴンボールを見始めた。


「ねえ、奈々子さんも斎藤さんも一緒に見ようよ」


「あたしは勉強している最中よ、アニメなんて見ている暇なんてないわよ」


「これは小説の勉強だよ。とりあえず学校の勉強は後回しにして、みんなでドラゴンボールを見ようよ」


 僕が言うと、奈々子さんはやれやれといった感じで付き合ってくれて、斎藤さんは相変わらず西宮さんの意見に便乗している。


 ドラゴンボールをアニメで見るのは初めてだ。このドラゴンボールは僕達が生まれる二十年前に放送されたアニメだと聞いた。


 ドラゴンボールを見ていると僕達はその内容に釘付けとなってしまった。


「本当に面白いね、このドラゴンボールって」


 奈々子さんは言う。

 そしてドラゴンボールを見ていると、あっという間に時間は過ぎていって、僕達は新聞配達の時間になってしまった。

 何だろうドラゴンボールを見て、本当に面白そうな小説が描けそうな気がしてきた。


 新聞配達はいつも通り勝負する事なり、僕は早く帰ってドラゴンボールの続きを見たいと思って仕事を早く終わらせようとしていた。続きが気になる。僕は漫画で内容を知っているがアニメで見ると、その面白さは倍増してきた。


 新聞配達の仕事が終わり、今日は僕と斎藤さんが組んで、どちらが最初に終わらせたかと言うと、僕と斎藤さんだった。いつも通りジュースをおごって貰って、僕達は早速僕の家に戻りドラゴンボールの続きが気になり、即座に僕と奈々子さん家に戻ることになった。


 小説は面白く学び面白く書く、これがアクセス回数を増やすこつになるんじゃないかと僕は思った。家に到着したとき、僕達はドラゴンボールの続きを見た。本当に面白い。こんな面白い物が二十年以上も前にあったとは思いもしなかった。


 僕達はドラゴンボールに夢中になっていると、桃子と光さんが僕と奈々子さんの家にやってきた。


「あら、あなた達、テレビに釘付けになって何を見ているの?」


「光さん、あたし達は小説の勉強の為にドラゴンボールを見ているのです」


 奈々子さんが言う。


「なるほど、あっ君、私のアドバイスをしっかりと学んでくれたみたいね」


「見ていると、面白い小説が書けそうな気がしてきました」


「お兄ちゃん達、小説も良いけれども、勉強もおろそかにしちゃダメよ」


 桃子に注意をされてしまった。


 そして僕が借りてきたドラゴンボールは終わって、続きが気になるが、僕が借りてきたDVDはこれまでのようだ。もっと続きが見たいが、今日の所はこれぐらいにしておこうと思う。


 さて勉強を開始する前に、桃子と光さんが作ってくれたエビフライを食べることになった。相変わらず、桃子と光さんは料理が得意でおいしいエビフライを堪能することが出来た。


 僕達が食べ終わると桃子と光さんは図書館へと向かっていった。桃子もこれから勉強か、桃子は進学校に行くために、毎日努力をしている。そう考えていると桃子の熱に感化され僕達の夢に拍車がかかる。


 またTSUTAYAに行ってドラゴンボールの続きをみたいと思ったが、僕はこれ以上見るのは遊んでいるみたいで、ダメだと思って、勉強と小説を書くことに専念した。


 小説は何か面白い物が作れそうな気がして、僕はキーボードを打つ手が止まらない。ドラゴンボールの続きをまた明日見ようと思っている。それと小説はこれぐらいにして、僕が勉強でスランプだった事に気がつき僕は熱心に勉強を始めた。


 こんなに熱く勉強が出来るのは奈々子さんや西宮さんに斎藤さんが熱を出して勉強している事に感化されているために勉強が進められるんだ。もし三人がいなかったら、僕は大嫌いな勉強をする事はないだろう。


 時計は十時を回って、明日も新聞配達の仕事があるので、今日はこれぐらいにして眠りにつくことになった。今日も勉強に熱心になれて、小説もネットに投稿しないと分からないが面白い小説が描けたと思っている。


 何か今が超楽しい感じがしている。一日が二十四時間何てまだまだ時が足りないほどだ。今日は光さんのアドバイスを聞いて良かったと思っている。


 僕達は寝る前に、それぞれの小説を小説サイトに投稿した。大体一人当たり五千文字でドラゴンボールのように続き方式で、描いている。


 明日が楽しみだ。でも小説は何となくだがドラゴンボールを見て面白い小説が描けたと思ったが結果はどうなったのだろう。それは明日になってみないと分からない。明日と言う日が楽しみだ。明日も勉強と小説の勉強であるドラゴンボールの続きを見て小説に没頭して絵などを描いたりもしたい。


 僕達って本当に青春している感じがしている。明日が待ち遠しい。早く眠りから覚めて、また今日の続きがしたい。

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