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恋人はライバル関係  作者: 柴田盟
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武道館リハーサル開始

 次の日僕達は武道館まで足を運んだ。


「うわー凄い大きいね。ここでいくつもの大物アーティストが歌った場所だよね」


 奈々子さんが興奮して言う。


「それはもう奈々子、ここでコンサートを開くには私達も一流のアーティストの一員になった物よ」


「凄いですね。まさか私達がこんな素敵な場所でコンサートが開けるだなんて」


「感心していないで早く入ろう」


 僕が言うとみんなが続いた。


 中を見渡してみると、凄い観客席だ。ティアラ江東とは違う場所だ。


「凄い中もこんなにもセットしているなんて。それにあの舞台は何?あたし達をイメージして作った代物」


 舞台は時計台みたいなのかセットされていて僕達をイメージして作ったのが丸わかりだった。さらに左右に巨大なモニターがついてそして中央にさらに巨大なモニターがつけられていた。


「これが僕達のコンサートをする場所だ」


 僕は興奮していた。こんな所でコンサートが開けるなんて最高に良い気分だ。


 よし、コンサートまでソロ作りは終わったし、後二曲は僕達のバンドで欲しいところだ。奈々子さんが舞台に立ってはしゃいでいた。そして奈々子さんがたった舞台にライトが照らされる。


「うお。凄い。さすがは武道館のライブに相応しいライトが点灯している」


 どこからかマイクの音声が流れた。


「どうかしら、あなた達に相応しいライブになるようにとセッティングした舞台だけれども」


 鈴木さんだった。


「本当に最高の舞台ですよ」


 奈々子さんが舞台に立って大きな声で言う。奈々子さんは大きく声を上げても僕がいる三回の席には中々その声は聞こえなかった。


 僕達は奈々子さんがいる舞台に立った。


「ここで一万人の人の前で歌うんだね」


 涼子さんがしみじみとした感じで言う。


 それに機材もちゃんと整っている。桃子がマイクに「あーあー」と声を上げて言うと、凄い音が鳴った。涼子さんが激しくドラムを鳴らす。凄いまるで涼子さんはX JAPANのヨシキみたいに見える。


 この武道館何もかもが凄い。さすがは一流アーティストが歌う場所でもある物だ。


「それじゃあ、みんな試しに何か僕達の歌を演奏してみようよ」


 奈々子さんが激しくドラムを鳴らしてあの曲だと分かって、みんなで演奏してみた。相変わらず涼子さんと奈々子さんは喧嘩をするように演奏してそれを緩和するように僕と斎藤さんがフォローに入る。


 コンサートは来週の月曜日だ。月曜日は光さんは図書館が休みの日だ。


 光さんも武道館コンサートに向けて練習をしていると言っている。それに光さんもソロを歌うつもりでいるつもりで自分で歌う曲を作るって言っていたっけ。


「うわーーーー!凄いテンションが上がるんだけれども」


 僕達の曲を演奏して、僕は叫んだ。僕が叫んでも、この広い空間に声はかき消されてしまい、三階の席までは届かないだろう。


「よし、早速ミーティングだ」


 僕が言うとみんな集まってくれた。


「とにかく曲順はどうする?」


「あたしは盛大にデビュー曲から始めた方が良いと思うんだけれどもどうかな」


「何を言っているのよ奈々子、デビュー曲は最後に演奏しようよ。それで盛大にお客さんを満足させる事だってできるでしょ」


「それもそうね。じゃあ、最初の曲はあたし達が二番目に発売した曲から行くのはどうだろう?」


「それは良いかもしれないね。奈々子にしてはなかなか良いところをついてくるじゃない」

 

 また涼子さんは奈々子さんに対して酷い事を言っている。喧嘩になるんじゃないかとハラハラしたが、


「でしょ、最初の曲はあたし達が出した二枚目のシングルで行きましょう」


 どうやら喧嘩しなくなってしまった。それはそれで良かったのかもしれない。


 そして舞台の上でミネラルウォーターを飲みながら辺りを見渡すと凄い設備に圧倒されてしまう。それにモニターには僕達ソウルメイトのメンバーが映っている。


 さて練習練習っと。思えば僕達が音楽をやったのは丁度一年ぐらい前だよな、その一年で色々な事があったけれど、一年でデビューして武道館ライブなんて僕達が最短なのではないのかと思う。本当にそれって凄いことだと思う。


「よーし!やるそ!ここで残りの二曲書いてしまおう」


 僕は舞台の上であぐらをかいてノートを広げた。


「何々、アツジここで曲作りするつもり」


「そのつもりだよ。何かこの武道館にいて凄いやる気がわいてきた」


 すると涼子さんはドラムを激しくたたき出した。


「曲作りなら私達も協力するよ」


 そしてそれに便乗するように奈々子さんがギターをかき鳴らした。


 そんな中すぐに二曲の詩が完成して、すぐにみんなで集まって歌にした。

 歌は譜面ではなくパソコンの音楽ソフトで歌を作った。これならソロを作るよりも桃子にも正確に分かるだろう。


 僕はみんなが演奏している中、凄くテンションが上がり、すぐに歌が作れてしまった。早速その歌をみんなで演奏する事になった。


 これでソロを合わせて二十曲作ることが出来た。ちなみに光さんのソロも合わせてだ。光さんもこのソウルメイトの大事なメンバーだからな。


 よしやるぞ、ソウルメイト初の武道館ライブ最高の物にしたいと思っている。それに僕達がリハーサルをしている様子をカメラが写していた。きっとこのライブはDVDやブルーレイに収録されるのかもしれない。僕達の顔はあまり映さないで欲しいと思うが、そうも行かないだろう。もうここまで来てしまったのだから。


 そして僕達がどのように登場するかそれもスタッフのみんなが考えてくれたみたいだ。曲はベートーベンの運命が流れるそうだが僕達は登場シーンを僕達の音楽で完成させたいと思っている。


 それは僕達の登場シーンはまずは涼子さんが激しいドラムを取り入れたいと思っている。その激しいドラムで観客の度肝を抜いてさらに斎藤さんのギターから始まって、そして斎藤さんのギターと僕のベースが登場して最後に桃子が「ソウルメイト、攻撃開始です」と言って演奏は始まる。


 これは本当に最高のライブになるに違いない。それよりも一度は光さんも顔を出して欲しいと思っている一緒に武道館のライブをやるのだから、それから始めようじゃないかと思っている。


 僕達は武道館ライブを一通りやるために曲順を決めた。これはみんなで考えてやる物だから、みんなの意見も取り入れたいと思っている。曲順はすぐに決まった。アンコール二回を含めて僕達は演奏した。本当に派手な演奏だと思っている。もう僕達は誉れる人間なのだ。以前のようにいじめられるような人間ではない。


 そして曲順も決まったことだし今日の所は曲順に合わせて演奏を開始した。曲順に歌うと桃子が声が出せなくなってしまうアクシデントが発生した。そうだ。バンドの要である桃子が声をからしてしまったらライブどころじゃなくなってしまう。


 そこを何とか考えて桃子は連続で三曲まで歌えるようだ。じゃあ桃子には喉を休ませるために三曲歌ったら、僕達が一人一人ソロを歌うことにしようと思っている。


 バンドは一人では出来ない。中にはソロとして出てる人でも周りの人がサポートをしてくれる。


 僕達はやるしかないんだ。ソウルメイトはみんなの事を考えて活動するバンドだ。僕達はもうプロなのだ。そんなプロなのだから。桃子の事も(おもんぱか)るつもりでいる。そして僕達は互いに認め合ったライバル関係でもある。このソウルメイトは僕達信頼し合った。ライバル関係が集まったバンドだ。


 その為には仲間一人一人の事を大事に思わなければならない。

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