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恋人はライバル関係  作者: 柴田盟
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攻撃開始

 奈々子さんは機械を使うのに悪戦苦闘をしている。そしてようやく僕が歌おうとしているグロリアスが入った。実を言うと僕は人前で歌うのは初めての事だった。


 僕がGLAYのグロリアスを歌っていると何か気持ちの良い感じになってきた。この歌本当に最高の歌だった。このGLAYのグロリアスは僕達が生まれる前に発売されて、これからGLAYは飛躍的に売れ始めていったのだ。


 僕達のバンドもGLAYのようになれるかな?でも謎のバンドとして頑張っていれば良いのかもしれない。その為にはテレビにも出ずにライブだけやって顔はあまり出さない方が良いかもしれない。


 僕が歌い終わるとみんな微妙な顔をしていた。


「何、その顔、僕の歌、あまり良くなかったかな」


「アツジ最高じゃん」


「さすがはやるわねえ。私はあっ君が私の彼氏で鼻が高いよ」


「本当に胸が熱くなりました」


 まあ、みんなの前で歌うときあまり緊張はしていなかったからな。それに歌は良いな。このGLAYというバンドはキャンプファイヤーで歌えるような曲を作ろうとして作られたらしい。僕達のバンドもそう言った物があったら良いなと思えてくる。


「さてみんなの歌は僕も含めて最高だったと思います。これから、僕達でそれぞれ歌詞を書いて行くのはどうだろうか?」


「えーあたし達自身で歌詞を書けって言うこと?」


「そうした方が良いと思うんだ。どんな歌詞でも良いよ。とにかくみんなのソロをそれぞれ書いて歌うのが最高だと思うんだよね」


「私はいつものようにあっ君が歌詞を描くのはどうだろう?私達は今まであっ君の素敵な詩を見て描いてきたんだから」


「私も賛成です。あっ君さんの甘々な歌詞で歌いたいと思っています」


「そんなことを言わずにみんなそれぞれ言い声をしているんだから、まずは自分で書いてみたらどうかな?」


 僕が言うとみんな本当に微妙な顔をする。


「とにかく今日は僕と涼子さんの家でそれぞれのソロの曲を描こうよ」


 僕達はカラオケ屋から出て、丁度お腹が空いていた。

 

 ここ秋葉原はおいしい物が並んでいる街だ。僕はそんな秋葉原でまたおいしいメニューはないかと思って探してみると、丁度お昼を過ぎた頃にも限らず、行列が出来ているラーメン屋に辿り着いた。


 そこは一風堂と言うラーメン屋で僕達はそこでお昼にする事にした。


 僕がみんなにそれぞれ歌詞を書くように言ったら、みんなそれぞれの歌詞を考えている最中だった。そうだその調子だ。その調子でみんなの歌詞を書いてみんなそれぞれソロを歌うことを夢を見ている。


 今はソウルメイトのバンドの資金で僕達は生活をしている。お金はかなりの額でとうに五千万円を超えている。これだけあればしばらくは安定した暮らしが出来ると思うが、僕達の夢は小説家兼絵師の夢を見ている。でも斎藤さんはあの紙芝居の時以来、母性本能が沸き起こったのか子供達にメロメロで保育士を目指していると言っている。


 でもそれもありなのかもしれない。確かに僕達は小説家兼絵師の夢を見てあの絵の通信制の学校で絵の勉強をしてきたが、斎藤さんの人生だもんな小説家兼絵師の夢よりも保育士の夢を見るなら僕達はそれを止める権利などない。僕達が大人になってしまったらどうなるのだろうと心配になってきてしまった。


 奈々子さんも涼子さんも桃子も小説家兼絵師の夢よりも魅力的な夢を見つけてみんなバラバラになってしまうのかもしれない。僕はそうなるのが嫌だが、それは仕方がないことだと思っている。とりあえず今のところの僕の夢は小説家兼絵師の夢を見ている。


 その前にこの武道館ライブを完成させたいと思っている。その為には歌詞を書き曲作りをしてお客さんに満足させられる様なバンドにしていきたいと思っている。


 さて、僕と涼子さんの家に戻りそれぞれの歌詞を書くことになった。


「あたし、歌詞書くの初めてなんだけれども」


「私もよ奈々子。ここはいっそうの事あっ君に任せた方が良いんじゃないかな?」


「ダメダメとにかくソロで歌うなら自分のセンスで歌詞を描いてみて」


 そうして僕達四人はそれぞれ歌詞に悪戦苦闘を強いられていた。そうだ。みんな僕も含めて歌がうまいのだ。だからみんなの感性で絵を描いて貰いたいと思っている。


 そして桃子が戻ってきて、光さんもやってきた。


「みんな今日のスクーリングはどうだった?」


「最悪でしたよ。順位を凄く落としてしまいました」


「まあ、私達は武道館ライブを控えているからね。絵を描く時間なんてないかもしれないわね。こんな事ならいっそアーティストとしてみんなで活躍して食べていけば良いんじゃない?」


「それも考えましたが、僕達は小説家兼絵師の夢を見ています。でもとりあえず武道館のライブは成功させたいです。それには光さんの力も必要です」


「とりあえず私は武道館ライブには出るけれども、図書館の司書のバイトがあるから出来ないんだけれどもな」


「それは仕方がないことですよ。そうだ。光さんも歌詞を描いてソロで歌ってみませんか?」


 光さんは歌がうまいから乗ってくれるだろうと思った。


「私がソロで歌うのか?ならそうさせて貰おうかしら」


「じゃあ、光さんも自分が歌う曲の歌詞を書いてください」


「歌詞を書くのか、それは面白そうね」


「みんなもソロをやるのに自分が歌う曲ぐらいは自分で歌詞を書かせていますが、これは結構悪戦苦闘している様子です」


 みんなが書いている所を見てみると、本当にペンが進まず悪戦苦闘を強いられている様子だ。でもそんな中斎藤さんだけはペンが進んでいた。


「あっ君さん書き上がりました」


 それを聞いた僕達は斎藤さんの歌詞を見てみる。歌詞を読んでみると、涙が出そうな程の出来上がりだ。いつも目立たなく涼子さんの陰に隠れているような斎藤さんはいつもその才能に驚かさせられる。


 小説の順位だって僕を超すぐらいだもんな。本当は僕よりも良い物を持っているのに保育士になりたいなんて何かもったいない気がしている。


 奈々子さんも涼子さんも僕も斎藤さんに触発させられて、僕達は心に火がつくように歌詞を描き始めた。そうだ。僕達は仲間でもありライバル関係でもあるのだ。奈々子さんも僕も涼子さんも負けていられないと言うような感じで歌詞を書き始めた。


 凄い、斎藤さんに触発させられて、みんな凄い気合いが入っている。そうだ。その調子で描いてみるのも良いかもしれない。


 僕も負けてはいられないぞ。とにかく書いて書いて書きまくるのだ。みんなだって小説を描いているんだ。それだけの才能があったって良いじゃないか。


 みんなが描き終えてみんなの歌詞を見せ合いっこした。


「みんな良く書けているじゃない」


「何か恥ずかしいけれども、アツジの言うとおり翔子にも負けないように頑張らないとね」


「それには奈々子の意見も私も同じかな、翔子にも奈々子にも負けないんだから」


「よし、早速今日はお茶の水のスタジオには行けないけれど、図書館でバッチリ決めようじゃないか」


 そう言って僕達六人のソウルメイトは図書館のスタジオに向かった。

 今日は光さんもいるので改めて光さんのキーボードで先日作ったバラードの練習もしたいと思っている。


 図書館に到着して僕達は図書館のスタジオに入った。早速自分達で持ってきた楽器をアンプに繋ぎ、涼子さんはドラムにつく。


「よし、まずはバラードからの練習から始めたいけれども良いかな?」


 光さんはバラードの楽譜を見て練習していた。そしてさすがは光さんか、すぐに弾けるようになってしまった。


 良し。この調子でソウルメイトのバンドを続けるぞ。早速攻撃開始だ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 斎藤さん!もっと前に出て!
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