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恋人はライバル関係  作者: 柴田盟
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嵐が過ぎ去った後

 久川の一件から一ヶ月を過ぎた六月、僕の肩の怪我は治っていてそれに涼子さんの足の怪我も治っていた。久川は自首して、すべての事を自白した。久川のやったことは許されないことだ。それに久川によってレイプされてしまった麻美ちゃんも豊川先生のケアーを受けて大分心が晴れていき、僕達にその元気な姿を見せてくれた。僕達は新聞配達の仕事が出来なくなり、僕達はバンドの印税で今は過ごしている。


 もう朝早く起きて新聞配達が出来なくなってしまったことは残念であり、久川に痛めつけられた同僚の事を考えると僕達は胸を痛めた。


 それでも僕達は学校に復帰して勉強や絵や小説やバンドなどをやってみんなと過ごしている。僕の恋人の西宮さんは僕のライバル関係者だ。それに奈々子さんに斎藤さんに桃子もライバル関係だ。それで安井の事だが以前の事で僕達の仲間から外れることになった。


 これ以上彼と付き合うととんでもないことになるので僕達はそう決めたのだ。新聞配達の仕事をしなくなって僕達に勉強や絵や小説やバンドの練習などの時間が増えて良かったのかもしれない。でも寂しくなってしまう。


 時計は五時を示してそろそろ時間だ。目覚まし時計がけたたましく鳴る。僕達は起きてランニングをする。とにかく小説や絵やバンドや勉強などをするには体力がいる。その体力をつけるために僕達はいつも早朝になったらランニングをする事になっている。走るって気持ちが良いよ。いつも五キロぐらいは走っている。


 走り終わった後、最後にいつもの土手に到着した物がジュースをおごることになっている。今日は僕が一番最後になりみんなにジュースをおごる羽目になってしまった。僕が負けるとジュースは安い物を選んでくれるが、奈々子さんと涼子さんが勝つとどちらかが高いジュースであるエナジー系のジュースを選んだりする。本当に奈々子さんと涼子さんはライバル関係だ。そんな二人はいつも闘志を燃やしている。


 さて帰ったら絵の勉強をしなければならない。でももう頭の中に絵の描き方の方法を僕達の頭の中に入っている。だからいつもただもうコツは掴んでいるのでただ絵を好きなだけ書けば良いのだ。みんなの絵を見てみると、みんな魅力的な絵を描いている。


 最近は斎藤さんが保育士の夢を見ている。でも僕達は小説家兼絵師を目指すつもりだが、でも斎藤さんは保育士になりたいと思っている。まあ人はそれぞれ違う道を行くのだからそれで良いのかもしれない。こんなに素敵な絵を描けてそれにこんなに良い小説を書けるのにもったいないと思っているが、斎藤さんは保育士になっても絵と小説とバンドは続けていくらしい。


 でもまだ分からない。大学受験まで僕達は後二年はある。それまでに僕達は進路を考えなくちゃいけない。僕の進路はもう決まっている。美術大学に行き、そこで絵を習って小説家兼絵師の夢を見ている。最近はネット小説に僕の小説をアップしているが好調の好調でようやく三万アクセスを超えたのだった。それに西宮さんも二万アクセスを超えて斎藤さんは三万アクセスで奈々子さんも二万アクセスを超えて桃子は一万アクセスを超えている。とにかく良い小説を書くにはテンションを高くして望むべきだと思っている。ちなみに図書館の女神様事、光さんは四万アクセスを超えている。さすがは図書館の秘書をやっていることだけの事はある。


 僕達はライバル関係だ。ライバルって敵と思われがちだが、僕達はそんな敵と言うほどの事では無い。ただこうしてみんなと集まって協力して熱を高め合っている。そうだ僕達の熱を高め合って行けばきっと夢は叶うと思っている。


 僕は思っている。誰もが波瀾万丈な人生を送ることを。誰もが波乱なのだ。そうして人間は強くなっていくんだと久川の一件で分かった気がした。

 

 僕達を助けてくれた豊川先生、豊川先生は波乱の毎日だ。苦しんでいる人達に無償の感じで人を助けている。僕は正直言って豊川先生のしていることに疑問に思っていた。そんな無償で人を助けて何になるんだろう。僕達が久川に襲われそうになった時、豊川先生は僕達の事を無償で助けてくれた。あの時の豊川先生は本気で僕達を助けてくれた。それに豊川先生は僕達にお金の催促もしていない。でももしかしたら光さんのヌードモデルで一件は済んでしまったかもしれない。


 実を言うと僕は涼子さんには悪いが光さんに恋心を抱いている。でもこれはあくまで憧れって感じだけれども。僕は光さんに助けられた。いつかお礼を出来る日がやってくることを僕は切に願っている。図書館の女神様事、光さん。今どんな夢を見ているのだろう。何を思い何を願っているのだろう。

 ふとぼんやりしているといつもそんな事を考えてしまう。でも僕には涼子さんという素敵な女性がいるのだ。だから僕はそれで満足だ。


 僕が小説を書き始めたのはきっかけは一人でも僕の小説を読んで勇気を持って貰ったら良いなと思って、いつも構想を考えている。みんなでそれぞれの小説を書いているとそれが凄い熱になり、僕達は小説を書き続けている。絵もバンドも勉強もみんなとやれば熱になる。でもいずれ僕達は人生の交差点に差し掛かり別れと言う物がやってくるだろう。その時には涼子さんの手だけは離さないでいるつもりだ。


 僕は今日も必死に生きている。そんな眠れない夜を過ごして、僕はそろそろ眠くなってきた。新聞配達の仕事が出来なくなって僕達はその空いた時間を夜遅くまで作業に取りかかった。


「そろそろ眠ろうか?」


 と僕はみんなに言う。


「そうね。そろそろ眠ろうか」


 涼子さんが眠そうにあくびをかきながらそう言った。


 僕と涼子さんと同じ布団に入って、奈々子さんと桃子も一つの同じ布団に入って、斎藤さんは寝袋で眠ることになった。


 明日が楽しみでならない。こんな気持ちにさせてくれたのは図書館の女神様事、光さんのおかげだと思っている。彼女は今何を思っているのだろう。僕の初恋の女性は涼子さんには悪いが光さんだった。

 そう言えば、僕は最初は奈々子さんと付き合っていたんだっけ。でも僕は涼子さんに魅了され今は涼子さんと付き合っている。付き合っていてもまだ僕達はセックスをしていない。涼子さんは僕が良ければいつでも良いって言っているけれど、僕はそんな軽々しく涼子さんの貞操を奪いたくないと思っている。




 ******   ******



 そして朝になり僕達は起きてジョキングをした。


 今日も競争で負けたらみんなにジュースをおごることになっている。


 走って走って息が切れるほど走って走って、あの雲に届くぐらいに僕達は走り続けた。


 そして今日は涼子さんが最下位で僕達は涼子さんにジューズをおごって貰うことにした。こうしてみんなといると本当に楽しいと思っている。


「仲間って良いね」


「何よ急にアツジったら」


「いや何となく言ってみただけだよ」


「確かにアツジの言うとおりね仲間って本当に良いね」


「僕達はどんな困難も立ち向かってきたよね」


「思えばアツジや涼子と翔子と出会って色々な事があったわね」


「本当に色々な事があったよ。でも僕達はそれらを乗り越えて強くなれた気がした」


「そうね。じゃあ、そろそろ戻ろうか今日はあたしと涼子が食事を作ることになっているからね」


 僕と涼子さんの家に戻り、涼子さんと奈々子さんはあーだこうだ言って、料理を作っている。


 メニューはトーストの縁にマヨネーズを囲んでその真ん中に卵をのせて焼いて完成って感じだ。


 今日もワクワクが止まらない。僕はどんな敵が相手でも負けたりしない。その敵とはまさに自分である。

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