紙芝居を作ろう
紙芝居を作るのは幼稚園児向きの紙芝居にしたいと僕達は思っている。みんながアイパットで絵を描いているとき僕一人で物語を描いていた。子供達が喜んでくれる紙芝居の内容を作るのは凄く楽しい作業だ。
「良し出来た」
僕が紙芝居の内容を描くとみんなもう書いたのと驚いていた。内容は絵描きの女の子が絵が大好きで自分が描いた絵に取り込まれてそこで女の子の冒険が始まるというような物語だ。
その冒険は一匹の大きなオタマジャクシに出会ったり恐ろしいオオカミに出会ったり、色々な出会いを通じて女の子は成長していく物語であった。
みんなにその内容を見せてみると、みんなが好評してくれた。
「さすがアツジね、伊達にいつも小説を描いているわけえではないわね」
「だって物語を作るのって凄く楽しいんだもん」
「これなら子供達も喜んでくれるかもしれないね」
早速僕が作った物語の絵を描くことに専念した。これなら子供達も喜んでくれるかもしれない。
そう言えば明日はスクーリングだったっけ。紙芝居の日は来週の水曜日に決まっている。それまでにみんなが喜んでくれるような物語を作りたいと思っている。何かそう思うとテンションがマックスと言った感じだ。僕達は本当に青春をしている。
そこで涼子さんは紙芝居に音楽をつけるというのはどうかとアイディアを出してくれてそういう事にした。でもそれでは時間がかかってしまうんじゃないかと僕達は思ったが、子供達が喜んでくれるならそれでいいと思っている。来週の水曜日まで僕達はやるしかないな。
僕は女の子のデザインをした。女の子は僕がした。女の子はエプロンに茶色いワンピースを着て髪は茶色く長くアニメチックに描いた萌えを感じさせる者だ。
「あっ君凄いね。その調子で明日の絵を独占したらどう?そうしたら小川君なんて敵じゃないかもしれないよ」
「僕は思うんだけど、絵は人それぞれ違う印象を与えるから、一番二番なんて関係ないと僕は思うけれど、一度でも良いから小川君に勝ってみたいな」
さて女の子が絵を描いている所を描きたいがそろそろ新聞配達の時間になってしまった。本当に僕達にとって一日は二十四時間と言うのは短すぎると言う感じだった。
「それよりもあっ君。風邪は大丈夫なの?」
「もう平気」
そこで奈々子さんが「ダメよ。ちゃんと体温計で熱を測らないと」
「心配しすぎだよ奈々子さん。僕はもう大丈夫だよ」
「ダメよ風邪は病み上がりが一番危ないんだから」
熱を測ってみると三十六度だった。
「大丈夫でしょ」
奈々子さんが熱を見て言うと、まあ良いだろうと言った感じで許してくれた。
さて新聞配達の仕事をちゃちゃっと終わらせて行くしかないな。
今日は僕と桃子が組むことになりもう二方は安井と涼子さんで奈々子さんと斎藤さんだった。
それで久しぶりにジュースをかけた仕事が始まる。
僕と桃子が組むのは初めての事だった。
桃子の仕事ぶりは大した物だった。本当に手際よくやってくれている。僕と桃子が帰ってくると、まだ誰も帰ってはいなかった。そこで桃子と僕は思わずハイタッチをしてしまった。
「やったな桃子。僕達が一番だ」
次に帰ってきたのは奈々子さんと斎藤さんだった。
「びりっけつはみんなにそれぞれジュースをおごることにしようよ」
奈々子さんがそう言って「そうしよう」
そして最後に来たのが安井と涼子さんだった。
「安井君負けちゃったね。どうやら私達がジュースをおごらなきゃいけなくなってしまったよ」
「えっ負けたらジュースをおごる事になっているの?」
そう言えば僕達のルールを教えていなかったっけ。
「そうなのよ。負けた私達は四人にジュースを一人二人分のジュースをおごらなきゃいけないんだよ」
「そうなのか、じゃあ仕方がない。ジュースをおごることにしよう」
僕は安井に缶コーヒーをおごって貰い桃子は炭酸飲料を貰っていた。それに相変わらず奈々子さんは涼子さんに高いエナジードリンク系の高価なジュースをおごって貰っていた。
僕が安井におごって貰った缶コーヒーを飲み干すと「さあ紙芝居の続きをしに行こう」
僕達が帰ると、僕と涼子さんの家で光さんが料理を作っていた。
「あなた達お疲れ様ね。今晩ご飯のあっ君の好きな唐揚げを作ってあげているから」
光さんは僕の大好きな唐揚げを作ってくれていることに、ワクワクとしてしまう。
「さあ、晩ご飯が出来るまで紙芝居の続きをしよう」
僕達が作業に移り、僕は表紙をデザインしていた。女の子が自分の描いた絵に引き込まれてしまうシーンだ。それに加えて二枚目は女の子がオタマジャクシと話すシーンだった。それは奈々子さんが描いてくれている。絵を描くことは大変だが凄く楽しい。でも楽しいだけじゃないだろう。試される時もあるだろう。それが人生の醍醐味だと僕は思っている。
試されること上等じゃないか。僕達は紙芝居を最高の物として作り、保育園の子供達に楽しんで貰いたいと言う気持ちでいっぱいだった。僕達の夢は安井を除いて小説家兼絵師の夢を見ている。でもそんなたいそうな夢を叶えられるほど世の中甘くないと思っている。
でも僕はやれる気がする。どんな困難でも諦めなきゃ夢は終わらない。夢は見る物じゃなく叶える物だとサッカーで女子チームとしてワールドカップを優勝させた澤穂希選手は言っていた。それに努力は才能だとも言っている人物もいる。僕は努力をしまくって、本当に小説家兼絵師の夢を叶えるために戦おうと思っている。
生きることは戦うこと。青春は本物になるための戦いでも聞いたことがある。僕達は戦っている。この紙芝居を成功させて保育園児に喜んでもらいとも思っている。その為には僕達は手を抜いたりしない。これからの時代は競争するよりも協力をする時代になっていくだろう。それで僕達は紙芝居を成功させるために奮闘している。
色々と考えながら、光さんの特製の唐揚げが完成した。
「みんな作業はそれぐらいにして、ご飯にしましょう」
光さんの唐揚げは本当においしかった。唐揚げを食べて、時間を見ると午後八時を示していた。後一時間は作業に没頭できる。紙芝居はいつの間にか僕が監督役にされてしまった。みんな言っていたな。いつもこうして勉強やバンドや絵や小説を出来るのは僕が自信の源となっていて、楽しく出来るようになっている。
作業をしていると時間など忘れてしまい。奈々子さんが「もう九時よ。そろそろ寝ないと明日の新聞配達に支障が出てしまうよ」と言うので作業は中断になって僕達は眠ることにした。
さらに奈々子さんは「アツジ、また無理をすると風邪をひくことになってしまうよ」
そうならないようにちゃんと九時に寝て朝の三時に起きる。
そして朝三時に起きると、安井が安井特製のチャーハンを作ってくれた。安井のチャーハンは悔しいけれどもおいしい。
チャーハンも食べ終わって、新聞配達に向かった。
新聞配達が終わると、僕の頭の中には紙芝居を作って子供達に喜んで貰える物語を作ることでいっぱいだった。
「さて、帰ったら紙芝居を作る作業に移ろう」
そこで桃子が「以前お兄ちゃんが言っていたけれども、紙芝居に音楽をつけることはしないの?」
「ああ、忘れていた、そう言えばそういう事を言っていたね」
「じゃあ、それはうちに任せて、ピアノぐらいは弾けるから」
そう言えば家のバンドは安井を含めて七人になったんだっけ。
「安井は何か楽器を弾ける物はないの?」
「ギターしかないな」
そうか、じゃあ僕と安井と桃子と涼子さんとで紙芝居に作る音楽を作ろう。
みんな異存はないみたいだ。これならやれると思っている。




