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恋人はライバル関係  作者: 柴田盟
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コンクール優勝

 コンクールの結果が封筒で届けられていた。中身を見るのも僕は緊張してしまう。そこで思い切って封を開けると、『コンクール入賞おめでとうございます』と書かれていた。


 興奮した僕は「凄いよコンクール優勝を飾ったよ」


「「「本当に?」」」


 三人も興奮して心を躍らせていた。


 涼子さんが「コンクール優勝となると私達CDデビューを飾ることが出来るんでしょ」


「落ち着いてよ涼子さん。とりあえずここは深呼吸をして落ち着こう」


「落ち着いている場合じゃないわよ。私達いきなりメジャーデビュー?」


 奈々子さんが「さすがはあたし達ね」


 僕の鼓動はバックンバックンと音を鳴らして、落ち着いていられない状況だった。僕はこれは夢なんじゃないかと思ったがそうじゃない。夢じゃない。封筒の中身には『優勝おめでとう』と書かれた文字が書かれていて僕達は浮かれていた。


 何だ何だ?本当に人生もとい僕達の青春がこんなにもうまく行って良いのだろうか?それに手紙はこうしらされていた。


『拝啓、このたびはコンクール優勝おめでとうございます。あなた達無名のバンドが一番熱い演奏に私達審査員一同圧倒的大差で優勝を決めさせていただきました。これよりあなた達のご活躍に全力で力になりたいと思っております』


 夢じゃない詐欺かと思われたが、そんな様子など微塵もなかった。僕達はやれる。本気でメジャーデビューを飾って、僕達のバンドを世に知らしめてやろうと躍起になっていた。でもメジャーデビューをしたら僕達はもっと忙しくなるんじゃないかと懸念した。でもそんな事より、僕達がメジャーデビューで成功したら、多額のお金が入り、僕達の夢であった小説家兼絵師を叶えられるんじゃないかと思った。


 いやもしかしたらそれよりももっと凄い夢を持つことが出来る。僕達の名前を全国に知らしめてやれることが出来る。


 僕達は激しく高揚していた。メジャーデビューを飾ったら、もう寂しくはなるが新聞配達の仕事なんてしなくても良いし、それに分からずやの親に目に物を見せてやることが出来る。

 この後、図書館に行き僕達は小説を描き、凄くテンションが上がっていて、すらすらと小説を描くことが出来た。凄く熱い、光さんがコンクール優勝を言ったら、光さんも驚いていた。同じく桃子も。


 僕達は絶対にプロになってやると躍起になり、心を熱くして、新聞配達の仕事も熱い思いでやれることが出来た。



 そして次の日、新聞配達の仕事が終わり、僕達がタブレットで絵を描いていると、珍しくお客さんが訪問してきた。


「はい」


 とドアを開けて見てみると、どこかで見たような人が立っていた。


「あの、以前コンクールで審査員をしていた久保ですけれど、あなたが無名のバンドのリーダーの長谷川アツジさんですね」


「は、はい。そうですけれど」


「今回はコンクール優勝おめでとうございます。あなた達の演奏は本当に素晴らしいと思ってはせ参じました」


「それでご用件は?」


「コンクール優勝したあなた達のメジャーデビューの件でお話をしに来たんですが今はよろしいでしょうか?」


「はい。是非是非」


 久保さんが中に入ると、三人は誰?と言った感じで久保さんを見ていた。


 そこでピンと来たのが涼子さんだった「もしかしてコンクール優勝の事で私達の所にやってきたんですか」


「はい、そうです。僕はこうゆう者です」


 そう言って、ポケットから名刺をとって僕に手渡してきた。名前にはこう書いてあった。久保ハルチカ、スピッツレコードと。スピッツレコードって言ったら、あの王手のレコード会社だと僕はびっくりした。


「スピッツレコードと言ったらあの有名な王手のレコード会社ですよね」


「まあ、そうなりますね」


 すると奈々子さんはそんな久保さんにお茶を差し出してあげた。


「久保さんでしたっけ、お茶をどうぞ」


「ありがとうございます」


 余程喉が渇いていたのか冷たいお茶を一気に飲み干す久保さん。


「改めてなんですけれど、あなた達の演奏を見せてくれませんか?」


「はい是非是非」


 すると丁度その時、桃子がやってきた。


「おお、桃子丁度良いときに来た。これからこの編集長さんに僕達の演奏を聴きたいと言っているんだけれどもこれから図書館に行こう」


「えっ!えっ!あのメジャーデビューの話し本当だったの!?」


 桃子はまだ信じていなかったみたいだ。


「本当だとも、現にこうして編集長さんが来てくれたんだから」


「えー!」


 スクーターで来た久保さんを僕達は図書館にへと一緒に向かっていった。図書館に到着して、忙しなく働いている光さんを呼び出して、事情を説明した。


「えーっ!あのスピッツレコードの編集長さんが私達の演奏を聴きにやってきたの?」


「そうですよ。編集長の久保さんは僕達の演奏を聴きにやってきたんですよ」


 光さんは一時仕事を中断して僕達の演奏に付き合ってくれた。


 僕達は久保さんをスタジオに招き、僕達の熱い演奏を聴かせてあげた。


 すると久保さんは立ち上がり、拍手喝采だった。


「君達、本当に素晴らしい演奏をするんだね。それに女の子が五人に男の子が一人のバンドなんて珍しいよ。自信の源は君だね」


 と久保さんは僕を指さしてきた。


「どうして僕なんですか?みんなそれぞれ自信を持ってやっているのに」


 涼子さんが「そうなんですよ。この長谷川アツジ君に詩を書いてくれて、私達は演奏しているんです」


 すると涼子さんはドラムを叩いて、久保さんの魂に響かせるように僕達は演奏した。久保さんは目を閉じて僕達の熱い演奏を聴いている。


「本当に良い演奏だ。君達なら売れる」


 奈々子さんが「本当ですか?」


「明日、いや、今からうちの会社のスタジオを使って演奏してレコーディングの作業をしてくれないか?まず君達のその熱い演奏を宣伝してCDを売り上げて行くところから始めよう」


 久保さんの意見に僕達は今日は悪いけれども新聞配達の仕事を休んで光さんも図書館の司書のバイトを休んで、久保さんが言うスピッツレコードのスタジオに向かうことにした。


 最寄りの駅からお茶の水まで行って、僕達はスピッツレコードのスタジオに向かった。本当にこれは夢ではないのだろうか?僕達の演奏が全国に知らしめようとしている。僕は一瞬詐欺なんじゃないかと思ったが、久保さんは本気だ。それにお金も要求してくる様子もない。本当に僕達はスピッツレコードの会社から依頼を受けてしまった。


 そして僕達はそれぞれ涼子さん以外に楽器を持って、スピッツレコードのレコード会社のスタジオに入った。スタジオの設備は凄い物だった。アンプの音は図書館の物とは大いに違い、凄くいい音がした。


 そんなスタジオで音と戯れるように涼子さんが叩くドラムの音と共にレコーディングが始まった。


「良いよ君達、その演奏、伊達に熱い演奏をしてきた訳じゃないよね」


 ガラス越しに、久保さんはヘッドホンをつけて僕達の演奏を聴いている。


「聞かせてくれよ君達のアドリブの演奏を」


 久保さんの一言に僕達の胸が熱くなった。


 凄い胸が燃えるように熱い。その熱き演奏を久保さんにアドリブで聞かせてあげた。久保さんは僕達の演奏を聴いてにやりと笑って僕達の演奏を見ている。本当にこんな熱い演奏がこんな大手のレコード会社に依頼を受けているなんて夢にも思わなかった。


 久保さんはいったん僕達に演奏をする事を止めさせられて、すぐにレコーディングに入った。そして僕達の無名であったバンドの名を僕達は久保さんの前で発表した。その名はソウルメイトと言う名だった。久保さんはいい名前だとにやりと笑って、僕達がコンクールに発表した曲のレコーディングに入った。その名は『熱き魂』と言う曲だった。


 僕達のバンド名の名のソウルメイト第一弾の曲熱き魂のレコーディングが始まった。

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― 新着の感想 ―
[良い点]  まさかの優勝!  これがどうこれからに影響するのか、うれしいけど心配です。  更新ありがとうございます。
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