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恋人はライバル関係  作者: 柴田盟
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僕達のバンド名ソウルメイト

 そしてバンドコンクールの日になった。本当に待ちに待ったバンドコンクールの日だ。僕達は自信があった。それに僕以外はみんな女性だ。こんな珍しいユニットにも審査員に絶賛されて欲しいと思っている。


 僕はコンクールの日絶対に優勝してやると思っていた。


 コンクールの場所はお茶の水区民センターだった。


 正直僕はこの日を待ちわびて眠れない日を送っていた。


 各自ドラム以外は楽器を持参をなければならなかった。


 涼子さんは自分のドラムを運べないことに不安を感じていた。不安と言うと自分のなじんだドラム以外でもちゃんと弾けるかと。でも僕は涼子さんに「大丈夫だよ。涼子さんならどんなドラムも弾けるから」と。僕の一言で涼子さんは不安は解消できた。


 会場に着くと、バンドの参加者は三十組を超えていた。中には金髪にしたり、鼻や耳にピアスをしている人達がいた。柄の悪い人達ばかりだった。そんな中僕達六人は何か浮いている感じがした。それにそんな人達といると何か圧倒されてしまう。奈々子さんが周りを見て「何かちょっと怖くない?」と恐怖の言葉を発した。だから僕は「大丈夫だよ。実を言うと僕も少し怖い」


 うわぁ、何か心が圧迫されるような気持ちに翻弄されてしまいそうだった。これが俗に言う緊張と言う奴なのか?僕は目を閉じて、大丈夫大丈夫と何回も連呼していた。僕達はそれなりのことをしてきた。僕達は普段着なのに会場のみんなはそれなりに格好つけているのか?凄いまさにXJapanのような格好をした連中もいれば、中にはその服で何をイメージしているのか中世ヨーロッパ風の衣装を着込んだ輩までいる。


 とにかく格好に圧倒されている場合じゃない。光さんが「みんな緊張しているみたいだね。そういう時はお腹を膨らませて緊張をほぐすと良いよ」と言われて僕達は光さんの言われたとおり、お腹に息を膨らませて緊張をほぐした。すると何か少しだけ緊張がとれた感じがした。それを繰り返しているうちに司会の人が会場に現れて、その司会をしている人の格好を見てみるとサングラスに黒いタキシードの男だった。


「皆さん。お茶の水区民センターにようこそ。これからコンクールを始めたいと思います」


 いよいよ始まるのか?僕達は必死に練習してきた。それにもう改良の余地のない曲まで作ってきた。後は僕達は審査委員の前で披露するだけだ。


 演奏する曲は一曲で舞台に立ち、それぞれが演奏する。審査に合格すれば、CDデビューらしい。よし、気合い入れていくしかない。僕達の順番は一番最後になってしまった。良い機会だ会場の席でみんなの演奏を聴いて見るのも勉強になるかも知れない。


 一曲目から二十九曲まで見てみたが、中には強者も混じっていたが、中には演奏に違和感を感じられる者達もいた。僕達は阿吽の呼吸でみんなの演奏を見て闘志を燃やしていた。そして僕達の出番となり、曲を弾くことになった。


 そう言えば僕達のバンド名は決めていなかった為、審査委員に無名のバンドと評されて、審査を受けることになった。


 そして演奏が始まり、涼子さんがシンバルを三回叩いて曲は始まった。この曲は僕が作詞をしてみんなで集まって魂を削り会いながら作った曲だ。誰にも負けない自信はある。演奏していると何か楽しくなってくるそんな曲だ。桃子は気持ちよく歌い、僕はベースを弾いて斎藤さんと奈々子さんのギターのセッション、キーボードの光さん、それに演奏の要になるドラムの涼子さん。


 僕達の演奏はかなりパワフルに出来ている。もうこの曲に改良を改良に重ねて出来た曲だ。そんじょそこらの演奏とは違っている。僕達の演奏がこの会場すべてを包み込むような熱い演奏を披露することが出来た。


 演奏が終わると審査員の人達に拍手を送られた。


「実に良い曲だね」


 と絶賛してくれた。


 演奏も終わり審査員に絶賛されて僕達は舞台から降りていった。


 涼子さんが「ねえ私達の演奏審査員の人に絶賛されていたよ。もしかしたら私達優勝できるんじゃないかな」


「どうなるんだろうね」


 僕達は審査員の人達に僕達の熱き魂をぶつけるように演奏した。もう悔いはない僕達は僕達でやれる事はやったのだ。


 審査員の中に有名なレコード会社の人もいたらしい。もしかしたらその人に目をつけられてCDデビューを飾れるかもしれない。


 帰ったら早速新聞配達だ。僕達の演奏は自分たちで言うのも何だが本当に熱い演奏だと思っている。しばらく僕達は今日のことを忘れることが出来ないだろう。新聞配達の仕事が終わって今日は桃子が一番をとった。僕達は桃子にジュースをおごる羽目になってしまった。本当に妹ながら良い仕事をする子だ。


 今日審査員の前で演奏した曲のことを思い浮かべると、胸が熱くなる気持ちに翻弄されてしまう。本当にこのままデビューを飾れるかもしれない。審査結果は明後日の午後に手紙で郵送されるらしい。これで僕達が落ちてしまったら凄くショックを受けてしまうんだろうな。まあ、それはそれで仕方がないことだが、僕達はそれでもバンドを続けるつもりだ。


 今日は本当に疲れてしまった。今日は晩ご飯を食べてゆっくりと眠りたいと思っている。新聞配達から僕達は僕と涼子さんのうちに戻ると、光さんは僕達の為に料理を作っていた。


「光さん。今日は演奏して緊張したりして疲れなかったんですか?」


 僕が言うと光さんは「えっ!何が?」とケロリとしている光さん。光さんは凄いタフな人だと僕は思った。


「光さん僕も手伝いますよ」


「大丈夫よあっ君。あっ君は新聞配達で疲れた体を癒やしなさい」


 本当に僕達は光さんのお世話になりっぱなしだ。今日も演奏するとき、光さんは緊張をほぐし方を知っていた。本当に凄い人だと思っていた。


 コンクールは凄い緊張したが無事に終わって本当に良かったと思っている。僕達はやるべき事はやった。後は審査員達が僕達の演奏を見てどう判断するのかが楽しみになってくる。


 ちなみに光さんが作ってくれた料理はカレーライスとサラダだった。光さんのカレーライスはおいしいから何杯でも行けてしまう。何かコンクールが終わって僕達はホッとしていた。僕達の演奏は熱いと思いながらも、結果は分からないけれども、音楽のコンクールと言う一つのものを成し遂げて僕達はとりあえず感無量だった。


 明日も僕達は演奏するつもりだ。光さんは途中参加だけれども、継続は力なりと言う言葉を僕達は知っている。とにかくもっとバンドがうまくなりたいと僕達は思っている。仮にコンクールの結果がダメでもまた違った形で演奏することを僕達は夢を見ている。そうだ。僕達はコンサートをしたことがない。それに僕達のバンドには名前がない。でも名前なら考えてある。みんなに僕が考えている名前は何と聞かれて僕は答える。


「僕達のバンド名はソウルメイトと言う名前が良いと思うんだけれどもね」


「お兄ちゃん。ソウルメイトって何?」


「ソウルメイトとは前世から今までに僕達は出会っていたんだよ。だから僕達はソウルメイトという名前のバンドにしようと思っている」


 そうだ。僕達は多分、出会ったのはソウルメイトだからだ。ソウルメイトだからこそ僕達は出会い、熱い戦いをいつもしている。新聞配達とかバンドや絵や小説、これからもきっと僕達で素敵な未来にしていこうと僕は思っている。だから僕達はソウルメイトだ。誰にも断ち切れない絆が僕達にはある。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「ソウルメイト」 いい名前だと思います。 まさにみんなを表してますね。 更新ありがとうございます。
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