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【♯44】精霊の加護で大強化! 新能力『精霊武装』!!

 ―――エレメント◇トリガーズ・キッドは、ゲーム戦士の異能力『PAS』の力による四大精霊の加護が授けられる事で、アバターカスタマイズに大強化が施される。


 四大精霊・サラマンダーの力を持つキッドは、その炎龍の力に導かれて、赤い烈火の装甲を身体全体に装着され、龍銃士(ドラゴンガンナー)のジョブが付く。


 このような強化現象を“精霊武装”―――――通称【スピリットカスタム】と呼ぶ!


 そしてキッドは、炎龍装甲を【精霊武装】する時間を僅か0.5秒で完了する。では、その武装プロセスをもう一度クローズアップしよう!!


「その描写は何なんだよ、宇宙◯事か?」


 まぁまぁ、それも一種のお約束という事で。



『精霊武装――――サラマンダー!!!』


 PASを発動させたキッドが、詠唱と共に波動によって招来された四大精霊の炎龍・サラマンダー。

 サラマンダーは炎の化身。橙色の炎が龍の形となり、敵陣を威嚇するかと思いきや、その龍炎は忽ち柱の形となって炎柱に変わる。


 その炎柱はド真ん中にキッドを包み込み、燃やし尽くすのかと思いきや決してそうではない。

 サラマンダーの炎柱は将来主のキッドに火の元素エネルギーを授けられる。

 その元力は彼に直接与えるのではなく、その強大なパワーを補充・セーブさせる為に精霊は御時世適応感覚で高性能装甲でキッドを強化させていった!


 ―――刹那にして敢然なる強化、孤高のカウボーイから、焔司るソルジャーへ進化していった!!


 ◇――――――――――――――――――――◇

 ・キッドのPASアルティマスキル

【精霊武装・サラマンダー】発動!!

 ・アバターカスタマイズに『炎龍装甲』

『サラマンドラバイザー』『ブーストメイル』

 を装備!

 ◇――――――――――――――――――――◇



「……もうそろそろ撃っていい? 戦車にアンドロイド兵相手じゃ相当短気だと思うけど」


 それを言っちゃ元も子もないでしょう! まぁ死ぬか生きるかの戦場で、浪漫求めちゃ首吹っ飛ばされる可能性大な時に冗談は言ってられない。さぁキッドさん、思う存分撃っちゃって!!


「そうこなくっちゃ!!」


 私語り部の許可が降りたと踏んだキッドは、早速手持ちのマグナムリボルバーを両手で、銃口は左右対称に二丁拳銃の構えで臨戦態勢に入る…………って、()()!!?


「ば、馬鹿な!? A.I.M.Sのルールで、同時に二丁の武器を使う事は出来ない筈だ!!」


 そうなんです。A.I.M.SはFPSの原理からして、装備可能な二丁の武器を()()に使う事は出来ない。例によって、一丁目の武器が弾切れを起こした際に、追撃でもう片方の武器を使うのがセオリーだからだ。―――しかし、キッドはその常軌を逸した!


「龍銃士キッド、マグナム二丁戦術だァァァッッ!!!」


 ――――BANG、BAAAAAANG!!!!


 〔DEFEATED!!〕


 右手に業火、左手に爆炎。二丁のマグナムリボルバー、『ファイアーバード』と『S&W M19』から繰り出すマグナム弾は火球となりてアンドロイド兵の胸に風穴を空ける。


 サラマンダーの精霊武装を施されたキッドのパッシブスキル【二丁拳銃・火龍奥義】によって、ピストル銃二丁の時のみ、同時使用を可能とさせた荒業。更にそれによって強化された付加能力も凄い!


(………! 撃破したアンドロイド兵の被弾部分が貫通している。あのサラマンダーの力で、マグナム弾を徹甲弾並みの威力にして、貫徹破壊させたのか……!!)


 ルシファーの観察力から悟る、精霊武装キッドの威力。

 一列に並んだアンドロイド兵の胸元に貫通した強化マグナム弾は、そのまま後方の敵にも被弾・貫通ダメージを与え、一発で三体の敵兵を同時撃破させていた。


 この威力、最早ルシファーの出る幕は無いかと思われた第三者の我々。だがそんな事は無いぞと思い知らせたのは、敵陣の方だった!


 ――――KABOOOOOM!!!


「ッッ!!?」


 キッド目掛けて一斉掃射するは、ハッカーが仕掛けた重兵器『10式戦車』。

 命中精度も随一と呼ばれる日本が誇る防衛兵器を、二人のゲーム戦士に使う事が余りにも滑稽であるが、敵対した時ほど恐ろしいものはない。


 しかもこの戦車隊、大きく左右に蛇行しながら正確な行進間射撃を行う『スラローム射撃』および急速後退しながら正確な射撃を行う『後退行進射撃』を行う事によって、キッド達に撃退させないヒット&アウェイな厄介な戦術に出ていた。VR空間の富士総合火力演習か!?


「冗談キツイわ、あの野郎! 殺意高いし皮肉ったらしいし、何とか撃破させねぇと……!!」


 何しろ無数のアンドロイド兵も未だに全滅しきれず、遠方射撃する戦車の火力があっては、武装されたキッドでも苦戦する。そこで、例の黒い稲妻だ!



 ズガァァァァアアアアアアアン!!!!


 ◇――――――――――――――――――――◇

 ・ルシファーのアルティマスキル

【堕天使の雷】発動

 ◇――――――――――――――――――――◇


 かつてエレメント◇トリガーズの、キッド以外のメンバーを全員ノックダウンさせた一撃必殺の雷撃。

 今度はこれを10式戦車軍、一撃に何発か放たれた雷が金属の砲台部分に直撃、次第に火柱を上げて大爆破。ハッカー重兵器、ここに全滅!


 武装キッドに負けじと、ルシファーの切り札が稲妻迸らせて、その矜持を証明させた!!


「この俺を舐めるな。誇りを平気で踏みにじる低俗はともかく、火龍に遅れを取られるようなルシファーだと思うなッッ!!!」


「……俺は低俗以下かよ。ほんじゃいっそその減らず口を黙らせてやろうか!!」


 誇り高きルシファーの意地に、カチンとキレたキッドも負けじとアルティマスキルを放つ!!


 ◇――――――――――――――――――――◇

 ・キッドのアルティマスキル

【天駆火龍舞】発動

 ◇――――――――――――――――――――◇


 すると、キッドの周りに再び火龍の形をした炎が渦を巻く。そして彼は二丁のマグナム銃を両手左右に広げるや否や、炎の回転に合わせて自身もアクロバティックな高速回転をしながら、マグナムを連発!


「焼き尽くせェェェェッッッ!!!!!」


 頭部のヘルメットバイザーの下からギラギラと光るキッドの眼光。撃破への恍惚と、理不尽に対するこの上ない怒りが入り混じり、狂気にも似た眼差し。


 このアルティマスキルの威力はサラマンダーの炎の渦に飲み込まれた全アンドロイド兵のボディを焦がし、怯んだところでマグナム銃の神エイムからのオーバーキル撃破。

 ルシファーの煽りと、己を殺そうとしたハッカーへの怒りが大豪炎を起こし、炎の海を引き起こした!!



 〔ENEMY ALL DEFEATED!! 《敵陣・総撃破!!》〕



 ―――瓦礫をも燻し、焼け焦げた香りがVR空間に充満する戦場。二人の神聖な決闘を汚されたキッドとルシファーの怒りは、この程度で収まってはいない。


 そんな中で、キッドの万能スマホ『プレイギア』から着信が入る。


『―――ッド、キッド!! あぁやっと繋がりよった! 無事やろな、そうなら返事せぇ!!』


 スマホの奥から必死の思いで問いかけるは、キッドの仲間のツッチーだ。


「うるせーな、ちゃんと聞こえてるよコテコテの関西弁が!」

『通話早々キツイのかますなぁ、こちとらルームがハッキングされて大変やったんやぞ!』


 ツッチーの苦労が、この会話で手に取るように分かったキッド。耳を澄ませば他にハリアー・アリスの安堵した声も聞こえてきた。メンバー全員が、キッドの事を心配していたのだ。


「俺はそう簡単に死なねーよ。俺とルシファーの決闘を邪魔したハッカー潰すまでは!」

『まさか……やっぱ【ハッタリの染谷】の仕業か?』


「大当たり。だからツッチー、今すぐ奴のハッキングしたデータから所在地を絞り出せるか?



 ―――今から俺とルシファーで、ソイツを潰しに行く」



 命狙われたら倍にして返す。地底空間のゲーム戦士二人、一時の呉越同舟を経て、お仕置きの時来たり!



 〘◇To be continued...◇〙



小説を読んで『面白かったぁ!』と思った皆様、是非とも下の「ブックマーク追加」や感想・レビュー等を何卒お願い致します!


更には後書きと広告より下の評価ボタンでちょちょいと『★★★★★』の5つ星を付けて、作者やこの物語を盛り上げて下さいませ!


A.I.M.Sで登場させたい実物の名銃も、感想欄で募集します!


エレメント◇トリガーズ、次回も宜しく!!

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