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2ダイス目 目星2連続失敗

更新再開です。

 まずは《N》のスキルを覚醒してみたいところだけど、その前にだ。この手紙の主がCoCの探索っぽいって言ってるんだから手紙の裏にも絶対何か書かれてるはず。裏返してみよう。


『P.S. これに気づくなんて流石CoCプレイヤーなだけはあるね!それとも目星とかアイデアで偶然見つけられたのかな?ある程度の意思力が無いとこれに意識すら向かないよう僕が細工をしておいたからね、これに自力で気づけたなら君は凄いよ!それこそ僕が思わず期待しちゃうくらいね。さて、これで何の情報も無いなんてかわいそうだから一つ教えてあげるよ。この家の近くにいる一番弱い魔物はレッドワームっていう赤い芋虫だよ!装甲も力も無いのに魔物だからスキル《N》を覚醒させるのに最適なんだ!スキル《N》を覚醒せずに見た目だけは弱そうなダッシュラビットと戦うなんて自殺行為だからね。それじゃ、頑張って生き足掻いてね!』


 目星かアイデア?さっきのSANチェックみたいに脳内でダイスが振られるのかな。ステータスをもう一度出して確認する。俺の場合は目星50%のアイデア70%が成功率なのか。一人だけだと目星が少し心(もと)ないな。

 このどっちのダイスも振られなかったってことは俺は自力で見つけられたってことか。よっしゃ、なんか凄そうなやつに期待されてる。


 スキル《N》の覚醒条件は魔物を殺すって書いてあったけど、レッドワームってやつを探せばいいのか。ダッシュラビットはうさぎなのかな?見た目だけは弱そうって書いてあるし、それらしいうさぎを見たら注意しておこう。

 レッドワームは赤い芋虫らしい。完全に直訳だな。それを言ったらダッシュラビットも走るうさぎか。《N》を覚醒させる前に遭遇したら逃げ切れるかな?名前にダッシュって入ってるんだもんな。きっと無理か。


 それじゃあレッドワームをプチッと殺しに行こう!ってやりたいところだけど、まずはこの家の探索だ。武器とかあるかもしれないし。あるよな?あるって信じてる。


 まずはこの部屋からだ。目の前の机の上の壁には窓があって、淡い光が差し込んでる。ちなみに天井に蛍光灯は無かった。この窓とベッドの上の窓からの光がこの部屋の光源みたいだ。朝になったら起きて夜になったら寝ろってことか。夜型の俺には辛いな。


 机には手紙が置いてあったけど……引き出しは無いな。特に何も無いだろうけど、一応一通り調べてみるか。



――目星――

50>1d100→81

失敗



 うん、やっぱりこの机には手紙以上の物は無いな。ところでまた脳内ダイスがあったぞ。目星が失敗したぞ。だから一人探索の時の目星50%は大きな不安要素なんだよ。実はこの机に重要な何かがあったりしないよな?てかTRPGじゃなく現実なんだから気になるならもう一度見てみればいいじゃないか。


 と思って机を隈無く見てみたけど、ダイスがもう一度振られるなんてことも無いし何も見つからなかった。技能で及ばなかったら自力で見つけられないってことなのか、そもそもこの机には何も無いのか。うーん、気になる。


 まあ見つからなかった物を探しても仕方ないか。別の所を探そう。この部屋の中だと次はベッドか。何でできているのかは解らないけど、適度なフカフカ感で寝心地が素晴らしいベッドだ。羽毛か?



――目星――

50>1d100→66

失敗



 フカフカフカフカ……ハッ!?

 いかん、ベッドがあまりにもフカフカ過ぎて調べるのを(おろそ)かにしていた。今の時間帯が分からないんだから、早く調べるに越したことはないのに。

 って、気づけば脳内ダイスが振られている。脳内ダイスの結果は事後確認ができるんだな。不思議な機能だ。そして目星は失敗と。だから一人探索の時の目b(ry

 66かぁ。あと一つ6がついたら不吉だなぁ。確か666は悪魔の数字とかだったか。うろ覚えだけど。違ったら恥ずかしいな。誰に見られてる訳でもないけど。


 一応目星は既に振られちゃったけどもう一度ベッドをフカフk……調べてみるか。フカf……もうフカフカでいいや。これは抗えないPOW対抗ロールが知らず知らずの内に振られてるに違いない。

 えっ、ただの欲望だって?そんなぁ。


 さて、この部屋の中にはもう調べるところは無いかな。窓もただの窓だしな。ドアに鍵が掛かってたら調べよう。窓から出れるかもしれないし。何かあったとしても別に今すぐ気にする程の事でもないだろう。


 それじゃあドアに鍵は……掛かってないみたいだな。ドアノブが普通に回った。そもそも鍵穴がない。鍵なんて掛かってる訳が無かったじゃないか。

 このまま押して開いて……ん?開かない。あっ、引き戸か。


 ドアの先は廊下だった。右に広い部屋があって正面にはドアがある。左は玄関みたいだ。分かりやすく段差になってて靴まで置かれてる。靴のサイズを確かめると俺にピッタリだった。いつの間に測ったんだ。怖いぞ。なんか凄いやつならできるんだろうけど。


 じゃあ、家の中を一通り見て回るか。次回は見て回った後の解説からだな。あっ、メタ発言か。控えなければ。切り所を見失ったなんて言い訳は通じない。

この回からCoCの専門用語の説明を後書きに書きます。


用語説明

・CoC

 Call of Cthulhu の略。クトゥルフ神話TRPGの事。

・クトゥルフ神話TRPG

 クトゥルフ神話を題材としたTRPG。それぞれの概要については説明が長くなるからググれ。

・ダイス

 サイコロ。1d100とか2d3とかいろいろある。1d100は100面ダイスを1回振るという意味。2d3は3面ダイスを2回振るという意味。100面ダイスなんて存在しないなんてツッコミはいらない。アナログでは2個のダイスを使うのだ。

・SAN値

 正気度を数値で表したもの。この値が大きいほど狂気になりにくく、値が小さいほど狂気に陥りやすい。

・SANチェック

 正気度ロールとも呼ばれる。1d100の値が現在SAN値以下であれば成功。成功した場合、基本はSAN値の減少は無い。が、失敗するとSANチェックの要因によって異なる数、現在SAN値が減少する。

・目星

 CoCにおける技能の一つ。3種の神器の一つ。主に物探しや周囲を見渡す、目を凝らすといった行動の際に使われる。




この小説における技能ダイスの表記の説明


――目星――

50>1d100→81

失敗


この場合、目星が50%の成功率で、1d100を振って出た値が81であり、81は50より大きいので目星は失敗したということを表す。



SANチェックについての説明はもう一度相津聡がSANチェックした時にでも。


よくわからないと思ったらCoCをやりましょう。身近にKPがいなくとも、Twitterには募集が溢れています。また、Wiki等の募集サイトで参加し、どどんとふ等のサイトを利用してプレイすることもできます。細かいルールはそれで覚えられます。基本的にCoCのルールに準拠して進めていきますので、御留意を。もしホームルールが出たらすみません。

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