第94話 裏社会の金で豪邸地下に「専用温泉&ジム」究極の娯楽施設を増築
3話更新の3話目です
リュウ・ロンとの一件で、俺の銀行口座には巨額の報酬が振り込まれていた。
もはや何に使えばいいのか分からない。
「Master、稼いだお金は、Master自身の生活の質向上に使うべきです」
「リサが珍しく真面目なことを言うな。……よし、そうするか」
俺は、豪邸の地下空間の増築を決意した。
庭のダンジョンから湧く魔力を使えば、水道代も電気代もかからない。
作るものは、俺が一番欲しいものだ。
「地下に、ジムと温泉施設を作ろう」
設計図は頭の中。
俺は地下室に【リペア】の魔法をかけた。
「――【リペア】、空間拡張」
轟音と共に、地下空間が巨大なドーム状に広がる。
俺は次に、温泉宿で習得した「源泉の詰まり抜き」の知識を応用した。
「――【クリーン】、源泉確保」
地下深くの岩盤を【クリーン】で浄化し、温泉の脈を掘り当てる。
新鮮な源泉が、そのまま地下施設に引かれていった。
「後は設備だ」
ジムには、オリハルコンを素材にした**『自動負荷調整付きマシン』**を【エンチャント】で作成。
温泉施設には、極上の肌触りになるよう【エンチャント】したタオルと、源泉の温度を常に一定にするシステムを構築した。
「すごい! まるで秘密基地みたい!」
「わぁ! 主様! これで毎日温泉に入れますね!」
アイリさんとスズが歓声を上げる。
「Master。この施設は、外部からの侵入者が絶対に近づけない、**『究極の安息地』**となります」
リサが満足そうに報告する。
これで、俺の生活空間は「練馬区全体」から「豪邸地下のプライベートゾーン」へと、さらに強固に守られたのだ。
「よし。これでしばらくは、地下で筋トレと温泉に入り浸れるな」
俺は満足そうに笑った。
世界を救う力は、こうして**「自分を甘やかすため」**に使われるのだった。
(続く)
裏社会の金で、主人公の怠惰な願望が具現化されました!
地下の極上プライベート温泉とジム、これぞ最強のスローライフです。
次回、この贅沢すぎる生活の副作用。
自宅警備に飽きたリサが、新たな「獲物」を見つけます!




