表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代日本で「生活魔法」が使えるのは僕だけのようです。社畜を辞めて「特殊清掃」を始めたら、いつの間にか億万長者になっていました  作者: かるびの飼い主


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

88/94

第88話 【クリーン】の超広範囲展開!難病と化した汚泥フロアを「清浄化」してチームを救出

3話更新の3話目です

俺は西園寺さんと共に、難易度Sダンジョンの最深部にある**「黒い汚泥フロア」**にテレポートした。

 周囲は粘性の高い黒い泥に覆われ、魔力の流れが完全に阻害されている。


「うっ……! この汚泥、空気が腐ってる!」


 西園寺さんが鼻を押さえる。

 汚泥は生き物のように蠢き、腐敗した魔力を放出していた。

 そのフロアの中心で、精鋭チームは最後の抵抗を続けていた。


「佐藤様、彼らが限界です! お願いします!」

「分かりましたよ」


 俺は、汚泥の沼に向かって、手を広げた。

イメージするのは、このフロアを**「傷つく前の、魔力的に清浄な状態」**に戻すこと。


「――【クリーン】、広範囲浄化ワイド・ピュリファイ


ドオオオオオオン!

一瞬、フロア全体が純白の光に包まれた。

黒い汚泥が、まるで時間が逆戻りするかのように、サラサラの泥になり、そして**澄んだ水へと還元**されていく。


「な……!? 汚泥が、消えた?」


西園寺さんは、あまりの光景に言葉を失った。

数百メートル四方の「黒い汚泥フロア」は、たった一発の【クリーン】で、清らかな水が流れる普通のダンジョンフロアに変わったのだ。


「フッ……。所詮は**汚れ**だ。俺の【クリーン】の前では、どんな猛毒も存在できない」


 汚泥の腐食性によって、救助チームが閉じ込められていた岩壁も崩壊寸前だったが、彼ら全員が汚泥が消えたことで、無傷で脱出できた。


「あ、ありがとうございました! あなたが、ダンジョン庁の秘密兵器……!」


救助チームのリーダーが、俺に向かって深々と頭を下げた。

彼らは、自分たちが救われたのが、最強の攻撃魔法ではなく**「掃除魔法」**だったとは夢にも思っていないだろう。


「報酬は、汚泥のサンプルを少しもらうことで結構です」


 俺は汚泥が純水になる直前の成分を少しだけ【アイテムボックス】に回収した。

この魔力の「汚れ」は、きっと何かの役に立つはずだ。


 任務完了。俺は西園寺さんを置き去りにして、さっさとテレポートで自宅に帰った。

スズが作ってくれた、獲れたての魚の煮付けが待っているのだ。


(続く)

「黒い汚泥」という最悪の汚れを、一瞬で浄化しました!

【クリーン】はどんなチートスキルよりも最強の掃除魔法です。

次回、回収した汚泥のサンプルが、意外な用途に化けます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
3話に分ける文量ではないよね
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ