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現代日本で「生活魔法」が使えるのは僕だけのようです。社畜を辞めて「特殊清掃」を始めたら、いつの間にか億万長者になっていました  作者: かるびの飼い主


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第86話 アイドル・アイリ、豪邸に引っ越すも「やることがない」究極スローライフの弊害

3話更新の1話目です

アイリさんの引っ越しは、事務所も最終的に折れた。

 最高の食材と最高の環境、そして俺の魔力によるコンディション管理は、国民的アイドルの健康維持に不可欠、という屁理屈で通したらしい。


 引っ越し当日。

 アイリさんは大量の荷物を持ってきたが、佐藤がそれを一瞬で【アイテムボックス】に格納し、必要なものだけを魔法で配置してくれた。


「すごい……! これがチートハウス!」


 アイリは感動したが、すぐに不満そうな顔になった。


「ねえ、佐藤さん。私、家で何したらいいの?」

「何って……好きなことをすればいいんじゃないですか」

「それが問題なのよ!」


 彼女の不満は、この家が**あまりにも完璧すぎる**ことだった。


 **【クリーン】**:家は一瞬たりとも汚れない。掃除は不要。

 **【エンチャント】**:服は常に清潔でシワ一つない。洗濯は不要。

 **【自動収穫】**:庭のダンジョンから、食材は自動で運ばれてくる。収穫は不要。


「私はアイドルの前に人間なのよ! 働かせて!」

「ガイルは掃除用具の管理係、リーリアはフィアナの教育係という仕事を見つけていますよ?」


 俺は優雅にコーヒーを飲みながら言った。

 俺の家では、**「労働」**は最も価値のあるものとされている。


「……くっ。じゃあ、私は**『佐藤さんのお世話係』**になるわ!」

「それはスズの仕事です」


 アイリさんは悔しそうに唸り、結局、スズと共に**料理の修行**に励むことにしたのだった。


(続く)

究極のスローライフを謳歌する主人公と、労働意欲の高いアイドルの衝突。

この家では「暇」こそが最も大きな弊害かもしれません。

アイリさんの居場所は、料理の腕を磨くことで見つかるのか?

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― 新着の感想 ―
歌手なら、音楽家なら、アイドルなら、BGM担当がピッタリでは? 歌いたい時に歌って、それが好きに流せる環境で、住人の反応が返ってくる。 本当に歌で勝負出来るなら、最高の成長環境かと。
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