表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代日本で「生活魔法」が使えるのは僕だけのようです。社畜を辞めて「特殊清掃」を始めたら、いつの間にか億万長者になっていました  作者: かるびの飼い主


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

80/94

第80話 悪徳業者が偽造品を持って挑戦状!「オリハルコンの偽物」を目の前で作ってくれました

4話更新の3話目です

翌日。

 例の悪徳業者たちは、ダンジョン素材の買付けを終えると、満を持して俺の豪邸に乗り込んできた。

 代表は、いかにも胡散臭い笑顔の「エドガー」と名乗る男。


「おや、あなた様が『クリーンライフ佐藤』さんですか。ご挨拶が遅れました」


 エドガーは、俺の前に、自社のカタログを広げた。


「我々は異世界の知識を持つ者。あなた様もその一端をお持ちでしょう? 私たちは、エンチャント品の偽造や、素材の横流しを一手に担っております。ぜひ、提携しませんか?」


 彼は豪邸を見て、俺が同業者だと確信しているようだ。

 悪徳業者たちが売っているのは、魔力は微量だが、見た目だけは本物そっくりの「偽造エンチャント品」だ。

 これによって、日本のダンジョン市場は混乱し始めていた。


「どうだ? これは我々の技術の結晶。この石ころにエンチャントした『自動修復ポーション』は、一個十万円で飛ぶように売れている」


 エドガーは得意げに、石ころを見せる。

 俺はそいつを手に取った。


「なるほど。汚い商売ですね」


 俺の言葉に、エドガーは鼻で笑った。


「ビジネスに綺麗も汚いもあるか! 我々は、あなた様が作っているという『オリハルコンの包丁』すら、安価な偽物で作れるんですよ?」


 彼は、自社の技術を証明するため、目の前で「偽オリハルコンの塊」を取り出し、あっという間に「偽の聖包丁」を作り上げた。


「どうです? 見た目も切れ味も遜色ない。価格は本物の十分の一だ」


 俺は黙って、スズを見た。スズは悲しそうに、エドガーの作った偽包丁を睨んでいる。

 この悪質な商売が、俺の愛する家族スズが作った『本物』の価値を下げている。


「Master、殲滅許可を」

「Target、彼の服についた『嘘』という汚れを検知」


 リサとマーリンが殺気立っている。


「いや、いいよ。エドガーさん」


 俺は笑顔で言った。


「その偽物も、あなたの**『悪意』**も、この商売の場からまとめて掃除しますよ」


(続く)

偽造品販売という、主人公のチートビジネスを脅かす悪徳業者が襲来。

彼らは「悪意」こそが商売の力だと信じていますが、主人公はそれを「汚れ」と断定しました。

次回、主人公の【クリーン】と【不運付与】の合わせ技で、この悪徳業者を徹底的に叩き潰します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
疲れているときに読むとステキ!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ