表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現代日本で「生活魔法」が使えるのは僕だけのようです。社畜を辞めて「特殊清掃」を始めたら、いつの間にか億万長者になっていました  作者: かるびの飼い主


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/94

第76話 面倒なので【クリーン】で精神武装し、完璧な服装で防衛省へ向かいます

4話更新の3話目です

「Master、私がお供いたします」


 リサが完璧なメイド服姿で、俺の前に跪いた。


「敵の有無に関わらず、Masterを一人で政府機関に送るわけにはいきません。完璧な秘書兼護衛として、お供させてください」

「助かるよ、リサ。頼む」


 俺は普段着のTシャツを脱ぎ、クローゼットから数年前に買った高級スーツを取り出した。

 久しぶりに出したせいで、少しシワが寄っている。


「うわ、シワだらけ。面倒くさい」


 俺はスーツに魔力を込めた。


「――【リペア】、繊維復元ファブリック・レストア


 スーツは瞬時にシワ一つない状態に戻った。さらに、その上に魔法を重ねる。


「――【エンチャント】、威圧オーソリティ付与」


 俺のスーツは、見た目は変わらないが、触れた人間に「この人はただ者ではない」と感じさせる、強烈なオーラを放ち始めた。


 次に、自分の頭に手をやった。


「よし、最後は俺の心も掃除しないと。面倒だ、行きたくない、というネガティブな気持ちは掃除屋には不要だ」


「――【クリーン】、精神マインド清掃クリーニング


 一瞬、頭の中がスッと冷たくなった。

 すべての雑念や不安、面倒くささが消え去り、残ったのは**「この問題をさっさと片付けて、ソファに戻る」**という純粋な目標だけだ。


「よし、これで完璧だ。リサ、行こう」


 完璧なスーツを纏い、精神武装した俺の隣を、完璧なメイドが歩く。

 俺たちは玄関を出て、門の陰に隠れた。


「テレポート!」


 俺たちは一瞬で、防衛省庁舎から一駅離れた場所へと移動した。

 正面からテレポートすると、さすがに政府を刺激しすぎる。


「Master、さすがです。移動後のシワもゼロ。このまま面会に臨めます」


 リサが俺のスーツの肩を軽く払い、満足そうに微笑んだ。

 日本の最高権力に近い場所で、俺の「掃除」の流儀が、いよいよ披露される。


(続く)

防衛省の面会という面倒なイベントに向けて、主人公は生活魔法で万全の準備をしました。

【クリーン】による精神的な調整と、【エンチャント】による威圧感の付与。

これで主人公は「究極の営業マン」のような状態です。


次回、ついに防衛省の会議室へ。高官たちとの対面です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ