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現代日本で「生活魔法」が使えるのは僕だけのようです。社畜を辞めて「特殊清掃」を始めたら、いつの間にか億万長者になっていました  作者: かるびの飼い主


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第68話 自動化システムの恩恵で、我が家はついに「労働ゼロ」の境地へ

3話更新の1話目です

庭のダンジョン自動化システムが稼働して数日。

 俺の生活は、もはやパラダイスと化した。


 リビングで寝転がっていても、アイテムボックスにはダンジョン素材が時間ごとに自動で分別・補充される。

 スズは「食材が無限!」と目を輝かせ、日替わりで豪華な料理を作ってくれる。


「Master、システム稼働率100%を維持しています。異常なし」


 リサは以前よりも完璧なメイドになった。

 彼女の仕事は減ったどころか、「システム管理者」という新しい使命を得て、より張り切っている。

 何より、自動洗浄・修復機能のおかげで、リサのメイド服は常に新品同様。


 そんな中、我が家に新しく加わった居候たちも、それぞれの場所で活動していた。


「フィアナ様、いいですか。エルフの王族は、ポテトチップスを一度に三枚以上食べてはいけません」

「えー、リーリアうるさいわ。これはストレス解消なの!」


 リーリアがフィアナの横に座り、王族としての教育を始めている。

 リーリアは植物学の知識を活かして家庭菜園を手伝い、フィアナの堕落した生活を少しでも修正しようと奮闘していた。

 その努力の甲斐あってか、フィアナがコタツから出る時間がわずかに増えた。


 そして、ガイル。

 彼は自動化システムには興味を示さず、別のことに没頭していた。


「サトウ殿! この『クイックルワイパー』、なんと神々しい構造なのだ! 柄の角度、シートの交換の容易さ……これぞ、世界を救う『掃除の剣』だ!」


 ガイルは、俺が買い与えた日本の掃除用具を「神器」として扱い、毎日手入れに熱中している。

 戦士長から「掃除用具管理者」に華麗に転身していた。


「まあ、みんな幸せならいいか」


 俺はリモコンでテレビのチャンネルを変えながら、ソファで伸びをした。

 この何もしない生活こそが、俺の求めた究極のスローライフなのだ。


(続く)

自動化システムにより、我が家は究極の安寧を得ました。

平和な日常ですが、このチート級の生活は、やがて異世界の「高次の存在」に目をつけられることになります。


次回、世界に異変が!神視点で語られます。

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