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現代日本で「生活魔法」が使えるのは僕だけのようです。社畜を辞めて「特殊清掃」を始めたら、いつの間にか億万長者になっていました  作者: かるびの飼い主


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第49話 【元旦】神様(本物)を連れて初詣に行ったら、神社の鈴が勝手に鳴り響きました

3話更新の2話目です

 一月一日。俺たちは晴れ着に身を包み、近所の神社へ初詣に来ていた。


「わぁ、お着物なんて初めてです! 似合いますか?」

「Target、着物の機動性を確認。……足元が少し動きにくいですね」


 フィアナは鮮やかな振袖、リサはシックな訪問着。どちらもモデル並みに似合っている。

 スズとビビは、お揃いの子供用着物だ。完全に七五三だが、可愛いのでヨシ。


「よし、お参りするか」


 賽銭箱の前に並び、パンパンと手を合わせる。

 その瞬間だった。


 ガランガランガランガランッ!!!


 誰も触れていないのに、拝殿の鈴緒すずおが激しく揺れ、鈴が轟音を立てて鳴り響いた。

 さらに、拝殿の中から突風が吹き出し、神主さんが慌てて飛び出してきた。


「な、なんだ!? ご神体が……光っておる!?」


 周囲の参拝客がざわつく中、スズとビビが顔を見合わせた。


「あ、ここの神様が挨拶してくれたみたいです」

「『格上の神様が二人も来てビビった』って言ってるわよ」


 そうだった。

 うちは座敷わらし(福の神)と、元貧乏神(厄除けの神)がいるんだった。

 地元の神様からしたら、上司が視察に来たようなものか。


「……お騒がせしました」


 俺は追加でお賽銭(奮発して一万円)を入れ、早々に退散することにした。

 帰り道、屋台で買った焼きそばを食べながら、俺は思った。

 今年は神頼みする必要なんてない。ウチに神様がいるんだから。


(続く)

今年も佐藤家は騒がしくなりそうです。


次回、お正月の風物詩「書き初め」。

マーリンお爺ちゃんが本気を出して、空に文字を書きます。

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― 新着の感想 ―
気合い入れて信仰と挨拶を述べる人間の相手しようかと思ってたら、超格上が2人も挨拶しに来たとかまあひっくり返りますよね笑
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