22 『lemon』
神奈川県の相模大野駅というところに、期間限定でストリートピアノが出現したと聞き、行ってきた。
1人10分以内で、と案内に書いてあったけど、弾き終わったらまたすぐ並んで弾く…を繰り返している女の人がいた。
うーん。
女の人弾き終わる→次の人が弾こうとする間にまたすぐ並ぶ→また女の人弾く
私は、並ぼうとしたら僅差で先を越されてしまったので、順番を待つことになってしまった。
私の後は、3歳くらいの女の子が並んだ。
お母さんに
「待ってるの寒いですよね。先に弾きますか?」
と確認したところ、
「少し触りたいだけなので!」
とのこと。
なので、「私と一緒に弾く?」と聞いたら、元気に頷いてくれた。
このやりとりが後ろでされてるんだから、女の人は、女の子に順番を譲ってあげてもいいのにな…と思ってしまった。
相模大野駅の、改札を出たところ、広場みたいになってるところに電子ピアノがあったのだが、通り抜ける風がすさまじく、寒かったのだ。
女の人は2曲も弾いたので、私と女の子は寒風の中、15分くらい立って待ってた。
やっと順番が回ってきた時、女の子の手を引いてあげたら、冷たくなってしまってた。
椅子に座らせてあげて、「音が出るよ。叩いてごらん。」と言ったら、上手に鍵盤を叩けた。
「上手だねえ!」と言ったら、ニコニコ笑ってくれた。
「一緒に弾こう。好きにバンバンしていいからね。」と声をかけて、かえるのうたとBling‐Bang-Bang-Bornを弾いた。
女の子はめちゃくちゃ楽しそうにバンバン鍵盤を叩いた。
Bling‐Bang-Bang-Bornの後、女の子のお母さんからお礼を言われた。
女の子とバイバイのタッチをして別れた。
この女の子との連弾は3分ほどだった。
たくさん拍手をもらった。
女の子とバイバイのタッチをした時、チラッと後ろの列を確認したら、人が何人か並んでいたので、短い曲を1曲弾くことに決めた。
米津玄師の『lemon』のショートバージョンをサラッと弾いて、すぐ帰った。
ノーミスで弾けた。
女の子、可愛かった。
これからも、子供ちゃんが後ろに並んだら、一緒に弾いてあげるか、順番代わってあげようと思った。




