21 どこを見ているか
21 どこを見ているか
ピアノを弾いている時、どこを見ているかについて書いてみる。
楽譜があれば、楽譜を見ている。
楽譜がなくても、頭の中に楽譜を思い描いている。
じゃあ、楽譜のどこを見ているのか…?
私は、「今弾いているところの1小節先」を見ながら弾いている。
心は次はここのキーに移動だ、と準備をしている。
楽譜には、指番号がついている時がある。
「この音は、この指で弾いてください」という指示である。
指番号は全て覚える、もしくは弾きやすいように自分でつけたのを完璧に暗記しておく。
その上で、音が次どこへ飛ぶのか、目で楽譜を先読みする。
この先読みがすごく大事。
これが出来ていれば、今どこを弾いているか見失わないし、苦手なところに突入する時の事前準備ができる。
1曲を弾ききる間中、ずっと集中して、今弾いているところより先を追い続けるから、弾き終わるとものすごく疲れてる。
ある実験で、ピアノを弾く人の脳の動きを調べたそうだ。
複雑な曲を弾けば弾くほど、脳が活性化していたらしい。
うなずける。
感覚としては、中国語を話す時と似てる。
頭の中の日本語を中国語の語順に直して話す時と似てる。
今目の前でやってることと、頭の中でやってることが別、みたいな感じ。
でもどっちも同時並行で完璧にやらなきゃダメ。
だから、私にとって、ピアノと中国語は結構似てる。




