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呼子のイカを食べに行く

 たまに食べたくなるんですよね~。


 10月のある休みの日、旦那ちゃんと嫁ちゃんは久しぶりにお出かけしました。

「イカ、イカ、イカ、楽しみ~」

 呼子名物、イカ定食を心待ちにしていた嫁ちゃんは、車を運転しながら笑顔です。

「俺のイ〇汁、満タンに注いでやろうか」

 突然イッツ、下ネタおじさんジョークを助手席の旦那ちゃんが突然ブッコミます。

「・・・・・・」

「・・・・・・てへっ」

「・・・ガス欠するわっ!」

 嫁ちゃんの怒りの返しが炸裂です。

「・・・ごめ~ん」 


2時間後、海が見えてきました。

 目的地のお店に着きました。

「すいません!ここ数日、海が荒れていて予約分のイカしかないんですよ」

 早々に店員さんに言われました。

「そうですか」

「多分、他のお店もそうなんじゃ(イカない)ないかな」

 2人に暗雲がたちこめます。

「イカだけにイカがわしい・・・」

 旦那ちゃんニヤリ。

「黙ってて」

「ごめ~ん」


 二軒目。

「すいません。うちは冷凍のイカならありますけど」

「う~ん、こうなると、もうイカるしかないねイカだけに」

 旦那ちゃんキラリン。

「う~、イカ食う」

 嫁ちゃんは諦めません。


 三軒目。

「生イカ?ありますよ」

「やったー」

 2人は席に座ります。

「・・・イカ定食3千円だとう・・・税込みで3300円だとう・・・この前2900円ぐれえで食べたのに・・・」

「旦那ちゃん、あたし誕生日シーズンよろしくね」

「それは先月・・・」

「シャラップ!」

「ぐっすん」

 旦那ちゃんは渋々、生イカ定食を2つ注文しました。

「生イカって卑猥に聞えるよね」

「旦那ちゃんだけよ」

「・・・そう」


 2人が待っている間にも、生イカ定食を求めて、次々とお客さんが入って来ます。

 ウェイターのおばちゃんが、

「へっ?〇〇店、○○店もイカが置いてない。そうなんですか~」

 と聞き、次のお客さんに、

「あのね、〇〇店、〇〇店にはイカ置いてないってよ。良かったね~、早いとこ、うちで食べて行ってね」

 早速情報を即利用、商魂たくましい姿がみられました。

「もう言っている」

「だね」

 2人はおばちゃんの素晴らしさに驚きます。


 さぁ、待ちに待ったイカ定食です。

 まずは、酢の物、茶わん蒸し、それから待っていました生イカの刺身、まだ生きていますよ~触手がにょろにょろ。

「ね、これって」

「全集中で食べなさい」

「へーい」

 コリコリと美味。

 しかしながら朝マックの後、2人はお腹が意外と膨らんでいました。

 次に、お吸い物のご飯、それからいかしゅうまい。

 イカ刺しを食べると、残り部分を天ぷらにしてくれます。

 これがふっくら美味しい・・・おいすい。

 多少の満腹感もどこへやら、ご飯がススム君です。


「あ~イカ(良)った、イカ(良)った」

「ごちそう様です」

 ぺこりと嫁ちゃん。

 旦那ちゃんは改めて、注文書の値段を見ます。

「やっぱり、ぎゃふん!」





 ぎゃふん。

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― 新着の感想 ―
[一言] イカ定食って、そんなにするんですか。 でも、美味しそうですね……いいですね。 呼子に行けば、生で食べられるんですね……フムフム。
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