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奥さんの誕生日には

 今回は真面目な回。

 

「ねぇ、私の誕生日になにしてくれるの」

「・・・なにって?」

「例えば、旅行とか」

「今は、無理っしょ」

「じゃ・・・なんか」

「なんかねぇ・・・って、ところで、君、昔は誕生日なんて年とるだけで興味ないって言ってたでしょ」

「そんなの言ってた?」

「言ってたよ」

「それっ、付き合った頃に言ってた事でしょ」

「・・・・・」

「いつまで覚えてるのよ」

「・・・だって、しょうがないじゃないか・・・」



 誕生日の2日前、奥さんはコロナワクチン2回目接種を受け、翌日、熱がでてダウンした。

「いてて、脇と節々が痛い」

「早よ、寝なさい」

「うん・・・でも今日テレビで鬼滅が・・・」

「録画しているんでしょ」

「まあね」

 おでこに、熱さまシート、ぐったりとベッドに寝ている奥さん。

「明日、たんじょうび・・・なのに・・・」

「まあ、そんなこともあるよ」

「明後日、仕事・・・熱さがらなかったらどうしよ・・・」

「そん時は休み」

「うん」

「じゃ、おやすみ」

「おやすみ」


 で、誕生日。

 私は仕事で心配しつつ、家を出た。

 手すきの時間にラインでメールを送る。

「誕生日おめでとう」

 ・・・メールで送ると結構、恥ずかしい。

「ありがとう。だいぶ体調よくなった」

 と、嬉しいメールの返事。

 仕事帰り、私は御用達のセブンで、ケーキとハイボールを買う。

 とりあえずの誕生祝いだ。

 玄関を開ける。

「ただいま」

「おかえり」

 いつもの返事に、つい顔がほころぶ私。

 何気ない日常が大事だということを、ふと感じた。


 あれっシリアスじゃん(笑)。



 単発投稿しようか迷ったけど、思いのほか短い文になったので、旦那ちゃん、嫁ちゃんにぴりりを添えて。

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