旦那ちゃんと嫁ちゃんの今年もメリークリスマス
もうすぐメリークリスマス。
しんしんと森に雪が積もります。
大きなもみの木が風に揺れ、ぱさりと積もった雪が落ちました。
旦那ちゃんサンタはその音に振り返ります。
「なんだ雪か」
「旦那ちゃん、急いで時間ないわよ」
嫁ちゃんサンタは、手早く白い大きな袋にプレゼントをつめます。
「ほーい」
旦那ちゃんは、子どもたちのプレゼントが合っているか確認をし、嫁ちゃんに手渡します。
「ちゃっちゃっとやるわよ~」
「・・・これは」
旦那ちゃんの手が止まります。
そっと、プレゼントを脇に・・・。
「こらっ!」
「へっ」
「プレゼント」
「これは旦那ちゃんも希望しているプレゼントで・・・」
「あーた、サンタでしょ、って・・・そもそも大人は駄目なの」
「大人は駄目って誰が決めたの!」
「・・・一般常識よ」
「そんな頭の固いサンタや大人になんかなりたくないやい」
「おいおい、オッサンが何を言う」
嫁ちゃんは、旦那ちゃんが脇に置いた子どものプレゼントを取り上げる。
「ああ~DX日輪刀胡蝶さんばーじょんが~」
「まだ尾を引いているのかよ」
「えへへ~」
「えへへじゃないっ!」
「ほーい」
そうして2人は、みんなのプレゼントをそりにのせ、トナカイに出発を促します。
「出発進行~っ!」
シャンシャンシャン。
鈴の音高らかに。
「・・・ねっ、旦那ちゃん」
「ん?」
「寒くないの」
「へっ」
「下履いてないよ」
「何ですと!」
「この確信犯めっ!」
ぎゅいっとアレを捻りあげ。
「ぎゃふん!」
「もう、わいせつ物陳列罪で捕まる前に履いてきな」
「ほーい」
今年も賑やかなクリスマスになりそうです。
ちゃん、ちゃん。
ちゃん、ちゃんって(笑)。




