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旦那ちゃんと嫁ちゃんのエピソード1.3ぐれえ(こっそり)

 ぐれえです。


 仕事あがりのパチンコは格別だ。

 新婚間もない旦那ちゃんは、帰り道にあるパチンコ屋で一勝負。

 家に着くのは、21時や遅い時は22時を超えることもあった。

「ただいま~」

「今日も遅かったね。残業?」

「うん、まあね。今、ちょいと忙しいから」

 ※旦那ちゃんは、この時、船頭ではありません。

「ふーん」

 付き合った頃から内緒にしていた好きなパチンコ、ここでバレる訳にはいかない。

 正直に言えない旦那ちゃんは、胸がチクリと痛んだ。

 いつか言おうと心に決めながら、言えない自分を情けなく思いながらも、言ったらきっと嫌がるだろうと言えずにいた。(何度、言うを使うんだ。笑)

 そんなある日。

 仕事でむしゃくしゃしていた(のかな?)旦那ちゃんは、連日P店で遊んで帰りが遅くなってしまった。

「ただいま~」

「・・・・・・」

 嫁ちゃんの寂しそうな顔が目の前にある。

「・・・どうしたの?」

「どうしたのは、こっちよ。旦那ちゃん、仕事こんなに遅くならないでしょ?」

 旦那ちゃんの血の気がさっと引く。

 これまでだ。

 ああ、嫁ちゃんに悲しい思いをさせている。

 言う、即、腹は決まった。

「ごめん!」

 旦那ちゃんは正座をし頭をさげた。

「何?」

 突然の事に驚く嫁ちゃん。

「あの、パチンコ屋で遊んでいた」

「は?」

「ごめん!」

 平謝りの旦那ちゃん。

「・・・はははは。旦那ちゃんは、やっぱり正直者だね、顔にでちゃうね」

「・・・・・・」

「きちんと理由を言わないから、いつも遅くなるの心配しちゃったよ」

「ごめん」

「そう思うなら、ほどほどに」

「はい」

「でも」

「ん」

「旦那ちゃん、パチンコするんだ」

「驚いた?」

「うん、少し」

「そっか」

「黙っていたんだね」

「ごめん。もし嫌だったら止めようか」

「ん~、まぁ、金銭感覚がちゃんとしているなら、ほどほどにならいいよ」

「本当?収支帳は必ずつけているし、絶対迷惑はかけない」

「はいはい。もう迷惑かけているけどね」

「すいません」

「わかったらご飯食べよ。もう私、先に食べちゃったよ」

「はい。気をつけます」


 旦那ちゃんは胸のつかえがとれ、ほっとした。

 内緒にすることがこれほど心苦しいとは。

 嫁ちゃんの寂しそうな顔は見たくないそう思った。

 けど、これで気持ちを楽に打てる。

 でへへ。

 ・・・・・・。

 ・・・・・・。

 後日、調子に乗った旦那ちゃんは、後、嫁ちゃんから説教をうけ週2回という決め事を設けられましたとさ。

 ちゃんちゃん。


 秘密・・・もしあったら言った方が楽になるよ(笑)。

 しかし何故、こんな自分の恥を書く旦那ちゃんよ。

 それは旦那ちゃんと嫁ちゃんのお話だからだよっ!

 すなわちこれはフィクションなんだもん・・・多分(久々やねん)。





 はあ(笑)。

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