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パソコンが異世界と繋がったから両世界で商売してみる  作者: フェフオウフコポォ
エピローグ

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アイーシャの女子力クッキング

本日 いっぱい 投稿目





 てれれててって♪

 てれれててって♪


 てれれてててててててってってって♪


「「 アイーシャの女子力クッキングー♪ 」」


「はい。今日も始まりました。

 アイーシャの~……

「「 女子力クッキングー♪ 」」


「司会進行は『あれ? いたの?』 アイーシャと」

「下半身が人になってからというもの御主人様の視線がいやらしくて……ゾワゾワする感じがたまりません。エイミーがお送りいたします。」



「自慢?」

「いいえ?」


「…………」

「…………」



「さぁて!

 今日は私達による、私達の為の料理を作りますよーエイミー!」

「はい。 冠に『女子力』をもってきている当たりが楽しみですね。一体何を作るのでしょうかアイーシャ?」


「今日作るのは『鳥の唐揚げ』『キャベツサラダ』『豆乳』です。」

「んん?

 なんとも関連性が見えにくい気もしますが……このラインアップにはどんな意味があるんですか?」


「これはイチの世界。日本で『胸が大きくなる』という噂がある食べ物よっ!」

「……胸? ですか?」


「そう! 胸! もっと分かり易く言うならオッパイよ! これを食べるとオッパイが大きくなるらしいのよ!」

「は、はぁ。

 あ……だから女子力って――」

「私達は影が薄い! ちゃんとヒロイン枠に入っているはずなのに影が薄いの!」


「え? 私は別n――」

「その差はどこにあるのか!

 アデリーに有って私達に無い物は何かを考えたら気づいたの!」


「それ――」

「オッパイよ!」



「…………」

「…………」



「はい! 適当な大きさに切った鶏肉に小麦粉をまぶしてたっぷりの油で揚げましょう。

 鶏肉に下味をつけてもいいし、小麦粉にスパイスなんかを混ぜるのもいいです。

 揚げ油にラードを使ってみるのもまた本格的でいいわね。はいっ完成!」

「えっ!? 進んでる!」


「キャベツは千切りにしてそのまま出してもいいけれど、量を食べたいので刻んだ後に塩を振って揉みましょう。

 しんなりして水が出てきたら流水で洗い、塩気と水気を切れば出来上がり。

 水気をどれだけ切るかでプロっぽさが変わるから、遠心力で水をきる道具なんかがあると重宝するよ♪」

「またしても出来上がってる!」


「豆乳は、茹でて絞るなんて面倒。

 日本から紙パックに入った物を持ってきてもらえばいいわ。コップに注いで、はいOK!」

「手抜き?」


「『鳥の唐揚げ』『キャベツサラダ』『豆乳』で、女子力アップごはんのできあがり~♪」

「わ、わぁ~」



「さぁ! 食べるわよ! 食べて育てるのよ! 胸を!」

「えぇえ……」


「頂きます!」

「いただきます……あ。キャベツ美味しい。」


「酢漬けにして保存させてもいいけど、そのままで美味しいでしょ?」

「これは簡単で良いですね。

 量を食べるという点が重視されているから、かさ増しの意味でのキャベツ盛り合わせとは違う、食べる為のキャベツって感じですね。」

「ング、ムグ……唐揚げをおかずにしてキャベツが主食って感じで食べやすいのよね。

 ようやくたどり着いた食べ方なのよ。ゴク……ゴクっ、ぷはぁ。」


「へ~……」

「モグモグゴクゴク」


「……ん?」

「なに?」


「……もしかして毎食?

 毎食このメニューを食べてるんですか?」

「うん!」


「……ちなみに成果の程は。」



「……ムシャシャシャシャ」

「…………」



「……あの、アイーシャ? そんなに気にする必要ないのでは?

 確かにご主人様はアリアなんかの胸も好きですけど、基本的に『オッパイ』という存在が好きなのであって、あまり大きさに関係はないかと……」


「あるわよ!」

「うひぃ。」


「じゃなかったらなんで私の影がこんなに薄いのよ!

 私はキャラクターイラストが2回も乗ってんのよ! ドワーフの力を失った過程だって家族が騙されて結構悲惨な思いして身を切り、それ故に少しお金に対しての執着が強くなっちゃったていうキャラクター背景だってあるし、実はアデリー以上に設定作り込まれているのよ! なのになんでこんなに影が薄くなってるの!? この差はなに? 差が生まれた原因は何? もうオッパイしかないじゃない! うわぁぁん!」


「ち、ちょっと落ち着いて。」

「序盤は良かったわよ! 私が結構出てきてたし、その後よその後!

 私全然出番ないじゃないの! もう伊藤結香子とかの方が全然目立ってるじゃない! ヒロイン候補は『A』から始まる名前とかの設定どこ行ったのよぉ!」

「おち、お、おちつ――」


「こっから逆転するには、もうオッパイ! オッパイしかないのよ!

 バインバインのプリンプリンボインになって、あっと言わせて沸かせるのよぉ!」


「す、ストレスが溜まってたんですね。」

「ふぅ……

 ……そりゃそうでしょう? エイミーだって出番少なくなってたし不満はあるでしょう?」


「え? え……ええ…まぁ…(ないとか言えねぇ)」

「そうよね。エイミーなんてキャラクターイラストも無いんだから。

 私達よりずっと影が薄くなったアニですらイラストがあるのに……あ、ごめんなさい!」


「…………」

「テヘペロ☆」


「…………」

「…………」


「……アイーシャの出番が少ないのは……性格のせい。」

「あ?」


「アイーシャの出番が減ったのは! 結婚した途端、旦那を顎で使いはじめて! そのくせ自分はのんびりだらけてそうな性格のせいですー!」

「なっ!? し、しっつれいな! 私そんな性格してないわよ!」


「いーえ! 香ってます! 匂ってますー! ゴードンとのお食事事件からプンプンですー!

 その点、私はイラストないけど御主人様に尽くす系の健気な印象で読者の方々に受け入れられてるから、別に胸の大きさ気にする程に影は薄くありませんー! ちゃんとヒロインしてますー!」


「わ、私だって別にゴードンと身体の関係があったわけでもなし、イチの事業を円滑に進める潤滑剤の役割を果たしていたのよ! ちゃんとヒロインなのよ!」


「―――――っ!!」

「―――――っ!」


「――っ!」

「――っ!!」


………


……




--*--*--



「ヒック……グスっ、だから、オッパイがいると思ったの。グスッ」


「グスッ、うん。わかる。わかりますよ。アイーシャ。

 自分にできる努力をして、現状を変えようとする。貴女は強い人ですよ。アイーシャ。」


「うん。ありがと……」

「正直、私は別に胸の大きさは気にしてませんでしたが……乗りかかった舟です。

 私もアイーシャに付き合いますよ!」


「ありがとぉ……うぇーん!」

「よしよし……ぐすっ。食べましょう! 食べましょうアイーシャ! 泣いてるヒマはありませんよ! 効果が無いと頭で分かっていても食べましょう!」

「うん! 頂きまーす!」



「モグモグモグ」

「モグモグモグ」



「――あれ?」

「どうしました?」


「あそこに……イチいない?」

「あ。いますね。

 ん? ネコミミが見えますし、レノラさんと一緒なんでしょうかね?」


「あれ? ドワーフのキャシーも一緒にいない?」

「あ。ほんとだ。小さいから私の方からは隠れて見えにくかったけど、いらっしゃいますね。」


「なにしてるんだろ?」

「気になりますね。ちょっと見に行きますか。」




「うぇへへへ! スレンダーパイとちっぱい! 最高やでぇ!!」

「「 いやーん 」」





「…………」

「…………」


「……女子力って…………なんなんでしょうね。」

「言わないで。」



 てれれててって♪

 てれれててって♪


 てれれてててててててってってって♪


一応完結。

もしかすると後から似た様な話の追加はあるかも(笑)

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