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パソコンが異世界と繋がったから両世界で商売してみる  作者: フェフオウフコポォ
エピローグ

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164/166

作者 あとがき

5話? 目?



 ここまで読んで頂いて、本当に有難うございました。


 約50万文字。


 これを完結させた当時は、終わるのがとても寂しかったです。

 凄く寂しくて、泣きたくなるくらい。


 他の完結の時は『ぷぃー終わった終わった』的な満足感があったのですが、これは本当に終わるのが寂しかった。

 

 さて、作品についてですが、ラストの3話。


 『アデリーとの闘い』

 『公爵になった理由』

 『パソコンが異世界と繋がったから両世界で商売してみる エピローグ』


 は、どの話を持って、完結としても良いように書いてあります。

 個人的には『公爵になった理由』で終わるのが『やっぱりそうだよね~』的なイチらしい気がしています。


 エピローグは、どちらかというと後日談……それも百年か2百年くらい経ったんじゃね? 的な感じなので、実は別の布石みたいなもんです。


 魔力の電力利用で人が魔力次第で原動力になれる。

 そしてその魔力量次第で人型大型兵器が操れる物語的な。うふふふ。

 後々妄想する為の自分用の回ですな。


 さて


 『パソコンが異世界と繋がったから両世界で商売してみる』


 これにて終了。


 終わっちゃいました。

 付き合ってくださった方には、ただ、ひたすらに感謝申し上げます。

 有難うございます。


 改稿して、再度読んでくださった方もいたら、100万文字分読んでくださった事になりますし、感謝感謝です。


 余談ですが、この物語は連載した当初の休載後と休載前でプロットが違っています。


 折角なので、余談的に当初考えていたエンディングまでのあらすじを記させて頂きます。

 ストーリーの流れとしては、今の方が皆が幸せになれたような気がするので、修正プロットで満足してますが、折角考えていた内容を書かないのはなんだかもったいないので(笑)


 あと、厚かましいお願いではありますが、是非評価頂けると、作者の他作品や、オマケ投稿のモチベーションとなりますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。




では、当初のエンディングまでのあらすじを。



命の価値 編


 イチは、単身乗り込み、とうとうヤクザ幹部の暗殺を開始する。

 若頭以上の権力を持つ人間を排除し、命令を聞くようになった若頭を使い、自分たちの良いように利用しようと考えた。


 イチは気が昂ぶり過ぎ、派手に暴れ、騒ぎは大きくなる。

 順調に暗殺を続けるが、それを遠巻きに観察している目は二つあった。一つの目は、自分たち意外にも観察している目がある事に気が付いていた。


 目の一つは宝生富一が関連している海外マフィアが絡む集団。

 イチの動きは、即時、宝生富一に知られる事となり、そして、海外マフィアは新世界の風本部へと行動し始める。


 イチはその動きをつゆ知らず、暴力団の親分に手をかけようとする。

 親分は突如現れた異能の暗殺者に対し、我が身かわいさに宝生富一を売ろうとし電話で連絡を取る。

が、自分たちが捨て駒にされた事を悟る。


 そして、この時初めて宝生富一と会話をしたイチは、新世界の風本部に居る人間が人質にされている事を知り焦る。


 長命のカードを引きあいにだし、救出の為の糸口を探ろうとするが、焦りの余り正直に話してしまった内容は『異世界から持ってきた』という荒唐無稽な話。そんな話など信じるわけも無く、逆にイチさえ居れば長命のカードを手にできる事を知られ『見せしめ』として新世界の風に居る人間の半分を処理する事を伝えられ電話が切れた。


 またもミスをしピンチを招いた怒りと焦りと不安から、イチは疾風の魔法を全力で使い、ビルを飛び移るかのように移動し、新世界の風本部へと向かう。


 本部には既に、大量の海外マフィアの構成員と思わしき人間達が黒山の人だかりを作っていた。

 まだ入り口が少し破壊されただけで襲撃には間に合い、無我夢中で突っ込んでゆく。

 マフィアを全員を燃やし尽くそうとするイチ。だが魔力が切れ思ったように魔法が使えない。


 行動しようにも行動できない。

 イチだけは殺さないよう指示されている為、足を撃たれ動けない状態になるイチ。


 蹂躙する様を眺めているといいとマフィアのリーダーに告げられ、イチは自分が狂ってもいい。守りたいと強く思い、狂ってしまうかも知れない事も構わず、自分に残る魔力を絞りだそうとする。


 その時、サリーさんが新世界の風本部の扉ごと、構成員をまとめてブッ飛ばした。

 サリーさんは、ただ眠っていたのではなく、スキルカードを握りつぶして過剰な力を手に入れて失神していたのだ。


 サリーさんに多数の銃口が向けられ発砲されるが、サリーさんの防御結界も強化されており弾は結界で止まる。

 その様子に構成員に動揺が走ると同時に、超ハイテンションサリーさんによる、中二病がごとく言動の下、超鉄拳制裁が始まるのだった。


 朦朧とする意識の中、イチは安心感を覚えたが、破れかぶれになった構成員リーダーがイチを人質に取る。

 だが、突如意識が無くなったように倒れるリーダー。


 サリーさんだけではなかった。

 結香子が睡眠の魔法を使っていた。


 結香子はサリーさんが一度仮眠から覚めた時に、スキルカードを握り潰すよう指示され、妨害系の魔法を使えるようになったのだ。


 攻守が逆転し、宝生富一を追い詰める事に成功したイチは、再度、交渉をすることにし一つ提案をする。


 『お前を異世界に連れて行ってやる』と


 翌、宝生富一を車に乗せアプリを起動し、大画面に向けてイチはアクセルを踏む。

 宝生富一は、イチ以外の人間には見えない壁があり、通れないことなど知るはずもなかった。


 宝生富一の異世界行きの映像は、しっかりと記録され、その映像を利用してヤクザと海外マフィアに情報を発信。金持ちネットワークに新世界の風には手を出すべきではないと認識させる。


 ひと段落つき、イチは自分の長命カードの持込がどれほどの影響力を与えるのかを、ようやく理解し、心底反省し。やはりアデリーに癒しを求めるのだった。


 ただ……事態は終わっていなかった。


 監視をしていた目は、すべてを見ていた。

 そしてイチのおおよそを理解する。


 後日、新世界の風本部に、欧米の軍人と思わしき数人がやってきて言う。


 「日本とは話がついている。他の国のトラブルバスターになるから、ちょっとだけ協力しろ。」


 と。


 サリーさんは、手の付けられない所まで事態が進んでいる事を悟り『大人しく従った方が良い。』と、イチと念話で会話をする。

 イチも何とか現状打破しようと試みるが、加藤さんを人質として引きあいに出され先手を打たれていた。


 悔しさに歯軋りをする……が、この軍人曰く、加藤さんに海外マフィアの手が伸びようとしていたのを阻止し、保護をしたと。


 ショタに目覚めた加藤さん。

 元々イケメン好きという事もあり、比較的幸せに保護されている時間を過ごしていた。


 そして軍人から「敵対の意思はなく、協力関係を取り付けたいだけ」と、サリーさんを口説くついでに言われるのだった。


 害意の無さに毒気を抜かれ申し出を快諾し握手を交わす。

 結香子まで口説き始め、結香子の魔法で眠らされる軍人。


 こうして、イチは時々実験を手伝ったり、気分や対価しだいで物やカードを提供する事になり、この流れは、イチにとっても非常に有益で、国外の流通品を手に入れる取引先が出来ることになったのだった。


 その取り組みの中で、アデリーの超強度糸を利用した、強化服が作られるようになり炭素繊維と組み合わせた戦闘服が完成。以降、イチはアデリーの愛情たっぷり黄金色の糸と、黒の炭素繊維のツートンカラーの服を着るようになり、その他のイチの関係者は通常の白い糸と黒の炭素繊維の服を着るようになるのだった。



ニアワールドの真実 編



 日本ではサリーさんが軍人とつるむようになり、結香子が仮死状態になればニアワールドに行けるかもしれないと閃き、実験しようとするくらいのトラブルしか無くなって放置しても安心できるようになっていた。


 そこでイチはニアワールドに置いて、さらなる発展の為にマッドサイエンティストのホールデンやアニと一緒に電気の発明を急いでいたが、成功には程遠い状態で、新設した研究所で毎日ボカンと爆発やスパークを起こす日々を送っていると携帯がなった。


 ニアワールドで携帯が鳴るはずはない。が、一つだけ可能性はあった。

 そしてその不安は的中した、神様からの連絡だった。


 イチは行き来が出来なくなる可能性に恐怖したが、携帯にでないわけにも行かず、懐かしい程に崇め奉って電話にでる。


 神様は現状を知り尽くしているが知らないふりをして、少しだけ連絡をよこさなかったイチをいじめるが、すぐに本題に入った。


 本題は『勇者が討伐に成功して帰ってくる』という事だった。


 帰ってくるだけなら何も問題ないだろうと思いつつ神様の話を聞くと、勇者はチートを使ってこの世界の悪を退治することを是として行動をしている。だが、実際はその行動が大きな問題なのだと。


 ニアワールドはバランスの取れた世界で、善悪のバランスもとれている。


 チート勇者の行動で悪い人間がいなくなり、そして善たる勇者がどんどん強力になる度に、世界がバランスを取ろうとし、その結果、モンスターが強くなっていた。


 だが、これ以上モンスターが強くなれば、人間が生きれない環境になる可能性があり、そこで『イチ』という悪い影響を及ぼす人間を入れたのだと。


 実際に人間の中に悪い人間が増え始めていて、今、ニアワールドはバランスを取る方法を検討する為に休眠状態に入っているらしい……神様の電話は、結局のところ『勇者を何とかしろ』という話だった。


 このままチート勇者を放置すれば、創造主の神様がチート勇者のラスボスになる可能性もあるらしい。

 だが神様曰く「一匹のアリがカマキリを倒せるようになったとて、人と戦っても勝てんじゃろ?」と。


 神様としてもチート勇者を殺すような真似はしたくないらしく、イチに何とかしろと振る。


 まさか勇者を敵に回すだなんてとんでもない。と、断ったが、ご褒美をもらえる事になり、その前払いとして、アデリーが望む事を叶えてくれる事になった。


 アデリーは『イチが私の事を大好きになるように』と願い、アデリーは人化した。


 イチ アデリーの人化に大歓喜&大興奮。

 人になったアデリーが住みやすい世界にすべく、勇者と話す事を決意する。



 電話から数日後、大きな竜が勇者の街に降り立つ。

 竜化できるハーレムメンバーに乗って、勇者が帰ってきたのだ。


 そしてそれから数日後に、かつてイチの出した書簡が効いたのか、ギルドから呼び出しがかかり、勇者と謁見する事になる。

 つつがなく自己紹介などを行い、幾つかの日本の品を進呈して終了し、謁見は恙なく終了。なんの問題も起きなかった。


 実は、帰ってすぐにラザルからチョコを見せられた勇者が独自に情報収集をし、『夢と欲望の園』へお忍びでやってきていて、その際に日本人同士の話し合いは終わっていたのだ。


 勇者はやはり根が日本人だったことでイチの話を聞いてくれた。

 争いは好まない事から、違う対策を考えようという方向で話が進んだ。

 「米」「味噌」「醤油」の誘惑にも弱かったが、それは仕方がないと思う。


 イチが正直に偽造銀貨をばら撒きまくっており、イチの作った新通貨ダグが経済をコントロールしている現状を打ち明け、勇者は『善』として行動する事は変わらず、イチが『悪』を担い、(イチが)死なない程度に、子々孫々ずっと仲良くケンカしていこうという形になった。


 尚、電気は勇者がチョチョイのちょいで作る方法を編み出し、仲良くケンカといっても、勇者は敵にまわしちゃいけないと悪寒と共に感じるのだった。


 だが、時すでに遅し。

 仲良くケンカ。永遠の敵と認定はされてしまっていた。


 こうして、人を堕落させ悪の道に誘い込む、初代、悪の親玉『イチ』が誕生するのだった。


 神様に決着内容を告げ、ご褒美に『新世界の風本部』と『夢と欲望の園』が共有する空間を作る事を願い、その願いは認められた。

 世界の行き来はイチにしかできない状態ではあるが、共有スペースが出来る事で、アデリーとサリーさんの生対面も実現できるようになった。


 そして、神様は次の言葉を言った。


 『どちらに住むか決めろ』


 と。




悪の帝王 編


 イチは、神様の問いに対してニアワールドを選択した。

 その理由はアデリー。


 神様のご褒美の前払いで、アデリーはアラクネであることに誇りを持っていたが、イチに好かれたいが為に人となった。


 二人は『悪』として、自分達が楽しくなる為にひたすら行動し、どんどん組織を巨大化、時々勇者にやられては「おぼえてろよチクショー」という、蜜月を過ごしていた。


 ある日勇者の街のアラクネ達がアラクネ女王の名の下に集まる事になったらしく、アデリーは出かけて行った。


 その集まりは職を失った針子たちがアラクネ女王にアデリーの噂を伝え、アラクネと人が相思相愛になっている状態をチクり、勇者にないがしろにされている女王が嫉妬に狂い、アデリーを捉える為の罠だった。


 女王と共に街に居るアラクネ達、総勢6人のアラクネにつかまってしまう人に変わったアデリー。


 アデリー誘拐の知らせを聞き、アデリーが自分の為に以前より弱くなってしまった事を後悔しながら駆けつけるイチ。


 イチは救出の為にスキルカードを割りまくり、超ハイテンション。

 とは言え、アラクネ達との力量差は歴然としており、勝てるワケがない。


 そこで、イチはエナジードリンクサーバーを日本から持ち込み、アラクネ達にカフェイン入りドリンクぶっかけまくるのだった。


 カフェインの効果は絶大で、酔いまくったアラクネ達に管を巻かれる羽目になったが、超ハイテンション状態のイチは、無理矢理何とか無事に事をおさめ…………られなかった。


 女王以外のアラクネ達が、イチを旦那にすれば良いんだと結論づけ、アラクネハーレムが出来そうになってしまっていたのだった。


 イチは、アラクネは嫌いじゃないし、むしろ好きだけど、そうではなく、アデリーが好きなのだと気が付き、それを叫ぶ。

 そしてその勢いに押され、アデリーにそのままプロポーズをするのだった。


返事はもちろん




後日談 編



 結果としてアラクネ達も従える事になり、いよいよ悪の帝王らしくなったイチ。


 そんなイチに変わらず接する人間が一人いた。

 アンジェナだ。


 延々とアンジェナの


「なぜ誘わないのですか?」


 という言葉発信で、清い交際を続けていたが、


「そろそろプロポーズはまだですか?」


 と、言われ戸惑う。


 が、恥じらうアンジェナの魅力に負けそうになるイチ。

 というか速攻負けた。すぐ負けた。


 よーし、じゃあ早速もっと親密になる為に場所を変えようと、アンジェナをお姫様抱っこ。


 抱っこした瞬間。

 走る悪寒。


 恐る恐る後ろを振り向くと、パキパキと人の姿からアラクネ化し、コキコキ首を横にしていくアデリーが居た。


「あ。アラクネにもなれるんだね。」


 目は糸で塞がれ、真っ暗になるのだった。



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― 新着の感想 ―
面白かった 挿絵もキャラも可愛かった 勇者の絵も見て見たかった たまたまなんとなく大金稼ぐ話が読みたくて『金』で検索して出会えて良かったー
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