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あとがき

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。


 げっちょろべです。


 この度は、本作「国際手配の勇者サマと、そしてそれを拾った俺と ~女勇者とおっさんの旅と仄かな恋の物語~」をお読みいただき、ありがとうございました。


 百万文字を超える、長い長い物語になってしまいました。いえ、当初から「百万文字書くんだ!」というモチベーションから始まったのは確かなんですがね。


 いざこうやって、自分の書いた文章の量を見てみると、自分でも「よく書ききったものだ」と、感無量ではあります。


 さて、本作ですが最初は流行している「追放モノ」をとっかかりに何か書けないかな? と考え創り上げたものです。


 また、一人称でどれだけ物語を書けるかどうか。そこに対するチャレンジでもありました。一人称難しい……。


 当初は「視点移動なんてしてやるものか!」と意気込んでいましたが、第一部を書き終わった時点でアスナ視点の閑話を書きたくなってしまったが最後。楽しくて書いちゃいました。飽くまで「閑話」という位置づけであり、おまけくらいの感覚なので、どうか許していただけますでしょうか。


 結局所謂「追放モノ」とは全然違うテイストのものになってしまいましたね。ストーリーのあらすじを例えるなら、「クリア済みのJRPGのやりこみ要素」みたいな物語なのではないか、と思います。


 ほら。ドラゴンクエストとかで、クリア後に隠しボスだったり、神様だったりと戦えたりするじゃないですか。あれです。全部のやりこみ要素を回収して、ようやく隠しボスと戦える。そんなお話かなぁ、とか思っています。


 また、作中多少ご都合主義的に物語が進んだ印象をお持ちになった方がいらっしゃるかもしれません。そうです。この物語はご都合主義で、莫大な主人公補正がかかっています。主にアスナに。そして誰よりもおっさんに。全ては精霊メティアによるものです。精霊のせいです。妖怪のせいではありません。精霊のせいです。


 しかし、作中でも言及されたように、登場人物達が選んだ選択肢。それはそれぞれの自由意志によって掴み取ったものであり、そこまでは介入していないのでしょう。彼らは彼らのその人格と能力によって、物語の結末をつかみ取りました。


 さて、最終的に時間換算の年齢的には四十手前くらいになったゲルグのおっさんがやたらとモテモテになってしまいました。若い女性陣に言い寄られるおっさんが滅茶苦茶羨ましいですね。


 おっさんが誰を選ぶのか。それとも誰も選ばないのか。それは読者の皆様のご想像におまかせします。


 と言いつつ、無粋ながら、筆者が妄想する各ルートの概要を思うがままに書いてみようと思います。


「そんなの求めてねぇ」って方はブラウザバック推奨でございます。






■アスナルート


 なんだかんだでメインヒロインとして書いていたので、既定路線です。かたやアリスタード王国女王陛下の直属騎士。かたや元勇者でアリスタード王国の外交官。しばらくして結婚し、色々とすさまじい夫婦になりそうです。


 エリナ様は多分なんだかんだで祝福するのではないでしょうか? 彼女は自分の恋が実らないことを十二分に理解しています。昨今、同性婚やLGBTQの方々に対する様々な配慮が為されつつありますが、テラガルドではそんなものはありませんし、アスナがどノーマルなこともエリナ様は重々承知しています。


 たまーに、おっさんに嫌がらせはしそうですけどね。アスナが幸せならそれはそれで良い、というのがエリナ様のお考えです。


 さて、おっさんとアスナの話に戻ります。


 天然気味なアスナと、なんだかんだでしっかりちゃっかりしているおっさんの組み合わせです。おっさんが色々とリードしていきそうですね。


 結婚後しばらくしてから、多分エリナ様の命令で、おっさんはアスナの専任護衛になるのでしょう。魔法も加護もなくなった世界です。おっさんの忍としての技術は凄まじいです。


 その後、アスナの外交に連れ回されることになり、どこか抜けているアスナのフォローをしていくのでしょう。アスナの「一緒に世界中を旅したい」という願いも叶って一石二鳥です。


 おしどり夫婦として、世界中が注目する夫婦になるでしょうね。


 子供は、きっと天然気味な男の子とお転婆な口の悪い女の子の二人とかになれば良いな、とか思っています。


 沢山の仲間に囲まれて、世界中の人間と交流して、二人揃って一生を終えていくのだと思います。






■ミリアルート


 一番最初におっさんへの好意を自覚し、行動にも移したミリアさんです。可能性はゼロではありません。


 多分、中々煮え切らないおっさんに対して、実力行使をして、既成事実を作るという、ミリアさんには似合わない手段を取って結ばれるようなイメージを持っています。


 それくらいしないと、おっさんはミリアさんになびきそうにないですね。作中でも「タイプじゃない」とはっきり言ってますし。身体つきはどストライクだそうですが。


 ミリアさんと結婚したら、多分おっさんはアリスタードの騎士を辞めます。ミリアさんは反対すると思いますが、反対を押し切って、辞めます。


 エリナ様との間でひと悶着ありそうですが、なんやかんやで受け入れられます。


 その後は、ミリアさんと一緒に花屋を切り盛りしていくのでしょう。ミリアさんは鑑賞目的の植物を育てていますが、おっさんは実用重視の植物をこっそりと育てて売り払います。


 勿論麻薬とかじゃなくて、便利な植物や、薬草、その他諸々とか、ですかね。


 元小悪党の伝手もあってか、大繁盛しますが、しばらくしてミリアさんにバレます。


 そこからは流石に売るものは選ぶのではないでしょうか。人のためになるような植物を育てて売るんだと思います。


 子供は、たおやかで芯の強い双子の女の子だったら良いなぁ、とか思っています。


 定期的に、仲間達を集めてホームパーティーを開きながら、のんびりとした生涯を過ごすんだと思います。エリナ様はお忍びで参加ですね。






■エリナルート


 絶対に恋仲に発展しなさそうな二人ですが、ちゃんと筆者の頭の中にはルートが存在します。


 それはお世継ぎ問題。


 男が嫌いなエリナ様ですが、おっさんにはある程度心を開いています。偏におっさんがエリナ様に全然欲情していないのが理由でしょうね。


 なぜなら、エリナ様はおっさんのタイプとは真反対ですから。体型は普通程度。性格はキツめ。顔もキツめ。頭は滅茶苦茶良い。エリナ様はそんな女性です。


 エリナ様のお世継ぎ問題が出てきてから、しばらくしたある日、おっさんはエリナ様に呼び出されます。そこでこう告げられるのです。「アンタ、明日からアタシの旦那ね」と。


 おっさんは「アホか!」とか言って逃げようとしますが、流石に国家権力に勝てはしません。しばらく逃亡してから、しっかりかっちり捕まります。


 仮面夫婦の完成です。そんでもって、なんやかんやお世継ぎもちゃんとこさえます。


 おっさんが国王になるという選択肢もありますが、「務まるはずねぇだろ」と固辞するでしょうね。


 頭がよく気の強いエリナ様ですから、仮面夫婦と言えど、奥様にうだつの上がらない亭主になりそうです。


 このルートになると、エリナ様の補佐と、やらかした時の罵倒に、おっさんは日常的にさらされるので、結構大変そうですね。


 ですが、なんだかんだで幸せな生涯を送っていくのでしょう。


 一番可能性の低いルートですが、きっとしばらく誰ともくっつかなければこうなります。





■フランチェスカルート


 フランチェスカがメティア教教皇の立場を利用して、強制的におっさんを我が物にしようとするルートです。


 勿論、恋敵のアスナやミリアさんには事前に話を通した上で、になると思います。


 きっと、「猶予は○年です。それまでに二人がゲルグ様とくっつかないのであれば、私がもらいます。良いですね?」、とかニコニコしながら言うのだと思います。手紙とかかもしれませんね。


 アスナとミリアさんがまごまごしていると、フランチェスカに持ってかれます。


 結婚後は、メティア教の間諜を束ねる司令官的な役職を与えられて、各国の動向を探るおっさんです。


 しっかりしているフランチェスカですから、おっさんのサボりは見逃しません。忙しい毎日がおっさんを待っています。


 子供はそうですね。きっと物凄くずる賢い男の子が良いんじゃないでしょうか。フランチェスカの賢さと強かさ。そしておっさんの手段を選ばない狡猾さを十二分に継いだ子供です。


 メティア教の教皇は、世襲では選ばれませんので、二人の子供が教皇になることはありません。なるような方向に話が進みそうになったとしてもフランチェスカが暗躍して無かったことにするでしょう。


 教皇なんて立場はこりごり。母親になったフランチェスカの本心です。


 しばらくして、次代の教皇を指名し、二人は引退。


 その後は、メティア聖公国の辺境で、ひっそりと隠居生活を送るのではないでしょうか。






■アナスタシアルート


 イズミさんから、「ぜーったいにくっつかないでくださいね」とか手紙を貰っていた気がしますが、何かしら間違えるとこうなります。何を間違えたらこうなるのかは筆者にもわかりません。


 多分、酷く実利的な事情によるものになるでしょう。イズミさんの後釜として、みたいな感じで。


 年齢的には一番釣り合いが取れていますね。


 アナスタシア様もあんな性格ですから、おっさんが悠長に生活できるビジョンは見えません。


 子供は多分作らないと思います。アナスタシア様にとって自分の子供はフィリップ君ですので。もう一通り子育てを終えたようなものです。


 このルートではおっさんは、イズミさんの後釜として、ヒスパーナ辺境国の間諜となります。


 アナスタシア様から無理難題を要求され、世界中を駆け巡ります。


 なんやかんやで、ヒスパーナ辺境国の発展に一役買い、しばらくして二人揃って引退するのでしょう。







■キースルート


 別にキース君と恋仲になるルートではないです。男同士、何も起きないはずがなく、とかにはなりません。


 キース君と一緒に、世界中を旅するルートですね。


 しばらく騎士として働いていたおっさんですが、段々嫌になって、キースをだまくらかして、引きずり回します。


 お互いお金は沢山もらえる身分ですので、しばらくは世界中を周って過ごします。


 ついでに、魔物を狩ったり、困っている人たちを助けたり。


 キース君は事あるごとに「姫様の元へ帰りたい」とか言うのですが、おっさんが許しません。口八丁手八丁で翻弄し、結局キース君はおっさんに着いていくことになるのです。


 とは言え、しばらくしてからエリナ様に捕まります。多少はお目溢ししてもらっていたようですが、エリナ様の忙しさがピークに達したタイミングで連行されます。


 その後は二人揃って、「アリスタードの双頭」とか呼ばれながら、騎士として頑張っていくのでしょう。






 さて、ここまで筆者の妄想を垂れ流しましたが、飽くまで「こうなれば良いな」というものです。この物語の先は自由にご想像していただければと思います。


 こうして書き終わってみて、一年とちょっと。途中で続きがどうにも書けなくなり行き詰まった時もありましたが、無事物語として締めることができてホッとしています。肩の荷が下りました。


 改めて、本作を最後まで読んでくださった読者の方々へ、沢山の感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。


 物語の軸をブレさせずに、百二十万文字。少しばかり増えましたが、ほぼ当初の予定通りに終わりました。


 途中で、登場人物達が勝手に動き出したりして、プロットから外れそうになったり、「いや、こんな展開にならねぇだろ」と頭を悩ませたりもしましたが、なんとかプロットを直し直し、最後のゴールにたどり着きました。


 偏に読んでくださった読者の皆様のおかげだと思っております。


 特に、沢山のご感想を賜り、神様認定させていただいた方々におかれましては、本当に感謝してもしつくせません。ここでお名前を出すのは控えますが、心当たりはございますよね? 貴方のことですよ?w


 この物語は完全にここで終了です。続きのエピソードみたいなものはどうひねり出してももう出てきやしません。


 魔法も加護も、神も精霊も居なくなったテラガルドという世界は、この先もずっと連綿と歴史を紡いでいくのでしょう。しかし、そこにはこの物語のようなスケールの大きな事件は無く、人間達や魔族が小さく争ったり仲良くしたりしながら、粛々と続いていくのだと思います。そうであったら良いなと思います。


 なお、筆者のお気に入りの登場人物はエリナ様です。動いて欲しい時に目論見通り動いてくれて、「困ったらエリナ様出しとけ」、という感じでした。本当に彼女に頼りっぱなしでした。ありがとうエリナ様。


 また、物語をある程度書き溜めた段階で、作中の設定を取りまとめていく作業も非常に楽しかったです。作中では言及していませんが、登場しなかった精霊もいますし、悪魔もいます。深く関わらなかった国や街もあります。更に言えば考えるだけ考えて一回も使っていない魔法とかもあります。ロマンにロマンを詰め込んだ魔法の数々を全部お披露目できないのは非常に残念ですが、まぁそこはそれ。あるあるだと思います。


 設定用に、世界地図まで作りました。メルカトル図法とか方角とか、いろんな物を無視しまくった地図ではありますが。


 さて、長々としたあとがきになってしまいました。


 しばらく、短い物語を書き綴ったりだとか、ゲームを創ったりだとか、友人と共同で漫画を創ったりだとか、音楽を創ったりだとか、まだまだ練習中の絵を描いたりだとか、色々やりながら過ごしていこうと思います。


 と言いつつ、スケールの大きな話も書きたいなと思いますので、密かに構想を練っていたりもします。


 では、皆様。次回作でお会いできたらと思います。


 本当にありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 完結、お疲れ様でした。 たいへん楽しませて頂きました。 ルート、それぞれ後日談で書いて欲しいですw アナスタシアルートは意外でした。 ところでハーレムルートはどこですか? ああ、ノクターン…
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