猫の王のひとり言
『ねぇ? ……あの黒猫。このあいだも騒動の現場にいなかった?』
── 魔術と魔獣の世界【 大陸 】。
城郭都市「ローグシー」は、もっとも危険な秘境・魔獣深森に臨む、人類最西の開拓領域にあった。
だが、人は知らない。
人知れず領都の平和を見守り、日々休まず見廻り。なんやかや、目撃している「王」がいることを。
「吾輩は王である、猫の王である」
「唯一無二、ゆえに名は無い」
「……我輩の領地はいつも騒がしいな。
ᗢᏊj⁾ ⁾
この王がしっかり、 / ̄ ̄ 見守ってやらねば 」
これは【 大陸 】の西の聖都「ローグシー」の主(ぬし)── 猫だけが知っている出来事。ひとり言を書き綴った掌編です。
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▶︎本作品は『蜘蛛の意吐 ~あなたの為ならドラゴンも食い殺すの~』(N4757EU)の二次創作です。作者より許可を頂いています。
「猫の王、触手なメイド?と遭遇する」
2021/12/17 18:00
(改)
「 猫の王、暴れ馬の騒ぎを見守る 」
2021/12/19 18:00
「 猫の王は吸血鬼に出会いたくない 」
2021/12/21 18:00
(改)
「猫の王、檻に入る」
2021/12/24 18:00
猫の王、山賊王と出会う
2025/10/02 21:00