お屋敷の中のマリオネット
私は「する百合」よりも「見る百合」の方が好きだ。
これは絶望モノが好きだけど、実際に自分が絶望したいわけじゃない、とかじゃなく、ただ単に好きの大きさだ。doが嫌いなんじゃなくて、preffeってだけ。…preffeってスペルとかあってたっけ?私理系だからそこら辺よくわかんない。
以前、この話をキルにしたとき、録画を出してくれようとした。違う、そうじゃない。
自分をレイというキャラクターとして見なすと、割と尊かったけど、まぁそうじゃなくて。
で!私は見る百合が好きなんですよ!漫画小説アニメなんでもござれで!あれこれ最終的にどんなオチの付け方しようとしてたんだっけ忘れちゃった。
私が一番好きな百合のシチュエーションは、「えっちする直前」と「えっちした直後」なんですよ。言葉もこだわりがあって、エッチってカタカナじゃなく、ひらがなでえっち。これが一番よい。
これはねーセットとか対とか思われがちかもしれないけど、明確に違う。どっちも子宮の辺りがアツくなり胸が苦しくなり顔が自然と綻ぶ程尊いけど、その尊さのベクトルはまた違う。
直前は、これからの期待と不安、先が読めないけどだからこそ沸き上がるこの二つの主な感情によって構成される百合がまた格別なんですよ。細かく言ったら長くなるから省くけど、もーほんっと好き。
直後。直後もねー本当に結ばれたんだって言う嬉しさと直前を思い出す恥ずかしさ。さっきまでを振り返って悶える百合がさいっこうで最高で。くーったまらないぜ。
ちなみにこれもキルに言ったら記憶を消して初夜を再現しようとしてくれた。あの娘天然でやってるのか計算づくでやってるのかわからないから困る。まー天然でしょ。天才な私が言うんだから間違いない。あっちなみに最高だった。喰われる恐怖をもう一回植え付けられたけど。
んー…これもオチ忘れた。導入ってことにしとこう。はーいほんぺーん。
何か物凄い夢を見ていた気がする。目は開かれず、意識も覚醒しきってないけど、体は全体的に熱いけど額とか背中とか要所要所が冷や汗によって寒く、とても不快だ。
口は自然と歪んでいることを自覚するほどで、布団を掴む手は固い。
そんな最悪な目覚めだった。
「おはよう。悪夢でも見ていたのかな?」
最高な目覚めになった。
私が起きる時間は主に12時とかのダメな人生活サイクルなので、私が起床するときにレイが隣にいるっていうのはレアな事です。嬉しみ。やっぱ起きたときに隣に恋人がいるっていうのはいいもんだ。
なお、現在地は観光も終わり帰ってきたのでいつものお屋敷。私枕変わったら寝れなくなるタイプだからね。私の枕は座布団です。
フォブナーリンドの宿もキルが寝かせてくれなかった事を除けば寝心地は良かったんだけど、やっぱお家が一番だよねー。
あっ公園で昼寝して見た悪夢と今回のは別のだよ。もうすでに今回の悪夢の内容忘れたけど、何か怖い夢だったんだと思ううん。夢ってのは身近なファンタジーだからね。私の初夢とかバイクにトラックの荷台部分溶接して乗り回す夢だったしね。ちなみに持ち運び式で掃除機サイズになる。
それはそれとして。
現状況としては、キルが私と同じ布団に入り、体を私に向けるよう横に傾け、浮かした頭をベットに着いた肘で固定して、微笑みかけながら空いた手で私を撫でている。今の描写でわからなかった人は、休日横に寝っ転がってテレビを見るお父さんを想像してください。多分それだから。
「おはよーキル。んーもう思い出せないけど、悪夢だったね。それより、キルが私が起きるときまで傍にいてくれてるって珍しいね?」
いつもの「お互いやりたいことをしている」って距離感も好きだけど、こういう「常に二人でイチャラブをする」って今の距離感も好き。ならもっと速く起きろよって話な気がするけど、いつも疲れはてて寝てる上に私目覚ましが効きにくくて…。えっ目覚ましの音量?うるさいから付けてないよ。
「今日のレイを可愛がるテーマがこういうのだからね。今日はとことんレイを甘やかして、優しくして、幸せにしてあげるよ」
「んにゃーえへへ…旦那さんが優しくて私は幸せですなー。ちなみにテーマの名前は?」
「今日は「レイのお人形扱い」だね」
ちょっと笑顔がひきつった。キルは構わず撫でてくる。
今後、今回で満足してくれて次回はない、と、今回で味をしめてヒートアップしていくかで、私の内心が変わります、オーバー。まぁ抵抗できないんですけど。
まぁいいや考えてもしかたない。その時はその時でその時の私がなんとかするでしょう。頼んだぞ。
「え~っと…お人形扱いって言ってもさぁ結構レベルあると思うんだけど、どのぐらい?箸より重いもの持っていいの?」
「いや、僕が全部してあげるよ。着替え歯磨き食事移動トイレお風呂」
「現実がヤバい」
まだ悪夢の方がマシだったかもしれない。おじーちゃんおばーちゃんでももうちょっと自分でやるよ。多分。
「さ、起きたならまず着替えようか。そのあと歯磨きだね」
キルは目が死んだ私に対しふふっと笑うと、私の半身を起こさせパジャマのボタンをぷちぷちと外していく。いっつも裸なのにこれのためだけにパジャマ着させたなさては。
続きズボンも脱がされ、生まれたままの姿になる。キルはそんな私を見て、発情することもなく普通に下着を着せ可愛らしい現代私服って感じの服を着せてきた。各々好きな現代服を補完してください。使える服はカーゴパンツ、ブロードシャツにカーディガンです。好きな色を塗ろう!
「はい、口を開けて」
「んあー」
その次は歯磨き。
口内にキルの棒が入り好き勝手犯される、なんて事はなく、膝枕しつつも丁寧に優しくしてくれた。キルは巨乳キャラではないので表情が見えるんだけど、マジで慈しみの感情しか読めなく、下心というか…普段頭撫でるノリでベットに運ぶのを封印してる感じだった。
他人に口内を好きにされるという、幼少期以来味わっていなかったくすぐったい感覚を暫し強制的に堪能させられる。
っく…その気になったら生活魔法(勝手に名付けてるの)で体中の汚れを消し耳垢とかも消えムダ毛を処理し歯も磨かれ爪も整えられ末端冷え性が治り肝臓も(以下略)で全てを済ますというのに…!私もそんな魔法使えるようになりたい!なる!
心の中でそんな便利な魔法の取得を誓っていると、いつのまにか歯磨きは終わり口内から水(?)は消えベットに寝かされていた。ご主人ー朝ごはんはー?
「いつも食べないでしょ」
確かに。
「…えーちなみにこれ遊びに行ってもいいの?」
「屋敷の中なら構わないよ。当然僕もついていくけど」
………。
「一緒に寝ない?」
「喜んで」
寝た。
最初に起きて、キルからお人形宣言されて二度寝して。そこから起きて現2時。キルの甲斐甲斐しい介護を受けあーんをされながら、雑談に興じていた。私が食事に時間を掛けるのを嫌いということを知っているからか、口移しは遠慮してくれたらしい。
「ところでさー何で急に人形扱いしてみようってなったの?気まぐれ?」
「気まぐれ半分、予定消化半分だね。レイにしてみたいこと…レイとしてみたいことは色々予定してるけど、あんまり詰め込むと今後暇な時間が増えるからね。はい、口を開けて」
「あー…。むぉん。私とじゃなくて私にって最初に言った辺りに悪意を感じるのぜ…まいーや。他に予定してるのってどんなのあるの?」
「小さなものだと、海で遊んだり、死闘をしたり、もっと様々な服を着せたり…あぁ、まだまだ一緒に観光したい場所もあるしね」
「んー何かおかしなもの聞こえた事以外はいいねー。…私もキルにコスプレ服着せてみたいけど…」
「また今度ね。はい」
「やったぜ。大きなものだとー?あーん」
「力制限による弱くてニューゲーム、ランダム転移でサバイバル、記憶と世界書き換えによる平行世界の再現とかかな、試してみたいのは」
「…この娘「ちょっとmod入れてみよう」みたいな軽さで凄いこというね」
いやでも、本当に無力になってキルしかいない世界で依存しきってみたいという願望はある(素直な欲望)
こう…「捨てないで…」って涙目で懇願したりするのも私は好きだよ。実際そうなるほど情緒不安定になった経験ないけど。
「私さーえっちなものに対してはさーえっちってひらがなで表記すべきだと思ってるんだよねー」
「興味ない人にとっては些細な事で、面倒な人が怒る奴だね」
「めんどくさい人言わないで」
いいじゃんー。エロいとか言うよりえっちって言った方が絶対えっちだよー。
あれ私この話したっけ?何かどっかで話した気が…んーと…どこだっけ…まいーや。
「こういう拘りはいっぱいあったほうがいーの!人生を豊かにしてくれんだよ」
「人に関しては狭まってそうだね」
全身を現れながらも雑談は白熱化する。人形扱いする、だからか、普段とは違い普通に洗ってくるので、いつもより快適なお風呂を堪能させてもらっている。あ、思い出した。えっちエッチ論争は最初の方にしてたわ。健忘症ですね。
「そう…そうなんだよ!人間関係が希薄なんだよキル!」
「まぁ屋敷に引きこもってるからね」
「引きこもってるじゃなくて出れないの!誰かさんのせいで!」
「でも最近は近くなら許可してるのに、あれから一回も自分で外出ることなかったよね?」
「………いや、登山したし…」
「室内登山は認められないよ」
室内登山とかいうパワーワード。
いやだってさー私目的無く外出るの嫌だし…。
「まぁそれはともかく!人間関係だよ人間関係!前だって二人組作ってって言われたら若干嫌がりながらも組んでくれる人ならいっぱいいたと言うのに、こっちではそんな人がいなさ過ぎる!」
「ギルドに行けばいっぱいいるよ?」
「あれは量産型モブのタイプだから」
あれ?それなら嫌々ながらも組んでくれる人達もそうなるな?いやいやちょっと待て。えーと私が言いたいのはそうじゃなくて。
「そう!キャラ立ってる人が少ないんだ」
「つまりサブキャラ枠が足りないと」
「そゆこと!私もーそろそろまともにツッコまれたい!」
「突っ込まれたい?」
「すぐエロ方向にもって行こうとするのやめれ」
誰かこの娘の性格矯正してくれない?お礼にポッツヌードルあげるから。
「こうさー、基本的に自分を凄い奴扱いにする方向でボケてるからさ、自尊心は満たされてるんだけど…もーそろそろ普通にツッコミされたいなーって思ったり」
「んん…欲求不満か…」
「言い方ぁ!」
トイレは連れ添ってもらうだけで、中に入るのは我慢してもらいまして、就寝のお時間。
いつもはこの先の戦いを想い不安と期待から動機が激しくなってくるんだけど、今日はそんなことはなく安らかな眠りへ。まるで何も知らなかったあの頃のよう。
もはや一日のローテーションの最後にずっと君臨してたので無いと何か若干寂しい気がす落ちつけ心が調教されてるぞ気をしっかり保て!
「というか、もうそろそろ働きたい」
「このまま一生、僕が全てをやってあげてもいいんだよ?」
「今日一日の事じゃなくて、全体的にだよ。こう、生粋のニポン人である私にとって、もーそろそろお仕事かお勉強か…そういう義務的にやらなきゃいけない事をしないと落ち着かないと言いますか…」
「家事、学んでみる?」
「あっ料理はやってみたい」
「買って保存しておくならともかく、完成品を魔法で作るには許可がいるから、普通に作れるようになったほうがいいのは確かだね」
「えっ免許制なの?誰が発行してるの?キル?」
「いや神」
「唐突な神要素」
「新しい料理を作れるわけじゃないから、魔法のみに頼ってると新作料理が作られなくなるんだ。そうすると食欲が衰退しひいては人類の衰退になるんだ。とかそんな色々な理由」
「ちゃんと考えているようで考えてない設定だぁ」
「…さて、12時を超えたね」
「?…まだそんな時間だったんだ。健康的な生活してんな私」
「12時を超えたからには、お人形扱いの時間は終わりだよ」
「えーっと、つまり…」
「次のテーマは「お人形に感情を」だよ」
「与えられる感情に偏りがあると思うんですけど!」
鎖は断ち切られた、獣が解き放たれる…!
preffe…prefer
この小説内でレイが間違えてるシーンがあったら大体作者も間違えてる
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キルって「微笑んで。観客が観ているよ」とか言いそう。
ゲームlolのキャラクター「ジン」より 「微笑むのだ、観客が見ている」
炎はにゅるんと消えていった。うみみゃっ!(意図不明)
elonaというクソ…ゴミ…人を選ぶゲームにおける幸運の女神。
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でも魔力は凄いです。ハリボテエレジーの人気ぐらいあります。
曲がれええええええええええええええ!!。競馬のお馬さん。
アタッシュケース型が一番好きだったんだ。力不足ですぅ…。
PSO2におけるNPCモニカのセリフ。力不足ですぅ…。殺意。
こう、ハイポだし精力剤… ごくごくごくごくんげぷぇあぶうぇおえええええ『ピーーーーー』→都合により、描写を変更してお送りしています。NiceBoat。
犬で馬。最近Vになったらしい。
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そりゃもちろん、自分が信じる神にですよ。私の場合はスパモン。
神を信じないが故に神を信じるのだ。
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錬成もレイちゃんなら出来るでしょう多分。こう、人口天然水作ったりカブトムシ混ざればええんじゃろ?
「ミルラ」というなろう小説。大学生も好き。
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さて、作ったからには中できりたんぽ食べないと。そういう使命感が私にはある。
動物のお医者さんのワンシーン。
鍛冶ならレイちゃんでも出来るでしょう多分。こう、…魔法で創造する感じでやればいいんじゃろ?
よくわからないけど異世界に…からイメージされた。これ以外の鍛冶はダ〇街しか知らない。
名前は、えーと…一文字?何それ、レイ知らないよ。
一文字…織田信長が所持していたとされる刀
何それ、レイ知らないよ…チルミルチルノより
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友達を作ると人間強度が下がる。人間強度とは?
化物語より。戯言シリーズも好きだよ。
「ネクロマンサーレベリングって実際どうなの?」「ゾンビがスケさんになってジャイアントスケさんになっちゃうけど、それを跳ね返せるなら効率いいよ」
昔…「ゾンビの溢れる世界でもめげずにサイバネ(以下略)」という神のような百合小説が…あったんですよ…
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「人はいつだって夢の一歩手前ですから。長かったですが、満足してます」
万能鑑定士Qより。夢は近く遠い。
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地球で「じゃあこの大きさは国?」って聞かれたら困る。凄く困る。
バチカン。
まぁ悪いとこではないでしょう。警備が多かったり一般人が武装してたりしたら危ないって何かで見た。
「稲荷刀憐~狐と刀と人生ハードモードと~」より。好き。
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鎖は断ち切られた、獣が解き放たれる…!
lol以下略のワーウィックから。これはlolではそのままの意味で、こちらではそのままの意味。




