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61.勝利


「はぁ……はぁ……」


 リートの剣は父の剣を打ち破った。

 必死にもがき、なんとか勝ち取った勝利。


 だが、その結果、リートは実の父親を斬ってしまったのだ。

 血を流し倒れ込む父に、リートはゆっくりと歩み寄る。

 

「なぜだ……まさか、こんなところで……」


 父が見せた最後の感情はそんな惜しさと憎悪が入り混じったものだった。

 死の間際でさえ、彼は息子に愛情を持つことはなかったのだ。

 

 リートはそんな父を見て、哀れに思う他なかった。


「誰かを貶めることでしか自分の強さを証明できなかった。父上はその程度だった。それだけのことです」


 その言葉を聞いて、父は憎悪の視線をリートに投げつける。


「この私が……お前なんぞに……」


 最後にそんな憎悪の言葉を残し、そのままライド・ウェルズリー公爵は目を閉じた。


「……リート!」


 ウルス中隊長とラーグがリートの元にやってきた。


 公爵の死体を見て、ウルスは一つ息をつく。


「お前が倒したのか」


「はい」


 リートは短く答える。

 ウルスはライトに歩み寄り、肩に手を置く。


「よくやった」


 ウルスは、父親を殺したことは、決して過ちではなかったと、そう伝えるためにそう言ったのだった。



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― 新着の感想 ―
[一言] 更新ありがとうございます! 待っていてほんと良かった( ´ ▽ ` )
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