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宇宙連合軍

 新たな職業になり、私はとりあえずレベル上げをしていた。

 戦闘兵器は上級職みたいなものであり、ステータスが武闘家の時と同じくらいになっているが、まだ伸びるというので驚きだった。

 そして、スキルのバトルモード。これがまぁ、恐ろしくて。

 戦闘中のMP消費を半分にするという効果。そして、どんな攻撃を受けても基本的にはのけぞらない……。ようするに動けなくならないということだった。


「消費MPが減ってくれたおかげで黄金武装とか竜変化とか気兼ねなくだせる」


 私はトゲトゲ武装を施しながら敵を蹂躙していた。


「おや、どなたかと思えばいつぞやの」

「あ? あー、お前侍の……ユズリハだっけ」

「そうでござる」


 と、ポニテ姿のユズリハという女性が私を見かけて声をかけてきたのだった。


「なぜダンジョンなどに挑戦せずここに?」

「レベル上げだよ。新しい職業になったからな」

「ほほう、どんな職業で?」

「戦闘兵器っていうやつでな」

「……それって職業名なのでありますか?」

「職業名らしい」


 やっぱり変だよな。戦闘兵器が職業って。


「で、ユズリハは職業なんなんだよ」

「私は侍という職業につきました」


 侍って見た目通りだな。

 

「おい、ユズリハ! テメェなにそこで話してんだ? さっさと……。っと、これは死神さん。ちっす」

「X……。久しぶりだな」

「う、うす。どもっす」

「そんなかしこまるなよ。で、お前らどこ行こうとしてんの?」

「今、クエストを受けていてな。ロッポウ火山という火山だ」

「そこにお目当てのモンスターがでるんすよ。い、一緒に行くっすか?」

「邪魔じゃねえんなら……」

「ならいきやしょう! 俺、死神の戦いも見てみたいっす!」

「だから死神言うなって」


 そういわれるの嫌いなんだよ。


「ならいかせてくれ、火山方面は私も行ったことねえから気になるんだ」

「わかったっす! ではリーダーにいっておくっすね!」

「リーダー?」

「私たちはクラン:宇宙連合軍というクランに属しているのだ。ゼーレ殿もクランには所属しているだろう?」

「そりゃもちろん。宇宙連合軍?」


 なぜそんな名前になったのだろうか。

 すると、Xが軍帽を被り、肋骨服を身にまとう男を連れてきたのだった。背筋をピンと伸ばし、手を後ろに組んでいる。


「やぁやぁ! 私こそ宇宙連合軍総司令官、コスモスである! ランキング1位のゼーレ殿とお見受けする。今回はよろしく頼もう!」

「あ、ああ。よろしくな」

「今回、我々が討伐しようとしている対象は黒曜ゴーレムというロッポウ火山に生息するボスモンスターである。覚悟はよいか!」

「そりゃいいけど……そのキャラ疲れねえ?」

「心配ご無用。私はこのキャラが大好きである! では、ゆこう! ゼーレ殿が加勢していただけるのならば百人力だ!」


 と、私たちはロッポウ火山のほうに向かうことになった。

 









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変態、ゲームに立つ!
新作です。VRMMOものです。
読んでもらえると嬉しいです。
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