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405/409

405.ゴー



 うちのシゴデキ(笑)こと、真理たんが動く……!


「で、どうするの真理たん? 呪いをかけられた人達を、一体どうやって見付けるの?」


『簡単ですよ。見付ける必要なんてありません』


「ほーん?」


解呪ディスペルを、マスターがかければ良いんです! このパーティに参加してる人……全員に!』


「ほむ……」


 まあ、なるほど。解呪ディスペルは、別に呪いが掛かってない人には何の害もない魔法だしな。

 呪いが掛かってる連中には、効果てきめん、と。


『でもでもお姉様~』


 と、モニター越しに、海理が尋ねる。


『パーティ会場には、たーっくさんの人達が集まってまーす。その人ら一人一人に、解呪ディスペルを使っていたら、時間かかりすぎてしまいまーす? どうするでーす?』


 たしかーに。

 どうするんだろう、真理たん……。


『そこは……抜かりなし!』


「ほぅ……で、解答は?」


『マスターが……お願いするんです!』


 ……。

 …………。

 ………………はぁ?


「お願い?」


『はい。マスターが望むんです。あー、みんなに解呪ディスペルかけたいなーって』


「……で?」


『解決☆横ピース』


 ……わけ、わからんぞ……!

 一体このポンコツAIは、何を言ってるんだろうか……。


『なるほど、さすがです、おねえたま……♡』


 天理さん!? 天理が、お姉ちゃん大好きモード……またの名を、ポンコツモードになってるっ。


『マスターは精霊に愛されています。マスターが『解呪ディスペルを広範囲にかけたい』と望めば、精霊が勝手にやってくれる……ということですね』


『そういうこと』


『しゃしゅがでしゅぅ~。おねえたまぁ~♡』


 ……な、なるほど。いつものやらかしを、意図的に行おうってわけか……。


「OK。じゃ、その作戦でいこう」


 カッ……!


 直後、急に視界が真っ白になった!?


『どうやら、精霊がもう解呪ディスペルをかけたようですね』


『マスターのゴーサイン待ち、という状態だったみたいですね』


 仕事速すぎない、精霊さんたち!?


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