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403/409

403.口は災いの元



 さ、お化粧はばっちり。

 仲間達も城に集っているし、対策も万全だ。


「どんとこーい、悪い奴ら……!」


『来ない方が正直助かります』


 と、天理のツッコみ。


『それに、マスターは余計なことを言わないでほしいです』


「と、いいますと……?」


『マスターが何かを言うだけで、何らかのトラブルが発生しますので』


 あーはん?

 私が何かを言うだけで、トラブルが起きるぅ~?

 なーにを言ってるんだろうか。


「そんなわけ無いでしょうー」


『…………今まで、軽はずみの発言が、いろんな大事を引き起こしたという記憶は、消去されてるんですか?』


 ……そういえば、いろいろやらかしているか……。いろいろ……。


『天理~。そんなことマスターがおぼえてるわけないじゃーないですかぁ~』


 モニター越しに、真理がむかつく顔で言う。


『第一、作者が覚えてないんだから、マスターがやらかしを覚えてるわけないじゃーん?』


 誰だよ、作者って……。


『黙れゴミ』


『ふん! なんとでもいいなさいっ。ワタクシはね、今さいっこうに自己肯定感MAXなんですよ!』


 へえー……。


『なんでってきいてよぅ、なんでってきいてよぅ』


「はいはい、なーんで?」


『それはね……魔族が城でテロを画策してることが、判明したからです!』


 ……。

 …………。

 ………………。


「ごめん、天理」


『いえ、おねえちゃんのかっこいいところ見れるんで、大丈夫です』


 はぁー……まったく。余計なこと言わなきゃよかったわー。

 テロか。テロね。うん……わかったわかった。



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※11/25


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