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ガンドラル〜異世界に飲み込まれた世界で最狂(のハーレム)と最凶(の村)を作った最強(無自覚)の男のお話〜  作者: ろろ


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246話 暴走漁師

「おまたせしました。彼女がクジラに関して()()()()()をされているシアグラデ・レシアです」


「ノーナさん、ありがとうごさいます。初めまして、レシアさん。私はガンドラル村の村長、サシチ・ヒダリと申します」


「は? 女王陛下、いったいどういうことだい!? アタイはクジラの討伐をおねがいしたんだ」


 おお、自分のことをアタイって言う人を初めて見た。


「ガンドラルなんていう聞いたこともない村の村長なんざ連れてきて、一体どういうつもりなんだい!」


『あんた一体何様のつもりなのよ!』


 は?

 ポピー?

 どこから出てきた?


「な、なんだい、こいつは」


『ちょっと、あんた。折角サシチが手を貸してあげようとしてるのに、なんなのよ、その言い方!』


「ちょこまかと、なんなんだい!」


『この、この』


 ポピー、怒っててもきちんと手加減はできるんだな。

 というかこの二人言葉通じてないのに、よく喧嘩できるな。


「シアグラデ・レシア!」


「!?」


「陛下、申し訳ありません」


「ん? ああ、気にしなくていいですよ。むしろレシアさんの反応が普通では?」


「それでもです。知らぬとはいえ、我が国の民の無礼、臥してお詫びいたします」


 なるほど、そういうことですか。

 ノーナさんも人が悪い。


「陛下? こいつが?」


『また、こいつって。この女、本当に失礼ね!』


 いや、ポピーの最初も似たような感じだったぞ。


『なによ?』


「いや、なんでもない」


 こうやって騒いでるだけだから、まだいいが。

 これがクリス辺りだと、大変なことになってたんだろうなぁ。


「まだそのような口を。察しが悪いにも程があるな」


「悪かったね! 空気を読むとか、人の機嫌をうかがうとかってのは、アタイがもっとも不得意とすることなんだよ!」


 そういうのも時と場合によっては役に立つよね。

 そしてそこまで開き直れる度胸も大したもんだな。


「よくもまあ、それだけの減らず口を」


「はん! 腕一つで魔獣も竜もいる海に挑んでるんだ! そんな簡単にペコペコなんかしてられるか!」


 理屈はよくわからんが、なかなか格好いい啖呵の切り方だな。


「さあ、そんなどこの馬の骨ともわからない男のことなんざより、さっさと竜をも倒すという御仁を紹介しておくれ!」


「はあ。シアグラデ・レシア、お前の言う御仁が陛下だ」


「は? こいつが? 竜をも倒せる御仁だって?」


「レシアさんがおっしゃる竜が、神代竜なのか、神竜妃なのか、狂竜なのか、焔竜なのかわかりませんが」


「……」


 なんか気まずいだろ。

 なんか言ってくれよ。


 ……。


 座った?

 腹部を出して…短刀をだして。


「数々の無礼。この命で!」


 うおいいいいい。

 切腹かよ!?


「シアグラデ・レシア! 血迷ったか!?」


「女王陛下は黙ってくれ! これはけじめなんだ!」


 いやちょっと意味が分かりません。

 なんなんだよこの人は!


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