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ガンドラル〜異世界に飲み込まれた世界で最狂(のハーレム)と最凶(の村)を作った最強(無自覚)の男のお話〜  作者: ろろ


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189/286

189話

ほぼ会話による説明回です。

「あの、ヒダリ様。もしよろしければ教えていただきたいのですが」


「なんでしょう? 私で答えられることであれば」


「魔窟や魔塔とは一体なんなのですか? もちろん情報に対する対価はお支払いたします、是非教えていただけませんでしょうか」


 対価を支払っても、か。

 物だろうが情報だろうが価値があるものには相応の対価を支払う。

 たとえ身内に近い俺でもそこは変わらないか。


「私も過去を知っているわけではありません。文献からの推測になりますので、対価をいただけるほどのものでは。それでもよろしいですか?」


「はい、それでかまいません」


「魔窟や魔塔は、人や魔獣等、他の生物の欲望や本能に寄生して、生きることを選んだ生物なのだと思います」


「欲望や本能に寄生?」


「寄生というか利用と言った方がいいかもしれません。彼らの食料は他の生命体から漏れ出る魔力です」


「私達から魔力が漏れているのですか?」


「ええ、微量ですが。もちろん個人差や種族差はありますが、一日で考えるとそれなりの量にはなりますね」


「なるほど」


「その魔力を効率良く集めるには、他の生物に自分の体内に、長い間滞在してもらわなくてはならない。きっかけはわかりませんが、彼らは自分の体内に他の生物の欲望や本能を刺激するもの用意することで、滞在時間を長くできることを学んだようです」


「魔窟の財宝は、私達を呼び寄せる餌ということですか?」


「その通りです」


「ではあの財宝などは何処から?」


「これは彼らの特性の一つなのですが、大気中の魔力を物質へと再構築する能力を有しているようです」


「彼ら自身が生産していると」


「はい」


「ではその生産に使う魔力を食料にすれば良いのでは?」


「そこは魔力の質の違いなのでしょうね。私達とて食料に含まれる栄養素を土や空気、水から直に取り込まず、食物というものを通して取り込んでいるでしょう?」


 まあ、例外も色々あるんだろうけどな。


「確かに」


「大気中の魔力も、彼らにとっては直に取り込んでも、生命活動を維持するエネルギーとはなり得ないもののようです」


「ならば捕食という行為の方が効率が良いのでは?」


「どうやら生きていることが重要なようですね。彼らの食す魔力は、生命活動が行われる際に発生するようです」


「ではその生物を捕らえて、体内に拘束した方が良いのでは? なぜ入ったものが出てくることが可能になっているのでしょうか?」


「そこも推測なのですが、たとえ拘束できたとしても、餌の鮮度というかそういうものが落ちてしまうのではないでしょうか? そして彼らも毎日同じ食事では飽きるのかもしれません」


「なるほど、元気な餌の方が望ましいし、色々な味を楽しみたいということですね」


「そうです」


「ですが私達の欲望を刺激できるものを、彼らはどのように知り得たのでしょうか?」


「そこはですね、実は最初の一歩に手を貸した者がいまして」


「それはまた。一体どなたでしょうか?」


「エチゴラさんも良く知っていますよ。時空神ガンドラルです」


「なるほど」


「ガンドラルがテトやラルといった通貨の存在を教え、そして探索に来た者たちの持ち物から学習し、同じものに独自性を持たせた魔方具を作ることを教えたのですよ」


「では魔窟や魔塔でテトやラル、魔方具が見つかるのは」


「爺さん、いえ、時空神ガンドラルが原因ですね」


「もしかして魔窟や魔塔に現れる魔獣の中に倒されると貨幣や魔方具を落とすものがいるのも、同じ理由ですか?」


 その通りだよ。

 爺さんが原因だ。

 しかもしょーもない理由でな。


「はい、ガンドラルがその方が面白いとかなんとか言ったそうです。その結果、魔窟や魔塔が自分たちの作った貨幣や魔方具を内包した魔獣を、作るようになったそうです」


「なるほど。魔窟や魔塔について私は貴重なお話を聞くことができたようですね。ヒダリ様、本当にありがとうございます」


「いえいえ。私の推測も多分に混じっていますし、喜んでいただけたのなら何よりです」


「それでこの街の魔窟や魔塔とは、一体なんの交渉をされていたのですか?」


「私達の村への移住についてですね」


 皇帝と帝国とは書面で合意は取ってある。

 後は当事者の許可をもらうだけだったからな。

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