152話 村案内 鍛治場編 その2
「あなたは、なかなか目の付け所が良い方のようですね。そう思いませんか我妻よ」
「うむ、この内骨格を見ただけで、直ぐに新型と判断できるとはな」
「え? え?」
というか二人とも最低限の挨拶くらいはしてくれよ。
ナセルリナさんが混乱してるじゃねーか。
「申し訳ないナセルリナさん。こちらはパーシカエア・ドルダーニとレトラント・ドルダーニ。この村の技術者達です」
「うむ、今後は私のことはキョウジュと呼んでください」
「私のことはハカセと呼ぶように」
外部の人間にいきなりそのノリはキツいだろ。
「はい! わかりました。キョウジュ、ハカセよろしくお願いします!」
……。
ナセルリナさんはウチ向きの人材な気がするよ。
「キョウジュ、この素材はいったいなんなのですか?」
「独自開発の特殊素材で、魔力が伝わりやすい特性を持っています」
「それになんの意味が?」
「それはですね、」
「教授そこまでデスヨ」
む?
企業秘密みたいなもんなのか?
「教授がソノ話をしだすと丸一日あってもタリマセン」
「えっとすみません、ルルさん」
「? アア、気にしないでクダサイ、ナセルリナさん。別に秘密にしたいことがあるとかじゃないんデス」
「ナセルリナ君、奴はな君が理解できるまでじっくりと永遠に語り続ける。そう本当に永遠にだ、殴って気絶でもさせないかぎり終わらない」
「流石にソレにあなたを巻き込む訳にワ……」
あのさ、教授がすでに説明始めてるんだけど。
お、博士が殴った。
教授が吹っ飛んだ
博士けっこう力あるのな。
「わ、わかりました」
流石?のナセルリナさんも若干引いてるな。
「トニカクあの内骨格は、魔力を伝えやすい素材でできているというコトデス。今はそれがどういった意味を持つのかワカリニクイかと思いますが、完成したときに、再度ご案内させていただキマスネ」
「わかりました、その時にはよろしくお願いいたします」
「それよりも君は確か商人ということだったな」
「はい」
「実はG000の外装に使う素材を色々探していてな、協力してもらえないだろうか?」
「そういうことであれば、喜んで。なにかご希望などは?」
「よく使われる物から、あまり有名でないものまで幅広く頼む。資金については村長が頑張ってくれるはずだ」
頑張りますよ。
どうせ抗議したところで鍛治場のメンバーは誰一人としてやめないでしょうしね。
なんとか言ってやってくれよナセルリナさん。
「素晴らしいですね! わかりました。私も全力で探させていただきます!」
はああ。
まあ、鍛治場の皆には色々作ってもらってるのも事実だしな。
費用は削れないよなぁ。
頑張って稼がないとなぁ……




