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ガンドラル〜異世界に飲み込まれた世界で最狂(のハーレム)と最凶(の村)を作った最強(無自覚)の男のお話〜  作者: ろろ


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136話 エチゴラ衝撃の一日 その5

 

 これは確かに正面からの訪問です。

 ですが私の知っている正面からの訪問と若干異なっているのですが。


「ヒダリ様……」


「門が閉まっていたので開門させていただきました」


 これでは開門ではなく壊門ですね。


「門が開かないので破壊させていただきました」


 いえ、言い方を訂正してほしい訳ではなくてですね。


「大丈夫ですよ、あの程度の門であれば何の苦労もありません」


 申し訳ありません。

 ヒダリ様の心配は全くしておりません。


「貴様、何をしている!」


 街の警備隊かなにかでしょうか?

 こちらを囲もうとしているようですが……


「あの、お仕事に忠実なのは素晴らしいことなのですが、今回ばかりはお逃げください」


「な、ひっ、人の頭部? 言葉を話すだと!?」


 そうですよね。

 驚きますよね。


「新手の魔獣か? なんだかわからんがこれ以上先に進ませるな!」


 この方々の長でしょうかね?


「あの、本当にお逃げください。あなた方ではいたずらに被害が増えるだけです」


「うるさい、この化け物め!」


 ええ、そうですね。

 この姿の私の話では説得力がありませんよね。

 私だって逆の立場なら魔獣かなにかだと思いますし。


「捕らえぽ」


 長の方が宙を舞いました。

 ですからお逃げくださいと。

 命に別状ないことを願います。


「よくも隊長を! べ」


「が」


「ば」


 今度は三人まとめてですか。

 これは責任者を連れてきてしまった方がよいのでは?

 そのほうが街の被害が少なくなると思うのですが……。



 なにか飛んで来たようですね。

 特に問題なしですか。

 遠距離からの攻撃もあっさり防ぎますか。


「あのヒダリ様、離れたところで爆発音が聞こえるのですが」


「そうですね。相手の位置が確認できたので」


 ……。

 離れていても近くにいても結果は同じですか。

 っと次は魔動機兵と戦士系の混合部隊ですね。


「とまぺ」


 話す暇も与えませんか。

 これだけ多くの人が宙を舞うのを見るのは初めてです。

 なんでしょうね、同情の気持ちが禁じ得ません。


「ヒダリ様、その責任者がどこにいるかご存じではないのですよね?」


 二機の魔動機兵の胸部に大穴が開きました。


「わかりません。ですが、この方向に進もうとするときが一番守りが厚いようなので、とりあえずこちらに進んでみます」


 今度は五人ほど宙を舞ったようですね。

 護るべきものの守りを厚くするのは定石ですが、この方相手の場合は完全に無意味ですね。

 というかむしろ悪手ですよね、これ。



 今度はえらく個性的な方々ですね。

 この方達がいわゆる探索部隊といわれる方々でしょうか?


「警備隊や対魔獣部門を壊滅させるとは、なかなかの強さだぱ」


 この状況で前口上……。

 この方々は阿呆なのでしょうか?

 今までの戦況を聞いていないのでしょうかね?


 ……。

 やはり探索部隊の方々は阿呆なのかもしれません。

 なぜ散発的に攻撃をしてくるのでしょうか?

 こんなもの各個撃破されて終わりでしょうに。


「どこのどなたか存じませんが無粋な方もいたものですね」


 今度は空から女性ですか。


「ティクラッシィ様だ」


「月の巫女様だ」


 なにやら皆様盛り上がっているようですね。

 今度は月の巫女ですか。

 神に連なるものまで出てきますか。


「エチゴラさん、月の巫女というのはあの月の巫女でしょうか?」


「どうやらそのようですね」


「特定の街に肩入れする神というのは、よくある話なのですか?」


「よくあると言えばよくある話ですね。八柱の女神様達や天候、季節の神々では聞きませんが、月の巫女様のように複数いらっしゃる神々にはその街や土地に付くというのは割とあるそうですよ」


「神々の後ろ楯があればこそ、強気の態度にも出られると」


「まあ、攻めることはできせんが守りは万全でしょうからね」


 月の巫女様がこちらに向かって来ました。


「昼と夜の狭間の穏やかなる時、それをぺ」


 月の巫女様が、綺麗な放物線を描きながら宙を舞っています。


 神様相手も一撃なのですね。

 私の中の何かが崩れた音が聞こえます。


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