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再構築 後編
「まて。公式ルールでは三勝したら勝ちだ。」「いいや。あなたはハンデのつもりで一勝したら勝ちと言った。実はあの時ボイスレコーダーであなたの証言を録音した」
私はボイスレコーダーを再生した。愛澤はそれを聞き納得した。
「確かに言っていますね。この勝負は彼の勝ちでしょう」
熊田は怒り私に喰いかかった。
「このインテリやろう。俺はインテリが嫌いだ」
愛澤が熊田のパンチを止めた。
「暴力はいけません。忘れましたか。カジノは駆け引きの戦場だということを」
そして愛澤は私に聞いた。
「私に用があるのではないですか」
前山田は答えた。
「はい。復讐に協力していただきたいので、貴方方の組織の協力を依頼します」
「分かりました。その前に忠告します。あいつらは使い方を間違うと暴走します。時が来たら電話してください」
そう言うと愛澤は電話番号を書いた紙を渡した。




