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イラスト+メリークリスマスです!

こ…こんな素敵なイラストをもらってしまったならば書かずにはいられまい―!!

ありがとうございますウメジソ様!


ということで!ウメジソ様より最高のクリスマスプレゼントを頂きました!

のなも拙い小説ですがお付けして、皆様に幸せありますように!!

「作ってみましたブッシュドノエルー!」


 キュアキュアっと鳴きながら喜びの舞を踊り、城の厨房でじゃじゃーんと披露したのはクリスマスには欠かせないブッシュドノエルです。


 せっかくクリスマスを世に広めようと計画したので、本日はお料理も作って内輪パーティーですよ。

 昨日の夜は散々な目に会いましたが、幸せは運べたようで、今朝たくさんの人からお礼を言われました。


 私も皆さんも幸せで舞い上がってしまいます。

 

 そして、急遽企画されたのが騎士団の内輪クリスマスパーティーです。主催はなんとウィルシスなんですよ。

 

 でも、クリスマスパーティーがどんなものかをこの世界の人々は知りませんので、私がクリスマス料理を作ることにいたしました。

 

 この世界の香辛料や材料でシェフの皆さんと何とか作り出したクリスマス料理は、ローストチキンやピザ、ビーフシチューの入ったチキンポットパイや、ミートパイ、ポテトにサラダにと超豪華なのです。

 そしてデザートはもちろんブッシュドノエルですよ!


「これで準備は万端です! 皆さんも会場に急いでくださいねっ」


 本日のクリスマスパーティーはメイドさんや料理人さんも交えてのビュッフェパーティーですので、お料理を全部出し終えた時点でパーティー開始なのですっ。


 私はその前にウィルシスに呼ばれておりますので急いでウィルシスの部屋へと向かいました。



_______________


「ウィルシスッ、早くしないと始まってしまいますよっ。ご飯食べられなくなりま…」


 ウィルシスの部屋に入れば、彼はちょうどジャケットの手首のボタンを留めている所でした。

 その姿にドキッとしたのは…秘密ですっ!


 さ、さすがは元王様ですね。黙っているととても引き込まれてしまう魅力が…。

 い、いえいえ、これは所謂制服萌えというやつですよ。中身も素敵だなんて…


『リーシェリア』


 昨夜の甘い呼び声を思い出し、ぼふっと全身が真っ赤に染まってしまいましたっっ。


「キュッキュルッキュウゥ~」


 か、隠れましょうっっ


「リア? 何をしているの?」


 なんだか恥ずかしくて部屋のソファにダイブし、クッションを被っておりました。

 ひょいっと脇の下に手を入れられ、持ち上げられて顔を合わせます。


 うぅっ…なぜかとても恥ずかしいですよ。


「あまり見ないでくださいぃぃぃ~」


 ピキャピキャ告げれば、ウィルシスは不思議そうに首を傾げ、パタパタ暴れる私の頬に軽いキスをしました。

  

 なんだかいつもより甘い気がするのは気のせいですかっ? 気のせいですよねっ?


「いつもより反応が可愛いくて食べたいけど、急がないとね。リア、これは僕からのプレゼント」


 本日のウィルシスは柔らかモードでなんだかもじもじしてしまいます。

 私はそんな彼に箱を差し出され、ふわりと人型に変えられました。


 て、そこはデリカシー無いままですかっ!?

 

「箱開けて」


 シーツか何かで身を隠したいのですが、そっと後ろから抱きしめられていて逃れられず、うぅぅと唸りながら箱を開けました。


「これ…」


 中に入っていたのは赤いサンタドレス。腰に緑のリボンが付いた可愛らしいドレスです。ついでに下着やブーツも入っておりました。


「急いで作らせたからサンタというのがこれであっているかわからないけどね」


 私がサンタについて説明したのを覚えていてくれたようです。


「ありがとうウィルシス」


 素直にお礼を言えば、唇に優しいキスが降りてきました。

 

 本日は特別ですから、ちょっとだけ、素直に応えてあげましたよ。

 その後暴走しかけたのは全力で阻止しましたが!



 そして、私はサンタドレスに着替えいざ会場へ!


「「「メリークリスマース!」」」


 騎士の皆さんとメイドや料理人さん、それにこっそり呼んでいたらしいクロちゃん達と、サンタに変装しているけどバレバレな王様達を加え、パーティーは大盛り上がり。

 

 私は昨夜手伝ってくれたケイン君を見つけ、昨夜のお礼のキスをその頬にして、上機嫌でおしゃべりと料理を楽しみました。




「隊長…。俺…もう顔洗えませんっっ」


 リーリアの背を目で追いながら、ケインは滂沱の涙をこぼす。


「そうか。では二度とキスはもらえんな」


「っ!」


 ケインはうおぉぉぉぉっ呻き、その場で究極の選択を強いられた。

 

 その様子をギラリと睨む男が一人…。しかし、彼は今回リーリアの義弟ラスが持つ古竜のぬいぐるみに目を奪われ、ラスに嫉妬してバトルを始めたので、ケインを見逃すことにしたらしい。


「…こんな機会は二度とないがな」


 ヴァンはいまだ葛藤するケインを見下ろし、ぽつりとつぶやいた。

 ケインがそのことに気が付くのは、顔を洗ってほくほくと次の機会を健気に待つ少し先の未来のことである。

 

挿絵(By みてみん)


   《皆様に幸せが訪れますように  Merry Christmas!! 最弱竜一同より》

 

 

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